満足度★★★
必要になってくるかもね
他人の心の叫びなんか見極めることなんか絶対にできないとは思うものの・・・重いテーマである。この劇団の芝居,前も結末が腑に落ちるまで数日要したけど,今回もそうみたい。これが作風なのかなぁ。え!これで終わりなの?って思ってしまったもの。でも,ピンピンコロリが理想とされる高齢化社会,こういう施設も必要になってくるのかなぁと(自分にももしかしたら必要になるのでは?と)思うと,ゾッとしてくる。
満足度★★★
安楽死の施設とは?
安楽死の施設は死のうかどうか迷っている人を受け入れる場所ではないです。
既に死を決断した人をほう助する施設で、積極的尊厳死の場合は施設到着後はそれほど時間をかけません。(スイスではコップに注がれた飲み薬を順番で3種類飲むようです。)
それから考えると生死に迷いがある何人かの登場人物は設定には合いませんし、溺死のほう助なんてありえません。
さらに勝手に死ねとはおかしな話です。
そして、コミカルなシーンをまぜていましたが、このような芝居には違和感が残り、必要ないと思います。
満足度★★★★
モヤモヤが残りました。
興味深い設定で、どんな展開になるんだろうと気になっていましたが、かなりモヤモヤが残ってしまいましたね。無難な落としどころということでしょうか。人間一度決断しても、ちょっとのことでグラグラになっちゃうものですから。決して悪い芝居ではないのですが。
満足度★★★
絡みや背景
各人物の人生にある背景、設定が見えないので、死へと結びつく意味がわかりにくかったことと、各セリフとセリフの間隔、間合いが長いので、話に入り込めなかったです。重たいテーマであることは伝わってきました。
満足度★★★★
考えさせる...
未来にあってもならいことを前提...芝居として観せるまたは考えさせるという発想力に驚かされた。この勾配のある舞台セットのように足元が不安定で、揺らぐような不安感が、公演全体をミステリー・サスペンスの雰囲気を醸し出していたようだ。
しかし、ストーリー展開する上で気になるところも...。
満足度★★★★★
「安楽死施設」が実現するかもね。
近未来の設定である「安楽死施設」での物語。現在の道徳観では殆ど認められないであろう自殺志願者を安楽死させてくれる施設だが、
自殺に伴う苦痛、恐怖からの開放。
電車に飛び込んだり、ビルから飛び降りたりした時の周囲への迷惑。
それに、誰が考えても理解できる、その人の将来への絶望的な展望。
更に、死を選ぶことの個人の自由、尊厳。
などを考慮するとひょっとすると、将来、2050年とか2100年ぐらいでは存在するのかもしれないなぁと観覧しながら考えた。
この場面設定の凄さにまず引き込まれた。初見の劇団の公演だったが、鮒田氏の作品はこのようなテーマが多いのだろうか?
(あとはネタバレに記載)
満足度★★★★
出来るかもしれない施設
近未来の話という設定であるが、本当に出来るかもしれない施設という印象を受けました。脚本、設定が面白く印象に残る観劇でした。
以下、公演中なのでネタバレで。
満足度★★★
この舞台の意義
回復の望みが全く無い場合の苦痛を除くための医療行為(精神疾患も含む)のみが安楽死の唯一の対象のはずなので、ここに登場するような施設はあり得ない。「死にたい」と口に出すことの本心は「助けて」という悲痛な叫びであり、その尊い命をそばに居ながら救えなかった人もそれを思うと同じくらい辛い、ということをこの架空の設定によって改めて伝えているのがこの舞台の意義なのでしょう。
満足度★★★
発展途上として・・・
奥深く、私にとっても興味あるテーマであったのですが、それを効果的に伝えきれなかったのではなかったか、に尽きます。
アイデアについては、近未来に予想される安楽死施行所での患者(来客ではおかしいし、囚人でもない)の過去、さらには職員の感じ方などを織り混ぜながら、面白い、考えさせる展開を予想していました。
私が消化不良となったのは、次の理由からです。
ひとつめは脚本の人物の描き方。登場人物の「今」を知るための「過去」をもっとていねいに劇中に出していただきたかった。入所していた女性について、最後まで「安楽死」する手がかりが情報ゼロに近く、よかれあしかれ、彼女の過去の重さをもってしても、安楽死は是か、それとも否定されるべきなのか、考える糸口を与えてはもらえませんでした。働く職員にしても然り。一般的な人物が、抽象的な人間が、「生か死か」を悩んでもなにも感動がないのです。
ふたつめは、間の取り方です。なめらかに展開されていかない。そんなもどかしさがありました。
みっつめは、叫ぶ場面の多さです。いくつかを「絶叫なし」で演じたらいいのにと残念に思いつつ見ていました。
よっつめは、笑ってもいいのかどうか迷った場面がたくさんありました。暴力的な場面、転げ回る場面。周りの方もそのように感じたようで、笑っていいのか(つまり笑わせようとしているのか)、そうでないか迷いました。気を使って劇を観るのは久しぶりです。
テーマ自体が深いものですから、さらに脚本を、演技を改善していけば、すばらしいものになると思いました。
満足度★★★★
橋本亜紀さんが凄いね。
この時期にピッタリのシンプルで独特の世界観が癖になる味わい。
粗さも含めて(少数派かもしれないが)このへんてこりんな人々に嵌る人はいると思う。
これは、怖い!!