満足度★★★★★
再びの衝撃
去年は観に行けず前回観劇したビョードロから2年、久々のおぼんろさんの舞台でした。あの時の衝撃を鮮明に思い出しました。またこの世界に来ることができてよかったです!
満足度★★★★
良かった
全体的に、お芝居も運営も安定してきたと思います。
前回の第11回本公演『パダラマ・ジュグラマ』公演時に比べたら、格段に良くなっていました。個人的には、会場を普通のシアターにしてくれて有難かった。吉祥寺シアターの空間もキレイに仕上げていたし、座席の設置も無理ない感じでとても過ごしやすかった。満席状態でも椅子席なら全く問題ない。
芝居の内容も『パダラマ・ジュグラマ』との比較だと、わかりやすく筋も通っていて、違和感なく最後まで観られた。逆を言えば、話がシンプルすぎて、どうしても演者の動きばかりに目が行ってしまい、脚本とのギャップが大きい感じがしました。でも、全然悪い訳ではないので、観ていて問題はありません。
昨夜の公演でも100名は集客できていたので、この規模の公演を年2回ずつ、3年程安定して運営できれば、キチンと継続した団体になると思います。
それから挑戦しても、コクーンは逃げないでしょう。
後は、折込にもいろいろ今後の予定が入っていましたが、5人とも客演含めていろいろな経験を積めば、おぼんろにとっても良い影響があると思います。
今回の公演で凄い感動したところとかは、残念ながらなかったけど、観る前の印象に比べたら、断然に良くなったので、これからも観て行きたいと思います。
未だ観てない人は、投げ銭のイイ値公演なら、間違いなくお得です。
先ずは公演を観てから、良し悪しの判断した方が良いですよ。
怪我無く千秋楽を迎えられますように。
※点数は、お芝居★3+運営★1
満足度★★★★★
やっぱりモンスター劇団
今公演2回目の観劇。
完成度の高さが感じられる舞台だった。
繊細で美しい照明の中、語り部たち一人ひとりが日々変化し進化している。
例えばゴベリンドンが己の罪を語ったのちの苦痛に歪んだ姿と咆哮。
17ステージ目にして声の枯れもなく、この物語の核となる“絵”を強烈に焼き付ける。
おぼんろ、やっぱりモンスターだ。
個々の場面のクオリティが深化&進化している。
先に述べたゴベリンドンの苦痛と咆哮の場面、「俺は死ねないんだ」という叫びが
観る者を息苦しくさせるほど迫ってくる。
ゴベリンドンの襲撃に失敗して怖気づくザビーに対し、
畳みかけるようにシグルムの葉を投げ落として彼女の欲を刺激するトシモリが
ちらりと狂気の入り口を見せるところ。
てるてる坊主のような死体がザビーの手によって
無造作に深い穴へと落とされていく場面の妙にリアルな手触り。
個々のシーンの濃度が増しているだけに、気になる部分がより浮上した感がある。
走り回るタクマのバタバタという足音や、無垢で幼いキャラ設定、
ちょっと台詞が流れてしまった弁士のシーンなど…。
だが「ゴベリンドン」は、それらを補って余りある圧倒的な世界観を表出して見せる。
この唯一無二の世界観は最強だと思う。
この完結した世界観を前にすると、私の好みなどどうでもよくなってしまう。
私は5人が作り出した世界に浸りたくて劇場へ向かう。
あの5人が無我夢中で目指すものを見たくて客席に座る。
ただのファンであることの幸せを感じながら、もう次を楽しみにしている。
満足度★★★★★
森の中
たった5人で紡ぐ世界は、果てしなく広がると思えた。
吉祥寺シアターが、小さく感じた。
って、やっぱり、この物語の威力の大きさは、並大抵ではないと確信しました。
縦横無尽に走り回り神出鬼没とか、美術や客席の造りが、どうのという問題ではなく、想いが突き動かしていく展開に、引き込まれていく。
振り返っても、場所によっては、見え辛い処があるのも事実だし、体の向きを変えて、キャストの動きを追うのも、おぼんろ作品の面白さや魅力だったりする。
だが、今回はあえて、全てを追わなかったのだが、各キャラの想いは、しっかり響いてくる。たった5人なのに、紡ぎだす世界は偉大でした。
満足度★★★★
霧散
らしさが薄くなったか♪役者の身体能力、演技力、歌唱力は高い♪美術も良い♪音響・照明も良い♪だが、何かが薄くなった♪濃密な異世界感がなくなり普通の演劇だった♪
満足度★★★★★
あぁ、これが。
念願の「ゴベリンドン」に触れることができた。
初演を見れなかった事を激しく後悔したのと同時に、
再演だけでも見れた事にも安堵した。
おぼんろの5人はいったい、どれほど、私たちに魅せつけてくれるのか。
吉祥寺シアターという立派な劇場が、
おぼんろ小屋と化していた。
普段の吉祥寺シアターを知っている人には、
場所を間違えたと思っても仕方がないくらいの劇場づくり。
主宰の前説。5人の語り。
ふんわりとした幸せな一面から始まる物語。
急降下と急上昇で動き回る物語。
前後左右上下と縦横無尽に駆け回る語り部たちの圧倒的な演技。
参加者は身も心も振り回され、
どんどん沼のそこに引きずり込まれていく。
従来の観劇とは全く異なるスタイルに、
これは演劇なのか?という疑問を毎度のこと拭えない。
演劇を超える演劇。
観劇ではなく「参加」は今回も見事に見参である。
残り7日。せめてもう一回くらいはこの物語に触れに行きたい。
演劇という物の固定概念を取っ払ってくれるおぼんろ。
ぜひ、多くの人に触れてもらいたい。
気になっている方は、吉祥寺シアターに行くべきだ。
きっと新しい世界が広がるであろう。
良かった。
初演が廃工場と云う特殊な環境だったので、インパクトが絶大だった。
それを「劇場」で再現する事は、おそらく不可能です。
けれど、シアターコクーンを目指すと公言しているのならば、「劇場」を
使いこなして「物語」を紡がなければならない。
「初演」は「再演」にとって乗り越えなければ成らない壁です。
ゴベリンドン初演の壁は、きっと、とてもとても高かったと思います。
でも、おぼんろにはきっとそれが出来ると信じての観劇でした。
だから、ちゃんとしたシアターで「演劇」をしている彼らの姿を観られて、
この不幸せかも分からない物語にまた参加出来て、幸せだと感じられ
た事が嬉しくて、本当に行って良かったです。
正直、今までのおぼんろの遣り方には危うさを感じるところがあって、
それは彼らの魅力の一部ではあるけれど、心配もしてました。
今回、個人的に上演中の写真撮影・録画が不可になった(あえて
OKの話をしなかった?)のが良かったです。どうしても物語の中に
入り込むのに、音や光で気が散ってしまっていたので。
それと上演時間が120分以上になっていたと思うのですが、
観客の中には次の予定がある人もいます。途中退席するのが
難しい上演スタイルなので、対策を事前に決めて、前説で観客に
アナウンスした方が良いのでは無いかと思いました。
(退席したい人は手を上げて、芝居の邪魔にならないような
タイミングでスタッフがスムーズに誘導するなど)
あの物語を最期まで見届けられずに退席するのは可哀想です。
予定された時間内に物語を語り終える、と云うのもプロならば必要では
無いでしょうか。共に物語を作る観客(参加者)の為にも。
それと前説で、上演時間・休憩の有無を言って頂けると観客にとって
親切だと思います。
残り一週間。どうぞ怪我の無いように楽日を迎えられますように。
またゴベリンドン未体験の方は、一度、遊びに行ってみて下さい。
満足度★★★★★
折り返しマチソワ
一週間ぶり2回目となるマチネ。上手階段横のイス席。
階上のシーンをのけぞって下から見上げるのも一興。上から降ってくる声に聞き入るもよし。
今公演初の満席、バルコニーにも客が入っている、当然語り部のテンションも上がる。開演前から期待した通り、素晴らしい出来だった。初見時指摘した点も改善されていた。日々進化。ライブは生もの。まさにそういう劇団だ。
赤い雨を沢山浴びた。この雨に打たれながら感じる言葉はまた格別。まさに物語の中にいる感じ。残念だったのは目潰し的なライトの逆光で語り部(メグミとトシモリ)の表情どころか姿までがかすんでしまったシーンがあったこと。それ以外は大満足でした。
ソワレもまた満席。ぎゅうぎゅう詰めになる前に一度は体験しておきたい桟敷席。こちらはアトラクション的な楽しさを味わえる。飛んでくる汗もスプラッシュ!と思えば良い。感動より楽しいが多めだけれど、語り部の表情や息遣いを近くに感じられるのでやはりだんだんと引き込まれていく。特にゴベリンドンの動きがよく見える。遠目でも確認はできるのだが、獣の中に残された人間の心の葛藤、対比が更にリアルに感じられた。沼の歌の息遣いもしかり。これまで死角になっていたクライマックスでのメグミの表情もはっきり見え、最も普通な人物の存在感が浮かび上がった。
大満足のマチソワだったが、きっとまだ化ける。余地はあるはず。また一週間後に期待しています。
満足度★★★★
とても楽しい時間をありがとうございました。
吉祥寺シアターは,ほぼ満員。と思ったら,さらに追加で10名くらいが来た。どうするのかと見ていたら,だんだんになっていた中央席を少し詰めてなんとか全員すわれた。今までは座布団なし,ペットボトル吊るし放題だったが,今回は結構普通の感じだった。
ビョードロはウィルス兵器,昨年度は食肉にされる動物,今回は,沼に住む怪獣の物語。内容は少しずつ違うものの,演出方法とか,やり方などに一貫したものがある。五人は不動のメンバーで,顔は毎回ちがう化粧だが,声に特徴があって懐かしい気持ちになる。
これは,視覚的にものすごく美しい演劇。少し催眠療法も加え,大人の童話になってゆく。必ず純真な子どもたちが出て来て,バックストーリーは結構えげつない。そのために,泣かされる。最初は,大の大人が初めて見ると,退屈なところもあるが,後半にわかに感動的に仕上がっていく。
満足度★★★★★
あれよあれよと8回目
同じ演目をここまで何回もリピートするのは初めてです。それにともない、観てきた!ももう一度書いてみようかと思います。
行くたびに違う場所で観ているから行くたびに新しい発見がある。それだけではなく、日々ゴベリンドンは変化していっている。それが進化なのかブラッシュアップなのか偶然の産物なのかはさておき、行くたびにワクワクする。観劇ではなく、参加というスタイル。語り部の物語を慕い集う参加者が違うからこその変化なのかもしれない。
長い公演も遂に折り返した。
きょうの昼は初日を越える、自分が参加した中でも一番参加者の多い回だった。桟敷きには座布団を追加して、更にはバルコニーにも開演前から着座している。
残りの公演もどうか、きょうのように沢山の参加者を迎えて行えるように願わずにはいられない。
命懸けで物語を紡ぎますと言う語り部の言葉に嘘はない。だからこそ、その紡ぎ出す世界を一人でも多くの人に知って貰いたい。5人の語り部の話に、どうぞ耳を傾けて下さい。
堅っ苦しいことを書いてますが、ただただ本音としては自分がドップリはまったゴベリンドンの世界を色んな人に見て欲しいなー、という一言に尽きます。あと約一週間、吉祥寺シアターで物語の世界に触れて下さい。
満足度★★★★★
初めて「参加」するタイプの舞台
(まずこれは表に書いておこう)
昨年のコメフェスでの主催の前説で「言葉で世界を紡ぎだす」、
「語り部」としての上手さに惹かれるものを感じ、
その上でのCoRichアワードでの人気ぶりにかなり気になっていた劇団でした。
しかし、最近Twitterで回ってきた、
本公演のCoRich「観たい!」に投稿された
「かつてファンだったのに役者からとてもひどい対応を受けた」という内容。
それを読んだ自分は
「そういうスタンスの役者がいる劇団は嫌だし、
自分もそういう目に合うのも嫌だから観劇やめておこう」
と敬遠していました。
しかし、ベテラン観劇者含む多くの方々の
「『おぼんろ』を知らない事は演劇ファンとして損である」という感想。
それを読んで、
「(事実は知らないですが)ネットのマイナス投稿1つで
自分にとって”何か新しいもの”に触れるかも
知れない機会を捨てるのはもったいないな」と
とりあえず1回は観劇してみる事にしました。
吉祥寺シアターに着いて、
「あ、ここは倉庫型劇場で、
高さなどあまりに広い舞台スペースのせいで
舞台と観客との距離感がありすぎ、
全然役者の感情などが伝わってこなかった、
ちょっと自分は苦手な劇場だったな・・・」と
過去1度観劇していた事に気付きました。
などのマイナス要因を胸に抱えていたのですが、
1.「溢れるほどのホスピタリティ」
開場時、まさか舞台開演前の一番集中したいであろう時間に
主催が入り口で観客全員と握手し、
場内では役者陣がそれぞれ
「ゴベリンドンは初めてですか?ならこちらの席がいいですよ」と案内し、
更には知り合いだけでなく知らない1人客に対しても笑顔を向けて、
これから始まる物語の世界について楽しそうに語って歩く面々。
聞いていたマイナス評価と全く逆の観客を大切にしようとする行為の数々、
(元々このスタイルでやられているのかは知りませんが)
この雰囲気自体がまず自分の観劇経験の中で初めて知る空気でした。
(人見知りな自分でさえも、つい開演前から楽しくなってしまう、
舞台自体へのワクワク感も増していく、
そんな空気を実際舞台に立つ役者陣が率先して創りだすとは・・・)
そして、
2.「見事すぎる劇場空間の使い方」
スペースが広すぎる、高すぎる、事を良い方向に活かし、
全方位に観客席を配置し、また開演後も舞台上のみならず
観客席の端から端までを動きまわり、
まさに役者の息遣いが観客に伝わる、そんな近距離での
「語り部」5人の夢の空間でした。
(観客を「参加者」と呼ぶ、その理由をまさに体感しました。
あれは「舞台を眺める」ではなく、
一緒に「参加」している空間で起きる「出来事」そのものでした。)
そして何よりも、
主催が始めに語る「昔おばあちゃんから聞いたお伽話の世界」、
そう、「お伽話」そのものでした。
お芝居といえば役者がセリフと所作/表情や身体での表現などで
演じるものが中心となりますが、
おぼんろはその「語り部」として物語についての語りを使い、
「参加者」側の想像力を試し、
そして「参加者」の心象風景として物語の世界を描き出します。
語られる物語自体についても、笑い、涙、驚き、謎解きなど
色々な要素の詰まった、とても素晴らしいお伽話でした。
本劇に「参加」出来た事が自分にとって幸せです。
満足度★★★★★
同じ脚本なのに
初日に観に行って以来の2回目。初日のなんとなくぎこちなく感じた動きが全くなく、あの豊洲の工場とはまた違った面白さが出てきた。同じ脚本なのに同じセリフを聞いているのに、観に行くたびにどんどん魅力が増していくようだ。初日から完成度の高い芝居を観せるのが、通常当たり前だと思うけど、このおぼんろという劇団の役者たちは、それがいいのか悪いのか、回を重ねるごとに新たな印象を持たせてくれる。今回は、特にゴベリンドンの動きが心に残った。一緒に行った友だちがすごい運動量だね、と言っていたが、うなずける。この先どうなるのか、少なくとももう1度は観に行きたい。初日に行った人たちに、もう1度観に行くことをおすすめします。
満足度★★★★★
初演と比べるのはナンセンス
初演を見た人はやはり、初演との違いを感じてしまうのかもしれないけど、あの廃工場と吉祥シアターではそもそもが違い過ぎる。
廃工場の雰囲気が物語の創造性を何倍にも増やしていたアレはもうない。
見る前からわかりきっている事なので、再演は再演としっかりと割り切って参加してきました。
驚きの吉祥時シアターがそこにはありました。
天井には大きな幕が張られ、まるでどこかのテーマパークに迷い込んだようなそんな気分に。四方八方のおぼんろ的な舞台づくりは今回も健在。
開場時からおぼんろの語り部達が、参加者を迎えることによって、場内のテンションがどんどん上がっている事が、伝わってきます。
いつもの前説から始まり、物語がスタート。
初演の時に何度も通い、聞いた最初の台詞から、鳥肌が立ちっぱなしでした。そして、後半では涙が止まりませんでした。
場所は変わっても、物語の美しさが変わることはなかったです。
おぼんろの5人から紡がれる物語は、
あまりにも美しく、切なく、心苦しいほどに愛おしい。
あの頃は無名だったおぼんろが、知名度を上げてきた今だからこそ、
この物語をもう一度持ってきた。
そして、この物語を少しでも多くの人たちに届けたい。
そんなおぼんろの想いが伝わってくるような公演でした。
演劇が好きな人にも、演劇には興味がない人にも、
一つのエンターテイメントとして、ただ素直に
この物語に触れたらいいのに、
そうすれば、きっと素敵な時間が過ごせるんじゃないかなと思います。
満足度★★★★★
愛はいつも残酷。それでも、愛しくてたまらない。
世界に起きている物事のすべては、愛ゆえに。
末原拓馬作品を感じるのであれば、おぼんろを観るが一番。
されど、この劇団はナマモノである。
普通に『観に来た』傍観者でいると、置いていかれてしまう。
最初に入り込めるかどうかが、個人評価の分かれ目になるかも。
今回の吉祥寺シアター。いつもとは違うシアターらしい。
360度の見方が出来る。
語り部達の心に寄り添って観る。
普段、お芝居を観ないという方にも、観てみてほしい。
お近くの方ならば、観る場所や視点を変えて見比べてみてほしい。
毎回違う景色が見えてくる事にびっくりする。
そして、ナマモノは、そこでしか食べられないものなのである。
終わらない内、早めに劇場へ、是非!
気になるならば、足を運びやすいイイネ公演から。
ひとりで行っても、ひとりぼっちにはならない。
さみしがりなあなたにも。男性の方にも。
生のLiveは、イイモノです。
満足度★★★★
陰影あるキャラに魅了される
改めて脚本の素晴らしさを思い知らされる舞台だった。
吉祥寺シアターの高さのある空間、舞台の穴を上手く利用した設定も効果的だ。
複雑で深い陰影を見せる登場人物が実に魅力的。
異形の者、ゴベリンドンのなんと愚かしく哀しい、孤独な姿だろう。
高橋倫平という役者の身体能力を100%生かした動きが、彼の苦悩をリアルに体現する。
欲と孤独がミルフィーユのように層を成す“死体洗いのザビー”(さひがしジュンペイ)、
弟に呼びかける第一声が、もう既に愛情と苦悩に満ちている兄トシモリ(藤井としもり)、
運命を告げる慈愛に満ちた“沼の精”(わかばやしめぐみ)の歌声は、
一瞬で劇場の空気をミステリアスな色に変える。
そして無邪気な弟(末原拓馬)は、最後に究極の選択をして“大人になる”…。
“あの感動をもう一度”、という意味では確かに成功している。
分かっていてもやっぱり泣けてしまう。
だがあの“なんだ、この廃工場でやってる芝居は!”という驚きは鳴りを潜めた感があって、
そこが大きくなった劇団に共通の課題なのだろうと思う。
再現の一歩先を見せて欲しい、という我儘と期待感で★は4.5とします。
満足度★★★★
おぼんろシアター
哀しいファンタジーをやったらおぼんろは最高ですね。 吉祥寺シアターをおぼんろシアターに見事変身させてました。 日常を忘れ物語の世界にトリップすること請け合いです。
満足度★★★★★
美しい幕開けでした・・・・。
おぼんろ色一色に染め上げられた劇場で、今までに無い美しい幕開けに驚いた。大人のための青い童話の世界ですね。幕開けがあんまり美しかったので、いろいろと期待しすぎてしまった感あり。でも、衣装、美術、化粧など、この劇団は色々見るべきものが多く、観客をゴベリンドンの沼に引きずり込む物に事欠かない。今回はゴベリンドンの変身シーンが凄絶。無邪気なタクマとの対比が泣かせる。あの指先まで苦痛に満ちた演技、見ていてこちらまで固まってしまいました。ただ、ゴベリンドンが中央に出たとき、もう少し照明が暗くてもよかったかな。あまりはっきりと全身が見えてしまうより、少し見えにくい位がその悲惨さが伝わると思います。それにしても悲しいお話。大人の童話だからかなぁ。愛する者と一緒にいる、ただそれだけのために人はこんな恐ろしい罪を犯してしまうものだろうか。うっとりするほど美しく、残酷なお話だ。
満足度★★★★★
ネホリーハホリー☆
(^^)/ 23日(土)の夜、吉祥寺で
[おぼんろ]の【ゴベリンドン】
を観てきました☆
面白かったです!
2012年9月~10月の舞台【ゴベリンドンの沼】の
パワーアップしての再演!
あの感動が再び♪
吉祥寺シアターの舞台が、
「おぼんろワールド」になってます☆
観劇日記をブログに書きました。
満足度★★★
良い。だが惜しい。
昨年のパダラマ・ジュグラマで知人に誘われおぼんろ初観劇。
今回は1人で行った。見たところ
古くからの常連客が複数回行っている様子。
ゴベリンドンは再演との事で以前のは知らないのだが
キャパシティを使い切れてない印象。というかあの形式でやるなら今回の劇場サイズには無理があるような。
余すところなく使おうとしてかえって走り回らなければ
ならないようで。バタバタと慌ただし過ぎた気がする。
内容自体は大人向け寓話という雰囲気で好み。悪くない。
繰り返しになるが、惜しむらくは演出方法。大変良い内容なので実にもったいない。それぞれ役者単体の力量はあるのが見ていて分かるので、もうちょっとこう…何とかならないものか。初見の観客を惹き込む吸引力が足りない感じがした。脚本が実に秀でているので改善の余地有り。
ゴベリンドン良い。だが惜しい。