銀河鉄道の夜~ミヤザワケンジ・モディファイド~ 公演情報 銀河鉄道の夜~ミヤザワケンジ・モディファイド~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★

    在りうべき視座
     現実と空想が対比されて、おそらくは、事実が表現される。

    ネタバレBOX

     1921(大正10)年、1月23日17時12分発の夜行に乗って25歳の賢治は東京へ旅だった。上野に到着した彼は、国柱会に住み込みで働く心算であったが、叶わず本郷区菊坂75番地、稲垣方に下宿することになった。8月、最愛の妹、トシ、病の報で帰郷する迄約7カ月をこの未亡人下宿で過ごす間、彼は膨大な作品群を生みだした。その数、多い時には、月三千枚にも及んだ。
     その中に「銀河鉄道の夜」もあったとされる。今作では、8つ違いの静六の所へ届く賢治からの便りと、静六が賢治の下宿を訪ねて明らかになるリアルとが対比される形で作られているのだが「銀河鉄道の夜」という作品は、その要素の一つという扱いで作品自体のポエティックなイマージュや様々な謎などは、リアルな視座によって死んだ、と捉えた。
     一つの解釈として在り得べき視点だとは思う。然し、ある種の詩人は、現実生活の上では役立たずなのであり、そのような精神によってしか描かれない世界と世界観、念というものはあるのだ。それ故にこそ、詩人は廃人となったり、狂気に陥ったり、悲惨な死を遂げてもきた。ボードレール、ランボー、ロートレアモン、アントナン・アルトー、賢治、石原 吉郎、中原 中也、ヘルダーリン、李白、李賀等々。天才詩人の死屍累々を見よ!
  • 満足度★★★★★

    おもしろい!!また見たい。
    お話が面白かった。思い出や自分の周りのものを人は、美化して話、いいように思い込みたいとしたい思ってしまう。すてきな文章の中、思い出の中・・・しかし、現実。この感情がとてもうまく描かれ、引き込まれました。約1時間の作品の中に銀河鉄道の夜の話を織り交ぜながらの賢治の東京生活!!とても良かったです。永井さんの演技好きでした。

    残念なのは、チケットが完売されていることです・・・

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