新田任太郎~1988殺人事件~ 公演情報 新田任太郎~1988殺人事件~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★

    悲しい真実
    Bキャスト版を観劇。

    古○任三郎を彷彿させるフライヤーですが、謎解きや推理成分はほとんどありませんでした。
    参考人として呼ばれた被害者家族3人と幼なじみ、4人の供述場面を再現する形で物語は進みます。
    犯人は誰なのか?よりも、事件の裏に隠された悲しい事実の方にスポットを当てた作品。

    無力感を覚えるような展開で、観劇後感ははっきりいってあまり良くはありません。
    色々と考えさせられるお話ですね。

    ネタバレBOX

    「敏樹がカミングアウトしたのは間違いだった」という新田の考えは
    理解はできるけども私は賛同できなかった。
    一般論では無く、あの家族だから、なのであれば一応納得。

    ゲイであることをカミングアウトしたことで家を追い出され、挙げ句の果てに殺されてしまう敏樹。
    本当の自分を拒絶されてしまった敏樹の胸の内を考えると切ない。
    その辺をもう少し描いて欲しかったかなぁという気がします。

    妹と実行犯の繋がりはちょっと唐突で現実味が薄いかなと思ったが、
    その後、シラを切る妹のふてぶてしい演技は良かった。






    [memo]
    青年(敏樹)の死体が公園で発見される。
    集団で暴行の形跡。財布がないので強盗目的か?
    ポケベルが見つからないので知人の可能性あり。怨恨?

    家族の様子がおかしい。何か隠している?

    敏樹はゲイを家族にカミングアウト。激怒した父に追い出される。
     → 幼なじみの直美はそのことを警察に供述(家族はひた隠し)
    現場の公園はハッテン場。ホモ狩りにあって殺された。
    実行犯は逮捕。

    妹は実行犯と付き合っていた。
    実行犯に現場の公園について教えたのも妹。
    その事実を突きつけるが、シラを切り通す。

    新田が家族に逆上していたのは、実は自分もゲイでカミングアウトできずにいたため。

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