実演鑑賞
劇場MOMO(東京都)
2015/09/29 (火) ~ 2015/10/04 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.9-project.net
期間 | 2015/09/29 (火) ~ 2015/10/04 (日) |
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劇場 | 劇場MOMO |
出演 | 小川智之、岩崎祐也、新澤明日、高野愛、松本亮、木村佐都美、松岡真史 |
脚本 | つかこうへい |
演出 | 渡辺和徳 |
料金(1枚あたり) |
3,500円 ~ 3,500円 【発売日】2015/08/08 3,500円(前売・当日とも) |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 9月29日(火)19:30 9月30日(水)19:00 10月1日(木)14:00/19:00 10月2日(金)19:00 10月3日(土)14:00/18:00 10月4日(日)14:00 |
説明 | 「生涯」は、つかこうへいが1975年に劇団青俳のために書き下ろした作品です。公式な上演記録はその一度のみ。つかこうへい自身の演出による上演記録はありません。もちろん私たち自身、上演作を見たことはありませんし、資料も全くと言っていいほど残っていません。 なぜ、あえて知らない作品に挑戦するのか? それはひとえに「おもしろいから」に他なりません。「熱海殺人事件」や「蒲田行進曲」といったメジャーな作品は、もちろん確かな名作であり、今なお数多くの劇団が上演し続けるのも当然と言えます。 しかし、つかこうへいという作家の持つ「おもしろさ」は、それらのメジャーな作品の中にしかないのでしょうか。私たちはそうは思いません。むしろ初期の作品の中にこそ、それらの作品に通じる「おもしろさ」の全ての原点があると思うのです。それを知りたい、確かめたい、そして伝えたい。今なお変わることのない普遍的な面白さを持つ作品がたくさんあることを、観に来ていただいた皆さんと共に経験したいのです。 つかこうへいという作家の特徴は、「口立て」という独特の作劇法とともに語られます。机の上で作品を書き上げて稽古に臨むのではなく、稽古場に立つ役者にその場でセリフをつけ、役者の肉体と一体になって一つの作品を作り上げていく方法論です。それは“つか芝居”と呼ばれる独特のエネルギーを生み出すと共に、その瞬間のその役者でしか描けない作品を生み出すという、稀有な演劇体験をもたらしましたが、同時に残された戯曲を他の役者が演じる際には大きな困難を伴うことになりました。なぜなら、それは当て書きと呼ぶにはあまりにも強烈な、“瞬間”に特化したセリフであるからです。別の時代を生きるべつの役者には、その再現は不可能に等しいのです。 しかしながら、この「生涯」は他劇団への書き下ろし作品という性格上、特定の役者に固定化されたセリフではありません。私たちは、この作品に対し、純粋に戯曲として向き合うことができるのです。そこに、この作品を上演する大きな価値があると考えています。 ほとんど上演されたことのない、初期の、しかも書き下ろされた作品。生前、私たちが経験してきた作品とは、まったく趣の異なるこの作品に挑戦することは、私たちにも、そして皆さんにも、得難い価値を与えてくれるものと信じています。 つかこうへいの晩年の作品を生きてきた私たちが挑む、最初期の作品。どうぞご期待ください。 【あらすじ】 「これまで必死に生きてきたんだ。死に際でトチってたまるかよ」 家族をわずらわせることなく、ポックリ死ぬことを願う老人・岡山八太郎。自分の葬式を彩るテーマソングを作曲家の息子に依頼するが、息子が作ってきたのはどうにも気の抜けた楽曲ばかり。ご近所の年寄りたちを集めたポックリクラブの予行演習で見事に失敗し、笑い者になる。その屈辱にもめげず、八太郎は嫁・ゆみ子の協力も得て、後ろ指さされることのない死を突き詰めてゆく…。 後ろ指さされることのない死を目指す老人が、息子と嫁とともにあえて老醜を晒す生き方を突き詰めていくという物語は、つかこうへい独特の不条理な笑いを呼び起こしつつも、同時に死を前にした人間の生き様やその家族のあり方を鋭く描き出していきます。 |
その他注意事項 | |
スタッフ | 舞台監督/伊澤玲 照明/清家玲子 音響/葵能人(ノアノオモチャバコ) 宣伝写真/堀内亮太 協力/つかこうへい事務所 |
なぜ、あえて知らない作品に挑戦するの...
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