嵐が丘 公演情報 嵐が丘」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★

    知り合いの女優さんが出演されていたので初日を観劇。
    正直、自分の好みではありませんでした。

    堀北真希さん、山本耕史さんはそれぞれそれなりに魅せていましたが、
    抜群に良かったのは戸田恵子さんで、カーテンコールの拍手も1オクターブ大きくなった印象でした。
    戸田さんが全部を支えていた、という印象すらありました。

    ソニンさんも初見でしたがとても良かったです。
    小林勝也さんはベテランさんかと思いますが、正直滑舌が悪くて何を言っているのか聞き取り辛いところも多々ありました。

  • 満足度★★

    2015年5月9日 日生劇場

    ヒースクリフ役の山本耕史はともかく、堀北真希のキャサリンってのは何だか柄に合わないような、ブロンテだったら、むしろ姉・ブロンテの『ジェーン・エア』の方がいいような…とか思いつつ鑑賞。 戸田恵子がさすがの安定感だったが、一番よかったのはイザベラ役のソニンかも。本作が縁で主役の2人がめでたく結婚となったのであれば、それはそれで記憶に残る舞台と言えようか。

    ネタバレBOX

    今回の舞台はオケピットがあり(小編成だから、X番台3列分の下手寄り1/3ぐらいのスペース)、生演奏というのはよかったものの、音楽がいくつかの場面でこけおどし的なのは難。

    一番の問題はセット/美術で、「嵐が丘」という荒涼たる世界観が伝わってこない。お話はほぼ原作の全部に渡っているのだが、一幕は全体的に精彩に欠け、原作通りにキャサリンが亡くなる二幕途中から、皮肉にも舞台が活き活きし始める。ただ、ラストの画があれでは。
  • 満足度★★★

    スピンオフ作品の態
    「嵐が丘」は、私の少女時代の恋愛バイブルでした。

    こんな壮絶な、恋愛に心底憧れていたもので、大学生になるまで、恋人はできず仕舞い。

    だから、このキャスティングが発表された時、小躍りして、観劇日を楽しみにしていました。

    でも、拝見したところ、この「嵐が丘」の世界は、私の中に構築されていた激しい恋愛事情は、軽くあしらわれ、むしろ、キャサリンとヒースクリフに翻弄される、周囲の哀れな人間達に主軸を置いた、スピンオフ作品のような雰囲気でした。

    演劇手法としては、面白いし、各人の後半の長台詞の競演は、演劇としての醍醐味に満ちていましたが、「嵐が丘」ファンとしては、やや不満の多い劇後感だったかもしれません。

    戸田恵子さんの好演が、舞台の出来映えにずいぶん貢献したように思います。

    それにしても、いつも、さすがの演技のソニンさん、初舞台から、常に、輝いて舞台に立てる堀北真希さんの、映像畑の女優さんとは思えない、持って生まれた鬼才振りには、感嘆のため息が出てしまいました。

    昔、劇団四季が、世界名作全集舞台化的な上演を頻発していた時期がありましたが、堀北さん主演で、また他の名作舞台も、是非拝見したいなと、期待に胸が膨らみました。

    ネタバレBOX

    たぶん、原作を知らない人には、この作品の主役が、キャサリンとヒースクリフとは受け取れないのではと思うほど、二人の存在感が希薄でした。

    原作では、この二人の、言葉では説明できないような、激しい愛憎の顛末が、丁寧に描かれているので、二人の心の深淵を追体験できるのですが、G2さん演出脚本の本舞台は、二人の人生の顛末を、家政婦のネリーが、語る形を取るため、劇中で繰り広げられるストーリーは、常に、ネリーの回想劇の形で進行します。そして、更に、その中で、また別の登場人物達の心の吐露を、ネリーが聞き語りをする、二重構造、三重構造になっています。

    たぶん、そのせいで、主役である筈の二人の心の対峙場面が、極端に少なくて、観客には、二人の心の変遷や、複雑な愛憎心理を理解させにくくしたのではと感じました。

    むしろ、二人の娘と息子が、後年、心を通わせ、やがて結婚する件の、若い二人の心情変化の方が丁寧に描かれていた印象が残りました。

    キャサリンとヒースクリフの、幼少時代の演技を、遠見で、子役が演じ、舞台前方で、堀北さんと山本さんが演じるという手法は、演劇としての斬新な演出として、成功していたと思います。

    もう少し、ブラッシュアップしたら、奥が深いものになるような気がしました。
  • 満足度★★★★

    堀北真希初見
    キャサリン、キリっとしてました。

    ネタバレBOX

    イングランド北部ヨークシャー地方における三代記を描いた実質2時間20分の物語。

    荒涼とした丘ですが、美しい絵画のように見えました。歌舞伎の技術も使うと言っていた通り、二階部分が上下したりしていました。

    恋愛を巡る恨みつらみも屋敷を奪った奪わないを巡る恨みつらみも、三代目には伝わらず、と言うか伝えなかったことで、結局はキャサリンの子とヒースクリフの子が結婚して財産を引き継ぐことになり、めでたしめでたしでした。

    冷たい感じのヒースクリフの山本耕史さんも良かったですが、エドガー役の伊礼彼方さんの自信無さげな照れ笑いも良く、そしてなにより戸田恵子さん演じるネリーがとても美味しい役柄だったと思います。
  • 満足度★★★

    滑稽な劇として面白かった
    矢崎ヘアトンに加えて小林ロックウッド参戦だったので嬉々として拝見しました。
    ヘアトンはもう何も言うことはありません、しっかりつとめられていて好印象でした。ロックウッドも味の濃い見た目と、やわらかな対応で観客に寄り添ってくれて、とても安心してストーリーを追うことが出来ました。
    そしてあの可愛くて演技のできる人は誰なんだろうと思ったら、ソニンだったんですね!素敵でした!

    舞台装置の転換がダイナミックでかっこいい!日生劇場ってこんなことができたのですね。座席の下手側X列部分に設けられたミニオケピも臨場感があり大活躍。

    古典作品をあまり見ないので、本来の嵐が丘がどんなお話なのかは分かりませんでしたが、とにかく滑稽でめんどくさい堀北キャサリンと、とにかくシスコんでめんどくさい山本ヒースクリフを内心で笑うように楽しみました。振り回される周囲の人はとんだ悲劇だなぁと。

  • 満足度★★★★

    日生劇場ならでは
    いつも日生劇場の舞台美術には関心があり、今回もとても素敵で動く絵画を見ているようでもありました。回想シーンなどステージ前側、後側に分けてのところが好きでした。もう少しドロドロな憎しみが観たかったかな。。。

  • 名作
    ストーリーを追っているうちに、話が分からなくなってしまっがストーリーはともかくとして、堀北の熱演はいつもの堀北とは全く違い、この人はすごい女優なのだということが実感。山本、戸田とも好演。見終ったが原作を読んで復習をしたいと思う。

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