変身 公演情報 変身」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    無題1540(15-228)
    14:00の回(小雨)。

    13:42受付、13:50開場(1F)、薄暗い部屋、中央にミニチュアの白い家、ぼんやりと内側がみえ、なにやら話し声が聴こえ、壁には月と星、夜、寝ている時間、夜明けと目覚めを待つ不安定な時間。

    しばらくして地下へ移動、入って手前に座席(最前列は桟敷)、奥に机と椅子、手前に女性の靴がひとそろい。14:06開演~15:18終演。

    たぶん9作目、会場に入ると「バートルビー(2012/5@途中だビル)」に似た造り。

    カフカ関連では①「MODE特別公演(2015/4@parabolica)」②「アンドロイド版『変身』(2015/5@どらま館)」を観て、直前に③光文社版を読みました。「①」以外は少しも面白くありませんでした(すみません...)。

    原作を読んでもどうも「虫」にリアリティがなく「理由(なぜ/どうして/どうやって)」を求めるすべもない。進化でも退化でも突然変異でも、宇宙からの来訪者でもなく地底人でもなく未来人でもなく、ましてや「アンドロイド」ではない存在。でも、生命(その生態)は必然ではないかと思うのです。

    「光る眼」「幼年期の終り」などは別の意味で「生態」を変えた例かもしれません。

    個人的にはもっと照明を絞って、消え行く絶滅種と残った種との対比があればよかったかなと思いました。

    ひとことふたこと:
    ①客席に向けて箒を使うのはどうかなと(いつも)思います②受付(天候や並ぶ人数等)は改善できると思います。

    観た公演:
    KEKEさんは「フレームの日々が過ぎるまで(2015/6@セッションハウス)」、白井さん「Color babar(2015/5@アゴラ)」「ダンストライフル(2014/12@d-倉庫)」。

  • 満足度★★★

    視点の違いを理解しないと…
    本公演「変身」と言うよりザムザ家は、難しいと思う。そこは、当日パンフの演出・山田真美 女史の説明を読んでいただこう。

    さて芝居は公演中のため、内容の感想は「ネタばれ」へ。
    制作サイドの課題だと思うが、梅雨時(観劇した日も小雨)であることを考慮した対応をお願いしたい。会場は、1階と地下の両方を借りていたようだが、1階会場の在時間は地下へ誘導する10分程度だった。それであれば、外(公道)で待たせず、受付順に1階会場へ入れたほうが良いと思う。
    素材と場所をかけあわせて起こる化学反応を遊びながら、創作活動を行っている劇団(ttu)からすれば、新宿眼科画廊という「家」のなかにザムザ家が立ち上がる瞬間を楽しでもらう、という演出効果を狙ってのことは承知の上で…。
    また、地下会場は冷房がきき過ぎだった。


    さて「変身」刊行100年目を迎えて、描いたものは…。

    ネタバレBOX

    「変身」は、ある朝セールスマンのグレゴール・ザムザが、途方もない“虫”になっていた。本公演は、この男ではなく、その家族の視点で描いている。変身した主人公が『不在』であり、グレゴールが変身する前に借りてザムザ一家が住んでいたかつての『家』からの視点て『変身』を描く(山田真美 女史)。この劇団の真骨頂である「素材と場所の化学反応」である。

    主人公が虫に変身して、自分の人間感情が段々と壊れていく狂気・恐怖の過程は伝わらない。逆に家族(一家)との関係が浮き上がるはずだが見えない。始めは家族の繋がりが見えるが、いつの間にか疎まれ邪魔扱い。主人公不在であるから家族による間接状況が上手く表現できるか。小説は「虫」が見えないが、自分で想像できる。芝居は可視可能だと思うと、その存在を無視出来ない。それだけに家族(周囲)状況が追い込まないと不思議感覚が立ち上がってこない。そう、画用紙の中心を淡色で描いた場合、その周りを色彩強くしないと暈けるような。自分の感性が乏しいのかも...。

    演出は、1階ザムザ家から地下ザムザ家へ誘導する。そして、舞台中央の四角いテーブルと四脚の木椅子に集中させるため、終始薄暗い中で蠢く人物。その人物の手には俯瞰するような四角い又は歪め額縁、虫眼鏡をイメージさせる小道具。そしてこの小説の象徴的なリンゴも。役者は役柄を変えながら巧みに演じる。この演出・演技は確実に家族の小さな(立場)変化、時間(社会的状況)の流れを現しているのだ。

    稽古では、虫を演じないことからスタートしたと...。騙られることに気をとられていると、(小説)語られていることを見逃すかららしい。

    やはり自分には、カフカの「変身」は過たるほど難しかったかも。

    次回公演を期待しております。

  • 満足度★★★

    カフカの小説、ぼくも好きです。
    雰囲気はあって、緊張感もあったけど、なんというか作り上げられたパフォーマンス、みたいな感じで。
    ライブ感みたいなものがなかったのがちょっと物足りないかなあと。
    好みの違いなのかもしれませんが。
    ぼくはもっと型にはまらない感じがあったほうがすき。

    ネタバレBOX

    四人の役者さんがいろんな役を次から次にこなさなくてはならず、その役の気持がどうのこうのって考えてる暇なんてないんだと思うな。
    だからどうもすべてがパフォーマンスっぽく見えてしまうというか。

    カフカの小説の不条理感みたいなのはあんまり感じなかったかも。ゴメンナサイ。
  • 満足度★★★

    贅沢な
    劇場2つ使い!ザムザ家は冷房がききすぎなので、Tシャツに短パンだとちと寒い。

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