引退屋リリー 公演情報 引退屋リリー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
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  • 満足度★★★

    熱と渦と馬場徹でした
    タイトルで全部といえば大体そんな感じ。犯人とか真相とか嘘とかはさて置いて、エネルギーを体感する2時間でした。感情はセリフについてくくる。祐真キキさんは、さすがに終盤一部息切れしてるかな?というところもありましたが、充分に見応えがありました。あとの見所は何と言っても中央で椅子に足を組んで腰掛け、状況をただ眺める二階堂刑事です。

  • 満足度★★★★

    難しかった。。。
    初めてのつか作品でした。
    いやはや。
    初日の行った方のツイートをチラチラ見てうっすら予感はしていたのですが。
    難しかったーーーーーー!
    いやぁ退屈とかそーゆーのはなかったんだけど
    『気を抜くと置いてかれるよ!』
    ってみなさんがおっしゃってた意味がわかりました。
    ほんと、置いてかれる。ついていくのに必死でした。


    立ち止まったやつはそこで切り捨てられる舞台、それが引退屋リリー


    以下はネタバレになることも含まるので伏せます。

    ネタバレBOX


    馬場くんがしゃべるしゃべる。
    喋り倒すので、それを追いかけるのがほんと大変だった。
    いやしかし、彼はよくあんなにすらすらと大量の台詞が言えますよね!
    と感動しました。すげー、すげーよばーちょん!

    ばーちょん大体がタキシードでスラッとすっきりしててかっこよかった。
    前に何で観たんだっけ?って考えたんだけど、
    前はあれだわ、太一くんのにせ皿屋敷だったかな?
    あれは考えなくていい舞台だから楽な気持ちでみれたよ。
    そうだ、あれも岡村さんの演出でしたね、そういえば。

    馬場くんの抑揚のつけかたがすごくよくてね。
    あと緩急の付け方も良くてね。
    すごいいい役者さんだなぁって思いました。
    彼まだ若いんでしょ?
    これからもガンガンいろんな舞台を盛り上げてって欲しいな、と思いました。

    山崎さんがいい役だったわぁ。
    場がふざけるし、しまるよね、と思いました。
    吉田さんもそうだけど、ぐっ!としまる感じがすごくいいな、と思いました。

    ずっきー鈴木くんは今回初めて観たんだけど、
    もう目をひんむいてる姿が忘れられません!!
    怖おもしろかったww
    あと、彼はずっと綺麗だったイメージ(あせ涙鼻水的な意味で)

    話が唐突でね。なんか、え?ん?えっと??
    って2時間過ごした、って感じかしら。
    や、とっちらかったあれやこれやは
    最終的にはざっくり回収されてた感じは受けたんだけど、
    何をどう回収してってるのかを考えてる間にガンガン進むから!
    えっと、えっと!えっとぉ!!
    ってなってるうちに終わったんだ。

    ドキュメンタリーの映画を撮るが物語の主軸なの、かな?
    そこにマッカーサーとか島のあれこれとかいろいろ絡んでくるから、
    今観ているこれは現実なのか、映画なのか、境目がわかんなくて、
    映画だと思ってたら現実っぽかったり、現実と思ってたら映画だったりして。

    嘘とほんとが入り交じってるから、
    それをどうやって自分で噛み砕いていくかがこの演目を楽しむ鍵なのかな、
    とか思ったです。はい。
    なかなかに私には難しかったのですが、
    まだ観るのでもちっとストーリーへの理解度を高めたいな、って思いました。

    以下推しについて。

    まーちんの演じた慎之介って人がいまいちちょっとわからなくて。
    や、まーちん的にはしっかり役作りしてるはずだから、
    私が慎之介の演じ分けにちょっとついていけなかっただけなんだけどさ。
    役に感情移入出来なかったから、あれよあれよという間に終わった感じなんだよね。
    でもね。町田くんね。
    もうね、ちょー素敵でしたよ!!!
    素敵が過ぎる!!
    だいすきだぁぁーーーーー!ってなりました。
    観る度に好きを更新させてくれる町田くんにはほんと感謝なのです!
    大好きです!幸せです!

    岡村さんが踊る!って言ってたからドキドキしながら観てたら
    マジめっちゃ踊っててぎゃひっ!ってなりまして。
    いやはや。やはり踊る町田くんはとても素敵です。
    演じる町田くんも大好きだけど、踊る町田くんがとてもとても好き!!! です。
    最初緩やかなダンスだったので、踊るっていってもこんなもんなのかな?
    と思ってたら中盤と後半のダンスがマジやべぇ!!ってなりました。
    4人で揃いのダンスもかっこよかったし、
    ソロダンスもめっちゃよかった!
    あんなに激く動くなんてね!きゃーーーー!!!
    ソロダンスは、客席にごろんっ!て降りてきて
    ごろごろってセンター最前前で踊ってからの再びステージで、
    まーちんが踊ってる間にも話はガンガン進んでいくんだけど。
    踊る町田くんの素敵さにもう釘付けでした。
    やばいわ、あれはやばい。

    でもね。私が一番グッときたのは、エンディングのみんなでダンスしたやつね。
    そこそこ緩めの躍りではあったんどけども。
    タキシードで踊ってるんだよ!
    まさかまたタキシード着て踊るまーちん観れると思わなくて
    嬉しさに思わず涙ぐみました!!

    あと個人的に好きなのは。
    右手に銃(だよね?)を持ち行進してたところで
    銃はマイムだったんだけど
    ずっとしっかり持ってて手が動かなかったところが好きでした!!!


    こんなもんでしょうか。
    ざっくりすぎる感想ですが。
    なんか全然自分の中で噛み砕けてなくて、うまく言葉が出てこないんだな。
    まぁまた思い出したら書きます。
    24日観た後も書きます。
    ってことでおしまい。


  • 満足度★★★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    つかこうへいの未完の戯曲【引退屋リリー】を観劇。

    今作は世間で言われていたあの幻の美空ひばりの物語だ。

    犬島で父を殺したと疑われたリリーは、二階堂刑事に捕まる。
    犬島に渡った者は決して生きて帰って来れない?という噂のある恐ろしい島である。
    だが、何故リリーだけが帰ってこれたのか?
    刑事の疑問と共に、そのリリーの美貌と犬島の謎を下に、映画を撮ろうと画策する落ちぶれた映画監督の村川。
    そして刑事がリリーの過去を探るうちに、彼女は美空ひばりとマッカーサー元帥の落し後だという事が判明する。
    そしてマッカーサーが日本を離れる際に放った
    「I shall return.」と謎の暗号。
    その意味を紐解いていくうちに、とんでもない秘密が露わにされていくのである.....。

    今作はつかこうへいがリリー役をオディ―ションしたのだが、演じられる女優が居ない為に中止になった公演だ。
    本来の戯曲はもう少し美空ひばりが全面に出ていたらしい?と噂があるのだが、その辺りは分からずじまいで、残された資料を下に改定をしているようだ。
    今作もつかこうへいらしい二重構造で話は進んでいく。
    二階堂刑事が事件の解決とリリーの過去を探っていく謎解きと、それを同時進行で映画化していく村川監督。
    その二つの話が同時に進んでいくに、戦後の日本と被爆国としての日本について問題定義をしていくのである。
    あまりにも荒唐無稽すぎる話も、物語の面白さと展開のスピード、そして連射攻撃の俳優の台詞に圧倒されまくりである。
    つかこうへいの弟子がやっていようが、やはり面白さとそれに込められる重いメッセージは余韻を引くのである。
    今作は決してつかこうへいには及ばないかもしれないが、これほどまでの二重構造の構成で、メッセージ性の強い面白い物語を書けるのは今や野田秀樹ぐらいしかいないのでは?と思えてしまう。役者に物足りなさを感じるのは致し方ないが、馬場徹、山崎銀之丞、吉田智則のお陰で、つかこうへいらしは保たれていたようだ。

    お勧めである。

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