楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~ 公演情報 楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    関西らしく
    笑いがちりばめられた「楽屋」楽しかったです!

  • 満足度★★★★

    楽しいみなさん
    「楽屋」初めて観させてただきました。
    なるほどこれまでもいくつもの団体が上演してきた作品だけあって
    物語はとても面白い。
    そして今回の上演団体「道頓堀セレブ」さん、
    関西テイストなのかと思いきや、
    それほど関西っぽさを見せずにストレートな感じだった。
    (他の団体さんと比べてないので想像ですが)
    しかしみなさん抜群に演技が美味く、ぐいぐいと引き込まれてしまった。
    舞台の距離感も良く、
    役者さんの動きやセリフ一つ一つに面白さを感じられ楽しめた。
    劇団さんには関係ありませんが、しいて言うならば、
    屋外ノイズがあまりにも大きいのと、場内が異様に暑かった。。
    またぜひ観て見たいみなさんでした。

  • 満足度★★★★

    いいねー
    年に1回は観る超定番作ですが、これくらい笑えたヴァージョンはなかったかな。開演前から盛り上がるのはいかにも関西のユニットらしくて実にいい。メンヘラなキーコがパンキーでヤンキーなのが印象的。本編も関西弁でやってもいいんでは。

  • 満足度★★★

    関西流「楽屋」か...
    現代社会の通信技術の進歩は目覚しい。たとえ局地的な現象でも瞬時に地球規模で拡散する。それは情報構造の画一化を招いているかもしれない。さて、この「楽屋」は多くの劇団で上演されているが、同一の脚本でありながら、上演のたびに表現の豊かさ、奥深さを感じさせてくれる。この「『楽屋』フェスティバル」は、画一化に対抗し、連綿として続く「演劇」表現にスポットを当てた企画のように思う。

    この「楽屋」(道頓堀セレブ)は、このフェスティバルだけのために結成された関西の演劇ユニットだという。開演前からずっと話しており、そのまま本番上演へ...。自らハードルを上げ観せていたが、開演前の饒舌の印象が強く、「楽屋」の”女優”という職業への情念があまり感じられなくなったのが残念である。肩の力の抜けた作品、何か突き抜け感が欲しいところ。

    ネタバレBOX

    1977年の初演以来、日本でもっとも多く上演されているようである。その意味では、現代劇の”古典”となってきた作品であるがネタバレ覚悟で設定を書く。

    ここに登場する女たちのうち2人は、戦前から戦後を生きて不遇のうちに死んだ女優である。死後という言わば一定の距離感を保ち、客観的な視点に転じているはずであるが、それでも「生」を感じさせる不可解さ。そこに登場人物の死者である魅力が立ち上がってくる。「女優」という職業の凄まじい業を描き、舞台裏を表舞台化した作品。女優2人の戦前の訳と戦後の訳の違いや、戦前のリアリズムと戦後のリアリズムなどという台詞の説も面白い。

    梗概...役に恵まれずに死んだ自らの境遇を呪い、舞台に対する羨望の念を抱きながら、劇場の楽屋に巣喰っている戦前・戦後の2亡霊(女優A・B)である。あとの2人は現代を生きている女優で、片や、自らの肉体の老いや感性の劣化に危機感を抱えながら舞台に立ち続け、片や、若さと才気にあふれながら、プロンプターに甘んじることに行き詰まりを感じ、精神を病んでいる。何故か、お可笑しみが感じられる…そんなところが関西流なのかもしれない。

    楽屋。亡霊になった女優AとBが楽屋で念入りに化粧をしながら、永遠にやっては来ない出番にそなえている。今上演中なのはチェーホフの「かもめ」。主役のニーナ役の女優Cが楽屋に戻って来ると、プロンプターをつとめていた女優Dが病院衣姿でマクラを抱えて現れる。彼女は精神を病み入院していたが、すっかりよくなったから、ニーナ役を返せと女優Cに詰め寄る。言い争いになり、女優Cは思わず女優Dの頭をビール瓶(張りぼて)で殴ってしまう。女優Dは起き上がってふらふらと出て行くが、女優Cが楽屋を出ていった後に戻ってくる。今度は亡霊のAとBが見えている。打ち所が悪く死んでしまったようだ。ニーナ役が欲しくて精神異常になった若い女優がまた一人死んだ。
    3人になった楽屋の亡霊は、やって来るかもしれない出番のために稽古(三人姉妹)を始める。「わたしたちだけがここに残って、またわたしたちの生活を始めるのだわ。生きていかなければ…」

    死んでも「女優」に執心する姿...終わりのない時間の中でもがき苦しみは続く。「女優」という言葉に潜む魔物は何か?その魔物は、上演するごとに姿が異なり正体が掴めない。そこが上演数日本一の魅力なのかもしれない。

    この道頓堀セレブの公演は、関西弁こそ出ていないと思うが、その台詞の発声に気をとられたか。死後においても女優でありたい、その自己顕示欲にも通じる想い、その凄まじさが感じられない。前説とあわせると「楽し屋」という喜劇かも...。

    このような企画を続けて欲しいと願っております。
  • 満足度★★★★

    久々に感じる”小劇場”感覚(^^;)
    小さめの劇場に、すし詰め状態の観客約50人弱=履物は渡されたポリ袋に入れての手持ち=最前列は手作り長椅子=設置に客の助力も必要という・・・。

    入場時から開演まで途切れなく関西弁での客あしらい・・そのままのテンションで開演の流れ~

    しゃべりが関西弁なのに芝居は脚本通りの関東しゃべり・・・関西人以外がしゃべる関西弁は違和感があるそうだが、芝居で聞くしゃべりに違和感は感じなかったかな。

    話は結構有名な、チェーホフ芝居を上演してる女優の控室でのスートーリーであります。

    いろんな関西テイスト等、爆発(?)した楽しい舞台ではあったのですが・・・。なんで後半で空調を切ったんでしょうか?? とっても暑くなってしまい観劇集中が切れかけたですよ・・もったいない! と感じた約80分の作品

    ネタバレBOX

    先に部屋にいる女優をこの世のものでは無い・・・と見せない=バラさないのがミソの一つではあります・・ので観たこと無い方はコレ読んだら・・残念かもしれません(-_-;)まぁ大丈夫とは思うけど

    さて チェーホフ芝居の女優(ニーナ)の楽屋に亡霊になった女優たちが・・・・

    戦争中の空襲で死んだ女優=着物さん、戦後自殺した女優=洋服さん(ともに白が基調ですが生きてる女優さんも白い色が基調であり混乱を助長します=マクラさんが芝居衣装作ったそうですよ♪)が楽屋で念入りに化粧をしながら、永遠にやっては来ない出番に備えている。主役のニーナ役の女優が楽屋に戻って来ると、彼女のプロンプター(英prompter )とは、舞台芸術や講演などにおいて、台詞や講演内容を失念してしまい混乱することのないよう、あらかじめ配置された人あるいは装置のことであり。 今作では女優に台詞の「きっかけ」を出す人を指しています)を一時つとめていた女優がマクラを抱えて登場。紆余曲折あり・・マクラ女優もまた亡霊となり・・・・これで「三人姉妹」が出来ると、3人は控室で永遠に出番の来ない稽古を繰り返す・・・・・のでした。

    空調切らねば”お薦め”にできましたと付記します~
  • 満足度★★★★

    花四つ星 お見事
     今まで17・8団体の演じた今作を拝見してきたが、銀メダル。因みに金のかけ方が違うので一概に言えないが、自分評価の金メダルはチョコレートケーキの日澤氏演出の今作。

    ネタバレBOX

     期間限定ユニットということだが、どの役者も上手い。前説段階で無論役者の力量の高さはビンビン伝わってきた。大阪の役者さんたちなのだが、居るだけでおもろいのである。存在が、というより何ぞ仕掛けてくるんちゃうか? とか、外してくるんちゃうか? というような能動的静止状態から間を脱臼させたり、余りにも当たり前過ぎることを論じ(・・)て見せたりと突っ立っていてもちっとも観客の好奇心をじっとさせておいてくれないのである。
     この大阪の擽りが本編でも遺憾なく発揮される。自分の好みでは、中盤主演女優が生命の無くなった地球を月だけが照らしている場面を演じる場面だけは茶化し以外の形を採って欲しいとは思ったが、関西文化圏で普段演じると矢張りここは茶化しなのかも知れないとは想像する。舞台美術は、各団体共通部分もあれば、そうでない部分もあるようである。本日1本目と共通していたのは、舞台奥の壁全面が歪んだ鏡になっていたこと。本番舞台に飛び出す前に身なりや化粧をチェエックする鏡は何れも枠が嵌っていた。1本目では、その鏡の前に半畳の畳が敷いてあったが、2本目では畳がなく、プロンプターの据わる位置なども違っていた。道頓堀セレブの出演女優は何れも良い役者揃い。主役の役をやった女優さんには華があり、切られをやる役者さんは、どこか男に通じる雰囲気が出せる役者さんだし、新訳でマクベス夫人をやる役者さんは、乳を胆汁に変えなければならない女っぽさを演じた。また病み上がりのプロンプ少女役は、その身体の弱さを化粧でよく表し、狂をその演技の過剰と科白の混乱を上手に話すことで演じていた。更に、役者達が公演を終えて去った後、3人になったプロンプター達の寂謬を見事に描いた後、ラストシーンの演出が秀逸である。
  • 満足度★★★★★

    Happy Halloween !
    客入れから前説までが関西パワーMAX!!だったかも。
    結果的に開演前にハードルを上げすぎる結果になってしまったか!?
    独自色を打ち出した異色の物は他所でこれまでも観ているので案外普通でしたが、とても賑やかで楽しいつくり。

    *空調を何とかしてくれ~い!(場内がもう暑くてたまらん!!)

  • 満足度★★★

    もったいない
    『楽屋』のフェスティバルに参加するのだから勿論世界観を壊すのはよろしくないのだろうがせっかくこの為に大阪から来て、この為に結成されたユニットなのだから世界観を壊さない程度に関西テイストを出しても良かったんじゃないだろうかと。

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