満足度★★★★
難しい問題
アーシーでシンプルな舞台だけど、メッセージ性が強いですね。セットの椅子の使い方が実に巧みです。やっぱり竜=原子力は人の手に負えないのかな。
満足度★★★★★
若者にも観て欲しい
実にシンプルな舞台背景。椅子しかない。衣装も茶系。客席とステージが近い。
劇が始まると何もない背景が自分の頭の中で作られていくから不思議。役者さんが演技で背景を作っていくのです。そして客席とステージは近いためその場にいる臨場感。
テーマは原発とか情報でみていたので、お硬い感じなのかな?と思っていましたが、青年(最初は少年ぽくて本当に可愛い)の素直さ可愛さ、竜はなんだろう?とストーリーの中に引き込まれていきます。青年を演じる村田さんの歌はとても素敵でまだ心の中、頭の中で流れています。
人間のもつ汚い部分、欲望や自分さえよければという身勝手な所、自分の都合のよいように解釈するところが描かれ、でもそれと闘うのも人間しかいないということでしょうか。
この劇に示唆される問題に目を背けないことは大切なことですが、他感な時期の若者の中には、学校教材的なリアリティあるドキュメンタリーは重苦しいく怖がってしまう子たちもいて(それではいけないのですが)、こういう劇なら抵抗なく引き込まれ、自分で気付き考えることができるかと。押し付けでなく自分で考えることができれば次の行動に繋がるかと。
若い方にも観て欲しい作品です。
満足度★★★★
もっと毒を盛っても良かったかも?
赤い竜は、なにを象徴しているか? 考えながら見ると面白かろう。土が何を象徴しているかは明らかだろう。食と住処、飲料水など生きてゆくための必要条件だ。
満足度★★★★★
総合芸術
初日を観劇。
まさに舞台は総合芸術、ということを再認識させる素晴らしい作品でした。”舞台芸術集団”を冠しているのも納得です。
ともかく表現力が凄い。役者のスキルが高いので、身体とちょっとした小道具で色々な表現ができる。20人もの演者がいて下手な人が一人もいないというのは驚異的ですらあります。
音楽劇と銘打っていますが、無論、歌も音楽も素晴らしく、作・演出に加えて作詞・作曲までこなす伊藤氏の多才ぶりに驚かされます。
満足度★★★
初日とはいえ
終盤、トチりが重なったときに、舞台全体が
浮き足立っていたように感じた。
その後も終劇まで、ちぐはぐ感が否めなかった。
手練れの役者の方が多いと感じていただけに
残念だった。
また、他の方も書いているが、両サイドから台詞を
合わせるシーンで乖離があって、ものすごく
もったいなかった。
とはいえ、役者の方も皆さん魅力的だし、
構成もよいし、世界観も素晴らしい。
舞台環境もシンプルで大好きだ。
楽日まで、あと2回行くので、
完成版を期待しております。
満足度★★★★
代償!
ふしぎな窯=原子炉を示唆。
人間の私利私欲の為の核利用はその代償に自らを破滅させ、平和的利用には世代交代が必要と思わせる。
白い椅子を小道具にイメージを作らせる見せ方が印象的で、挿入曲もメロディアスで村田・田代両名の歌唱、そしてアンサンブルも美しく、力強い。
ただ、旅人が黒い竜=黒い窯を修復させようとする時の両サイドの台詞に時差があり聞きにくかった。