満足度★★★★
鑑賞日2016/04/09 (土)
価格2,800円
結婚を控えそれまで住んでいたペントハウスで過ごす最後の夜を彼女は親しい友人2人と過ごし…なおハナシ。
初演時はそのまま受け取ったのだが、今回は冒頭でふと「2人の友人は実在するのか?」という疑問が浮かび、非実在と仮定して観る。
すると、やはりその推論が成り立たない部分はいくつかあれど、結婚前に生じた不安を1人の女性が自問自答で解消してゆく過程に見えないこともなく…(我田引水的?(笑))
その場合2人の友人は「別人格」とまではいかず「トワイライトマジック(逢魔が時?)が生み出した幻想」が妥当であろう。
また、明かりがキャンドルだけなので、どことなく「儀式」的なイメージも伴い、2人が実在しないとすればなおさら(笑)。
あと、初演時にも思ったが、冒頭部と後半で2度出てくる台詞がイイんだなぁ。
「そこから何が見える?」からの問答は恐らく実際に見えるものであろうし、 後に続く部分は本当に艦橋か操舵室にいるように思えてくる…まさにこの会場へのあて書きだね。
さて、来年、三演はあるかな?
満足度★★★★★
無題1795(16-085)
19:40の回(曇)。
19:00会場がある建物着、何処で待っていればいいのかわからず階段前で待つ、19:10受付時間になっても誰も下りてこないので上がってみる。2階ドア前に小林さん、外階段を上がって屋上へ。道路側に会場。ここで受付(1ドリンクは別会計)。
入口側が舞台、奥に客席、満席、後ろの方には立見の方も。
壁は濃い木目、キャンドルの灯り。カウンターがありメニュー(ハンバーガー、アルコール、ソフトドリンク、コーヒー)、19:40前説(40~45分)...長い待ち...19:49開演~20:39終演。
「篇集:ノスタルジア(2014/7@APOC)」からで3公演目(他に上映会と「いろどりんちゅ」)。
髙橋さん「奴婢訓(2012/2@トラム+2016/2@高円寺)」...当パンに挟まれた公演案内に「開座」があり、小林さんにお訊きすると万有引力つながりでした。
尾崎さん「プラスチックプール(2015/9@空洞)」「衝突と分裂、あるいは融合(2014/10@十色庵)」、桑原さん「オパールの檸檬世界 ─Snow Ball Earth201/2@RAFT」「奇跡の年(201/1@KAAT)」...衣裳ですとBATIK。尾崎さんと桑原さんは「プラスチックプール」でも姉妹ではなかった?
ある特別な夜、3人の会話。具体的なシチュエーションには敢えて触れていないようなので「想像」します。普通の照明に代わって「キャンドル」が会場をぼんやりと照らし、マッチの灯りが瞬くその短い間に眠りは遠ざかる、静かな夜はもうすぐ終わる。
室内(キャンドル)と屋外(曇りの夜)がほぼ等しく感じられる絶妙なタイミング(19:40)、下方からの灯りに浮かぶ表情は思いつめたものがあるようで、逡巡(行きつ戻りつ)しているのか何度か繰り返されるシーン。
マッチの扱いに「万有引力」を感じました。
次回は7月、桜木町とちょっと遠いけど多目的ホールでは「趣向」の公演を観ました。