満足度★★★★
ほぼ初楽園王
楽園王という名前がイッちゃってるので手脚の長い極彩色の俳優が客を恫喝しながら動くライブのような雰囲気を勝手に想像していた(どんな芝居だと言われると困るが)。先刻『出口なし』企画での小編を目にして随分印象を違えた。古典(既成)作品を翻案した舞台が主体のようで、「演劇」という楽園に咲き乱れる花々を摘みとっては料理する王様な自身を自嘲(あるいはそのまま?)表現した名か・・とこれまた勝手な想像。
「火宅」「リア王」とも端正な作りで無駄が少なく、各俳優のニュートラルな身体がみせる、細やかな表情や動きの変化に、目が向く。これをごく間近で体験できるpit北/区域の「利点」を味わう公演でもあった。
満足度★★★★
熱演だった
「リア王」は、2014年名古屋七ツ寺共同スタジオ(「板橋ビューネ」参加作品)にて好評だった上演作の凱旋公演だそうである。その演目だけでは短い(1時間)と思い、併演したのが三島由紀夫作「火宅」であるという。さて上演「火宅」「リア王」は、両作品に共通した枠組みは”家族”であった。家族、その近しい関係でありながら、他方で疎ましいと思えるときがある。この厄介に思える煩労劇...秀逸だと思う。
満足度★★★★
エネルギー。
火宅は電話の不気味さが印象的だった。当日の静かな空間に響くあの音は中々来るものがある。
文節を妙な箇所で区切る劇団の手法?があるが、しっくり来るところと気持ち悪いところがあり、これには良いとも悪いとも言い難い。リアの方は着物の着方が面白く、歌は世代でないのでわからず。妻リアの狂喜と絡んでいたのはあった。
劇場内のバルコニーから観るのは有だと思った。舞台美術の傘が粋で良い。そして案内対応が良くて有り難かったです。
満足度★★★
オリジナリティ溢れる作品
シェイクスピアの「リア王」、三島由紀夫の「火宅」を原作に主催の長堀氏が演出した2作品。「火宅」は原作を知らないが、「リア王」は過去観たことがある。結論から言えば、良い意味でオリジナル作品に近いと感じた。
以下、公演中なのでネタバレで。
満足度★★★★
面白い!でも・・・
2作品ともとても面白い演出の作品。ぶっ飛んでたなぁ。キャンディーズだけじゃなく,衣装,台詞の言い回し,構成,原作の枠をはるかに超えて,楽園王の作品,世界でしたね。これは観るたびに面白さが拡がっていくんだろうなぁ。日程的にもう足を運べないのが残念。