満足度★★★★
空気の広がりがわかる場所
客席のユニークさに目を奪われましたが、同時に同じ平面に観客がいないことで、芝居が作る空気の滞留のようなものまでが見えたことにちょっとびっくり。
その透明な重さになんとなく取り込まれてしまいました。
サンプルのサンプル。
「サンプルは、本当に“サンプル”なのだな」と思いながら時間を過ごした。
非理想的で、歪んでいて、しかしどこか現実的な現代家族の姿。
作品には、それっぽい暗喩が散りばめられている。
と同時に、サンプル自身のサンプル化が際立った作品だったとも思う。
松井周の得意とする台詞回しやくすぐりどころがふんだんに使われており、
ほとんどネタ見せのような状況だったといってもいい。
物語が見たいな、と舞台を見下ろしながら、少し思わされた。
満足度★★★★
「今」をおさえる
こういう形で評価が高い作品に会うと、これを楽しめるかどうかが分かれ道、というか王様の耳はロバの耳、的に試されているような気がしてくる。プレッシャー。おもしろいのはわかってる。でもそれが自分の持っている隙間にはまるのかどうか。
一年振りの息苦しさ。
前回も同じ気持ちを抱いたのにまたやられました。始まってからしばらく続く「何これ…?」という消化されない胸焼けの様な感覚。居心地が悪い事この上なし。人間関係に疲れて出社拒否する時の心境ってこんな感じなのかなぁ。影響力あり過ぎです。心が疲れている時に観ると余計に疲れるかも。
人と人との繋がりに焦点を当てた作品。色々な家族が登場しますが、血族としての家族は一組だけ。他人同士が家族に見えるか・成り得るかという部分のほうに主軸があります。いくつものやり取りが重なって描かれていますが、それらを大きく全体で見てまるごと家族としていたのでしょう。
先のコメントにある様に、怪優が多すぎます!特にサンプル所属になった三名は必見。松井さんが側に置きたがる理由が分かります。他の方々も充分すぎる存在感。否応なく客観視する事になる舞台構造なのですが、だからこそ役者の異様な存在感を目の当たりにしました。
満足度★★
劇場だけでも見る価値有り
劇場となっているアトリエ?がとても良い感じです。
劇中の客席がまた良い感じにライトが当たって幻想的・・・!?
これだけでも来た甲斐があったってもんだ。
劇内容は、正にフライヤーのイメージ通りって感じでした。
年食ってる方ほど評価が高くなりそうな予感。
満足度★★★★★
傑作
終演後に観にきていた知り合いの俳優さんと話していて、
「演劇って何が面白いのかが本当にわからなくなってきた」
って言ってたんだけど、そういう感じで傑作。
てか怪優が多すぎる。