満足度★★★★
タイムリーなテーマをOi-SCALEな雰囲気でコラージュ
かつての未成年犯罪者の出版を筆頭にタイムリーなテーマをいかにもOi-SCALEな雰囲気でコラージュ。
被害者遺族の気持ちや「人の死」などについて問題(?)を提示するので観客として考えさせられるシカケ。
がしかし、最後にソフトランディングするのは灰二さんの優しさの顕れ?
あの前で終わるのもインパクトがあったのではないかと思って尋ねてみたら実はあの結末ありきだったそうで、いらんことをゆーてもーたか?(笑)
満足度★★★
期待してたのですが・・・。
本筋とどう拘わって行くのか良く分からない話がいくつか、死んだ息子の代わりの養子に同じ名前で呼ばし、年下なのに兄と呼ばせる。
リアルのようでリアルでない、その分浅い。
死刑の是非に対するこの芝居の主張も?
満足度★★★★
重苦しい雰囲気の中で
2時間。重かったです。演劇初心者の自分ですが、役者の皆様の演技は見事だったとおもいます。しかしながら、観た後の不快感は正直、相当きびしいものでした。決して脚本が良くないとかそういうことではなく。見ごたえはありました。
満足度★★★★
象徴をどう捉えることができるか
象徴的な演出が目立つ舞台だ。それもそのはず、犯罪者と被害者家族の在り様を複眼的に観て描いているのだから。このことさえ、理解できれば実に考えさせる舞台である。そして、考えさせる為の契機はふんだんに鏤められていると言わねばなるまい。それを気付かないのは、観客の観察力の未熟と想像力の不足である。深い問題だけに誰でもが簡単に入ってゆくことはできない、というハードルの高さはあるにしてもだ。観て良い舞台であった。
満足度★★★
欲張り過ぎが残念
良い題材だったが、シチュエーションを作り過ぎた感がした。
「死刑」の賛成・反対というよりも、被害者の残された者たちの悲劇を描いた作品だった。
欲張り過ぎと、敢えて、書いたのは、仮想の息子を育てた家族を中心に据えた<狂気>と<悲劇>だけで良かったのではないかと感じたからだ。
推理劇のように、この14歳の少年は何者なのか?ということに集約させ、最後に、とある事件の被害者の身替りだったのだと判明する構成にした方が良かったように感じる。
「死刑」の是非を題材にするなら、反対の立場の人間が登場していないと成立しないが、この作品中には見当たらない。
ドラマを構成するという意識を持って、本を書いてくれたら、すごく面白く成り得るかも…。
満足度★★★★
夢の島。
あっちの方ほとんど行かないので久しぶりにその地名を聞いた気がします。
開場中にモニターでインタビューが流れてましたが音声までよく聞こえるわけでなく、
劇中もタイトルが出る以外はあまり効果的な使い方とは感じず、
これなら開場中だけでもよかったのではと。
静かなトーンで続いていく芝居自体は好みで、犠牲者の家族たちのその後に焦点を当てていく内容も興味深かったのですが、
冒頭で殺人を犯した彼の存在は、必要だったのかなあ。
どうも乗り切れなかったです。
テーマについての回答は、観た人それぞれにあればいい、かと。
事故でも事件でも
子供が被害者であると、その悲劇度は増す。遺族の悲しみはあまりに深く暗い。加害者が少年の犯罪になれば、怒りの矛先までも失われてしまった気分になることさえ…。愛するわが子を失った喪失感を埋めるために選んだこと。あまりに大きな穴に蓋をするのは並大抵のことではできやしない。クローン人間の是非を問われているのかと思ったが、そうではなかった。愛情を注ぐ矛先を失った家族の視線で考えていたことを、突然ひっくり返された時に自分の中に湧き上がった動揺。あの気持ち悪さは新鮮だった。失われた人生を取り戻すことはできるのか。あるいは新たな人生の意義を見出せるのか。着眼点の面白い興味深い作品だった。ただ、余分な物語が入り込んでいるようにも思う。もう少しブラッシュアップして物語を絞り込んでくれた方が、思考はより深い所へ入っていけたような気がする。本には今後の可能性を感じた。演技は、まだまだ改善の余地があると思う。
満足度★★★★
重苦しい2時間
重いテーマを扱った、そして芝居の内容も重苦しい作品だった。死刑制度についての賛成反対のアンケート調査の映像から始まり、今年話題になったあの出来事に関する物語へと続く。物語は、2家族の被害者遺族の話、事件には無関係な大学での授業や大学生たちの日常、それに林灰二氏演ずる別の事件。それらが絡み合いながらラストへの繋がる。一体何が言いたいのか分からない舞台内容だったが、重苦しい雰囲気だけは絶えることがなかった。一種、突き放したような林氏の脚本、演出だが、最後の、「10万部が不人気で売れてない」「白いユリの花束を抱いた人々」は、希望を描いたのか、嘲笑なのか。まったくずるい作品だと思った。
満足度★★★★
「正」と「誤」の境界はどこに・・・
「人権」とういう「権利」、そして「権利」を主張するための「義務」、
さらには「保身」のための「義務」の放棄等々、
それぞれの「正」と「誤」の境界はどこにあるのだろう・・・。
人としてどうあるべきなのだろう・・・。
考えさせられる作品。。。
満足度★★★★
結構気に入ったかしらねぇ・・・・・
でも長時間=2時間10分!
眠気は出なかったけど、答えの出ない問いかけのような作品でもあり万人にお奨めはできないかなぁ。
ほんに難しい問題を直球で投げてくる舞台だなぁって感じました・・・・・
Reclaimed land
って、埋め立て地なんですね。今回初めて知りました。
客入れにはそううるさくない私ですが、そして特段不備があったと言う訳ではないのですが、なんだか肌触りが良くなかったです。なんでだろと帰路考えましたが、客入れしていた方たちの私語が気になったみたいです。
(感想など詳細は時間があったら追記の予定・・・)
満足度★★★★
結論が
出せないテーマを扱っており色々と考えさせられた。
5つのシーンが混ざり合っていたのだが、少しわかりにくいのが残念。
せっかくモニターを使うならば、シーンの初めに「家族の食卓」みたいに表示してくれればわかりやすかったかも。
突然の終わりにビックリ。
満足度★★★★
本人不在
制度の是非の前の、‘赦し’の意味を問われている気がした。自分を赦せるか、自分の贖罪意識と向き合えるか、遺族はじめ関係者にとってそれなしには、目をそらしても、負のエネルギーを費やしても、真の赦しは訪れない、引き戻されると感じた。では本人は・・・時間は止まっている、赦すことはあり得ない。浮遊する魂が点滅し無念の涙がこぼれ転がるなかであれこれ思い巡らせていた彼の‘正体’・・・明かされたとき、皆のもがき苦しみが一斉に思い浮かんだ。
満足度★★★
被害者家族の肖像
開演前から舞台袖にある二つのモニターで、死刑制度に賛成か反対かのインタビュー映像が流されている。この舞台が死刑制度をテーマにしているからなのだが、戯曲の中核を成すものは、被害者家族の「ある選択」だ。
死刑は何のためにあるのか。犯罪の抑止か、それとも究極の「償い」か。それとも被害者による復讐の姿なのか。犯人は死んでも、殺された大切な人は戻ってはこない。大切な人であればあるほど、家族が究極の選択に走る可能性はあるだろう。
細かいところに異論はなくもないが、よく練られた台本だと思った。
追加:舞台とはあまり関係ないけれど、前説で「携帯電話の電源を切って」のアナウンスがなかった。そのためかどうかは分からないが、上演中に携帯電話の画面で時刻を見ているマナーの悪い客がいた。せっかくのいい舞台だったのに、とても残念。
満足度★
やっぱり
脚本・演出家が表に出てきてしかも重要な役どころを担うパターンは失敗が多いです。
重いテーマなのに自己満足だけの芝居になっているように感じて何も伝わってきませんでした。
満足度★★★★
挑発的?
いつまでたっても癒されない遺族、司法への問題提起、センセーショナリズム重視で、喉元過ぎれば忘れるマスコミ、ゲーム感覚の周囲といった視点は、これまでにもあったと思います。以上の点を表現したものとしては、やるせない気持ちや胸糞悪い余韻が観劇後もしばらく残る印象的な作品でした。ただ…