満足度★★★★★
ワカり易いカタチで歳月を感じさせる
貸しスタジオでの待ち時間にライターの取材を受けるガールズバンドのメンバーと、その12年後にスタジオを訪れた彼女たち…。
今まで観てきた中では最もワカり易いのは本介さん曰く「前作の反動」(笑)。
とはいえお得意の同時多発会話も使いながら写実的な装置の中で描かれるのは「歳月」?
12年後の自分をライターから問われた彼女たちは「想像できない」と答え、30歳になった彼女たちは当時の自分の記憶が曖昧…。
そこに横たわる12年の歳月に何だか胸がきゅん。
10年後などを想像できない若者、というのは割とありがちながら、同じ人物が過去を振り返った時に…という対比にしたのが鮮やか。
うーん、好きだな、この作品。
満足度★★★★★
無題1448(15-096)
19:30の回(曇)。18:45会場着、受付、19:00開場。
「早稲田小劇場どらま館」開館記念、プレオープン公演、初日。
ジエン社は、水天宮ピット 大スタジオ(2011/6)の公演「芸劇eyes番外編『20年安泰。』」が初めてで5作目、清水さんは「proof(プルーフ)-証明-(2014/5@SHIBAURA HOUSE)」以来。
綺麗な会場、一方、舞台はチラシを剥がした跡、汚れたコンクリートの「スタジオ」。座席はベンチシート5列、舞台が高めなので4列目に座りました。入ってみると上手のベンチに女性がひとり座っています。
19:15長身の男、芝居風前説、その中でそれとなく開演が遅れることを告知、19:36開演~21:06。
12年の月日が交差、今は何時なのか、生きているのか、何をしているのか。
しばらく前に衝動買いした「SFマガジン」、「現代日本演劇のSF的諸相[第12回]」にジエン社が載っています。
およそ1年ぷりの清水さん、ライブシーンでベースを抱えるのですが、これがなかなか様になっていたので、終演後訊くと、演奏はできないがいろいろ研究したそうで、右腰にボディを当て、右手はそっと弦に当て、左手は指を揃え、ネックのほどよい位置。縦過ぎず、横過ぎもしない、いつでもTal Wilkenfeldくらい弾けそうな雰囲気。
終演後、台本を購入。とりいそぎ