満足度★★★★
庶民生活文化史
新宿ドヤ外の工場内だけの舞台なのに、空間だけでなく時間の奥行きのあって面白かったです。また、登場人物描写も奥深く、それに見合った役者さんの演技も素晴らしかったです。
満足度★★★★
お芝居だなぁ!(変な感想ですが)
昭和の時代背景と、そこで生きている一人一人の人生が細かく描かれ、お芝居の息吹のようなものを感じる舞台だった。現在のように欲しい情報がすぐに手に入るわけではなかったあの時代、初めて知ること、触れる物に人はあんな風に驚き、子猫のように飛び上がっていたに違いない、と思わせる力があって、芝居力のようなものをビンビンと感じました。だるま座らしい遊びもあり、再演のゆとりみたいなものも感じた。キャスティングがものすごくはまっている人と若干そうでない人がいたかな?
満足度★★★★★
だるま座初見
プレゼントチケット、ありがとうございました。その日は偶然のことながら、同じ1960年代を描いた作品をもう1本見ており、興味が倍加しました。1960年代というと、終戦から15年ほどしか経っていないという、今から15年前というと2000年に入った頃のことだと考えると、そんな程度の時間空間だった、と認識を新たにしました。
一方で戦争を知らない世代が、「安保反対」を叫んで国会周辺をデモり、一方で貧困から何とか脱しようと集団就職してくる若者がおり、そのまた一方で、戦争を引きずる大人たちがいる社会だったのだと。
その社会的背景がよく描かれていて、特に、中隊長を演じた俳優の存在が芝居の要になっていると思いました。