満足度★★★★★
(シアターサンモールに)帰ってきた夢麻呂組
倒れた父に替わり保育園の園長代理となった元ヤンの金髪男にはなぜか園児たちの「心の声」が聞こえるわ「本当の姿(?)」が見えるわで…な物語。
園児同士の派閥やら空気を読んで“いい子”を演じる子供など、大人社会の縮図とも読める内容を中心に、しょーもないギャグ(←貶す意図は皆無)やアクション、感動を添えて休憩込み3時間の上演時間も体感的にはさほど長く感じず。
前半は娯楽性たっぷりな上にさりげなく伏線をはり、後半で複線を次々に回収しながらメッセージを伝えるという構成と主人公の設定が活きてくるのが巧いんだな。
なお、「前半で巻いたから延ばしてるんだよッ!」というサービス精神あふれる座長の台詞には大ウケ。
また、「今日は撮影が入っているから間違えると残るよ」とおっしゃったご本人が噛んだり…(爆)
満足度★★★★
楽しませようとする工夫を感じる
前作の『梅子と~』をひょんな縁から観させて頂きすっかりファンになり、
今回の舞台を観劇させて頂きました。
歌とダンスが多めの舞台。
前作の千秋楽で夢麻呂さんが『今回はちょっと演劇っぽくしましたが、僕らの作品は歌が多くて~』みたいな話をされてたのを思い出しました。
長い!のは予想された所だとしても、少し間延びしてたかなぁ・・・。
後半が少し駆け足気味だったのは残念。
わたし的には、前回作品の方が面白かった。
でもこの劇団の全体にある、お客さんをとにかく楽しませたい!という気持ちは感じる事が出来ました!
満足度★★★
長すぎる・・もっと簡潔でも伝わるのにな。
開演時間が、15分近く遅れた。
受付の手際が悪すぎる。
初めての経験でもあるまいし、まして初日でもない。
開演間際にお客さんがどっと押し寄せたってわけでもなく、しばらく前から並んでた。
歌ありダンスあり・・で、前半は面白い。ここで1時間半経過。後半、どっと重たい内容になって・・結構ツライ。
アドリブもちょいちょいあって、面白いんだけど、無駄に長い気がする。
もう少し簡潔に・・2時間位におさめても、児童虐待のことは、十分伝わると思うんだけどな。
満足度★★★★★
仮面と裸形 どっちが人間?
あどけなさと子供達のしっかりとした観察眼に裏打ちされた本音とのWシンクを通して下降弁証法に至り、終には餓鬼の誕生迄、実際に舞台を観ている子供達にもちゃんと分かるように視覚化して表現している点で、先ず評価できる。
満足度★★★★
幼児たちの叫び
この題材は昨今の子供虐待が目に余る世の中において重要なものだと思います。
大人の身勝手を理解できない子供たちにとって、自分たちの”生”を担い守ってくれる親や身近な大人は絶対必要なのです。
よく書けているし、演じ手達も芸達者で良い舞台でした。
多くの人たちが言っている通り、上演時間の長さは少々気になります。
本来、舞台ってものは生き物なので長いことが非難される昨今の風潮はどうかとも思いますが…。
個人的な意見ですが、感情を踊りに託しているシーンが多いために長引いているという感が見受けられます。
皆さん頑張って踊ってられますが、少しづつ長いのかなと思います。
粗が目立つ前に上手く打ち切るべきだと思いました。
頑張ってるんだけど、さりとて決して巧いと感嘆するには至らないというダンスシーンだと思います。…ごめんなさい。
普通、感情表現を踊りに託す場合は、台本で数ページ必要なややこしいやり取りを身体表現で感性で理解してもらうという時に用いるべきで、今回の作品では、ひとことのセリフを2分近いダンスで表現している為、必然的に上演時間が長くなってしまいます。ご検証ください。
とはいえ、本作品はとてもタイムリーだし、社会性もあるし、笑いのエッセンスも巧く散りばめられていて好感がもてました。
是非観て欲しい作品です。
満足度★★★★
お見事!
芝居あり、ダンスあり、歌(このパロディソングが笑える)あり、コントありの総合エンターテインメント。結構長時間でしたが、飽きずに楽しめました。しかも児童虐待問題の啓発も盛り込んで、見事な構成力に感服。
満足度★★★★★
時間
開演時間が守れなかった事をずいぶん気にされて、まあお叱りがあったんでしょうが、私が観た回はそんな事はなく、楽しめました。
前半は笑い中心で、虐待なんてテーマを忘れてしまうくらいでした。が一変して最後は涙なしでは観られない。素晴らしいと思いました。
満足度★★★★★
色々な思いが渦巻き
もうね、1部ですでに重くのしかかってたものが、休憩後にずずずずずしん!と音の出るような重さで落ちて来て、つぶされたの。大人って。。。自分もこの歳になって振り返ることのできる子育てをしていた頃。誰でも必死なんですよね。でもそれをこどもに吐き出しちゃダメ。その子もやがて大人になるのだ。
笑いの中にこのテーマが、いい具合にマッチしていました。上演時間に際限がないのはここの特徴(笑)
満足度★★★★
冷たいおしぼり
台風が近づきつつあり雨も降りそうな蒸し暑い当日,会場に着くと冷たいおしぼりとお菓子のサービスがあった。これは嬉しかったなぁ。さっぱりとして観劇に臨むことができた。帰宅してから気付いたが,ご案内のメールも来ており,おしぼりは開場までに来場の人へのサービスだったのね。また,そのメールの中身も丁寧。接客に心配りができる劇団として好印象を感じる。さて,芝居の方だが,劇団前身作品のリメイク再演,ダンスや歌も盛り込んでやりたいことを存分にやっており,こちらも十分楽しむことができるエンタテインメント作品。感想を一言でいうと面白い!でもやっぱ長すぎだよね。終演は10時をかなりまわっており,勘弁してよって思っちゃった。余計なアドリブも楽しめるところだし,歌やダンスは削って欲しくないし,悩ましいところだね。
満足度★★★
楽しませましょう♪ 面白いでっせ~ってゆう感じは良く出ていたが
主人公の性格設定などの作り込みが甘く感じられ、
今ひとつな感じと間延びした印象を受けたデス。
10分の休憩挟んだ約3時間弱の大作でありますが、
個々のエピソード背景や伏線などを濃厚にするか。
サクッと主要エピソードをリズム良く盛り込んで、
2時間ぐらいの尺にした方が良かったのではなかろうかと思いました。
満足度★★★★★
あっという間の3時間でした。
ダンスも歌もパワフルで、みんなキレキレ。見応えもありました。ストーリーも面白かったし、すごく考えさせられました。「梅子」よりも良かったです。次はもっと期待できそうです。
満足度★★★★
声なき声が聞こえる保育士!
夢麻呂の金髪中年ヤンキー保育士ぶりが最初は鼻につくものの、芝居が流れていくと何とも言えない味に変わって行く。ギャグのふり方や返しも上手い。
演出もここ一番に目をひくものがある。話自体も興味深く、
保育園児を演じる大人の役者たちも違和感がない。
ダンサーのパーフォーマンスも良い。
満足度★★★★★
しっかり観せる
前回公演「梅子と『ボクらの青春交響曲』」も観ているが、その時は小学生時代からの秘密基地という設定で、いい大人が小学生に扮し熱演していた。その公演はグリーンフェスタ2015参加作品で、見事フェスタの「BOXinBOX THEATER賞」を受賞した。その時の謝辞で「いい歳した大人が小学生を演じてと言われようが、子供(たぶん弱い立場)を演じて行きたい」そんな趣旨を述べていた。そして、今回はなんと保育園児へ更に幼くなっている。
この6歳未満の子供たちの世界観...そして自分たちも過ごしたであろうその時間を忘れて大人になっている。しかし、確かにその時間を過ごしたのであるが...。
芝居、ダンスパフォーマンスと、そのパワー溢れる内容は本当に素晴らしかった。
満足度★★★★★
舞台も良かった!制作さんたちもね!
はっちゃけた曲者揃い!フルパワーで熱気もたっぷり!(上演時間もたっぷり過ぎたが・・・)笑いっぱなしの三時間少々(少々かな?)。確かに長かったが、全く飽きることなく、舞台に惹き付けられたままだった。アドリブがかなり多くはあったが、それも間が良いというか、実に美味しいスパイスとなっていた。派手な衣装、着ぐるみに張りぼて、賑やか過ぎるくらいの舞台の上に、それと同じくらい、震えるような子供の心の怯えや悲しさ、届かない想いが溢れた。それを見逃した大人の心には痛い感覚が突き刺さった。最近、見落としをしてしまったが為に、気になっていたのにそれを確認しなかった為に、少々痛い思いをした母としては、再びの反省。子育てとは難しいものです。私としては超が付く位“お勧め”です。
加えて、この劇団の来場者に対するケアの良さは抜群です!制作サイドの細やかな配慮には頭が下がります。事前の確認メール、前日のご案内、そして当日のスタッフの導入部からの舞台を意識したお出迎え衣装、場内での対応。(確かに初日受付はかなり難航してしまったようですが、基本の姿勢の良い劇団なので、すぐに改善される事と思います。)ずっとこの細やかさを持ち続けて頂きたいものだと、また他の劇団さんにもこういう姿勢を持って頂きたいものだなと思います。