幾度目かの柿喰う客
役者・演出・美術・音響・大人数・一部の変な設定◎。もう一段階裏切って欲しかったところ。にしたって、こんだけの大人数の捌き方は見事、の一言。
満足度★★★★★
これはこれで本領発揮
ファンのコミュニティ的集合体からついには大国となった「ソフト秦デマンド」の、現役AV嬢にして国家元首である「始皇帝」を中心とした物語。
題材が題材だけに、ここしばらくは封印していた(のか?)おバカや下ネタ(というよりえっちネタ)満載で、これはこれでまた本領発揮、的な?
その一方で、専制君主による殺戮、その君主を蔭で操るあるいは利用する人物、謀反の構造など、歴史の動きをシンプルかつ非常にわかりやすく描いてもいて勉強にもなるし…(ホントか?)
また、終盤では広い舞台を活かした、迫力のあるそして見た目も美しいアクションまであり、娯楽要素に事欠かないという。
広い舞台と言えば、今回は装置もかなり力が入っていて、崩れかけたコンクリートのような壁の質感がリアルで見事。
満足度★★★★★
あぁこれが神域か
私はここの劇団に入れ込みそうで嫌だ。
なんでこんなに病み付きになるんだろう。
こんなに卑猥な劇なのに。
全然いやらしくない。
いや、すっげぇエロいんだけど嫌な気分にはならない。
ある意味すごくないか?
あの劇場をあそこまで使いこなせる小劇団は中々いないだろう。
満足度★★★★
つかこうへいを彷彿とさせられた
くだらない設定の中(笑)、俳優達は熱く物語を紡いでいた。
40人近くの俳優達が、圧倒的な台詞量をたたみかけるように客席に浴びせ、舞台上を走り回り、踊り、そして歌う。
その迫力と疾走感は、むちゃくちゃ心地よかった。
先日、私がつかこうへいさんの芝居を観たばかりだから感じるのかも知れないのだが、彼らの芝居は「つか芝居」彷彿とさせる。
「生」のエンターテイメントの魅力を存分に味わった感じ(笑)。
スポンサーに依存しきった、現代のTVのビジネスモデルが衰退している中、「生」のエンターテイメントが持っている可能性は非常に高い。
柿喰う客の公演に足を運んでいる多くは、20代の若者。
目の前の俳優達が台詞を話し、汗をかき 涙を流す。そこには「生」だからこそ感じられる何かがある。「生」で感じられるその何かを求めて、20代の彼らは劇場に足を運んでいるのだと思う。
こうした若い世代が劇場に足を運んでいる現状は、この勢いを持ってパワフルな芝居を作り続ける劇団と、演劇の未来を期待させる。
満足度★★★★
クセになりそう……
38人が、いや39人が(そう、キャスト表に出てない方が約1名、舞台上にいましたよね?)舞台上を走り、飛び、叫び、転がり、そして歌う。その勢いに圧倒されたり、疾走感に酔いしれたり。
終わったあとも、いろいろな場面やセリフが脳裏に浮かんできて。……そしてまた明日、観に行きます。
満足度★★★★
したたかさいっぱい
勢いのある舞台にきれいも猥雑も取り混ぜて・・・。
これだけの登場人部なのに、キャラクター的な無駄がない。
時間を忘れて見入ってしまいました。
40名近い出演者を上手く裁いた。
中屋敷さんの演出は、いろいろのバックボーンをもった様々な力量の役者さんをうまく演出したと思う。凹んだ芝居をする人がいなかった。あのテンションを持ち続けられる人は長く舞台に出し、そうでない人は出入りをどんどん増やす。なるほどね。上手いです。
柿喰う客の3人を中心としたメイン役者の力量は見事。オリジナルでありそうで、良い意味でしたたかにいろんな演出家のいろんな手法をちょこちょこ取り入れていた。
満足度★★★
好印象
くだらないんだけどまじめで、まじめにエロってありそうでないから、そこがとっても素敵だと思いました。
このまま暴走するのか、と思ったらラストで醒まされた感じがしてやや残念。
満足度★★★★
うひゃひゃ
確かに「妄想エンターテイメント」の真骨頂!!なのかもしれない。吉祥寺シアターをフル活用!?すごく全体的に動線がきれいなのです。内容とかはともあれ楽しみましたね。ぅん、面白かったです。
満足度★★★
あえて厳しく
38人出演するなら38人の見せ場を作ろうとする心意気はアリだと思う。
そしてひどく貪欲な演出家。
多作で解消できなかった欲求を1年後の本公演で解消できたらいいですね。
満足度★★★★★
もう一度観たいです
まず吉祥寺シアターが凄い。客席は舞台を上から見下ろすかたち。
席はうしろの方だったけど段が高いので前の人の頭も邪魔にならずいい感じ。
そして本編。
確実に放送コードに引っ掛かるような下ネタオンパレード。
あられもない単語が飛び交って、テレビなら常にピー音が鳴っているような状態。
大変面白かったです!(笑)
前公演も拝見しましたが、音響も照明もよりエンターテイメントっぽくショー的になった気がします。
見せ方へのこだわりが素晴らしい。
満足度★★★
密室だからアリな話
TVドラマとか映画でやったら
色んな人が目くじらたてるでしょうが
劇場ならそこに居る人も共犯者、
楽しまなくちゃソン というテンションを
初めから創り出せる所がさすが柿喰う客。
エンターテナーとしてのホスト意識の高さは随一。
広い吉祥寺シアターで
役者の実力差が如実に出てしまったのは残念。
満足度★★★★
自由
面白かったー。
笑い通した。
あの自由さには本当に憧れる。
下品なのに下品さだけに頼らず、ちゃんとテクニックで攻めているところが良かった。
でも最初と最後は客に丸投げし過ぎだと思った。
箱庭円舞曲の須貝さんが好きだった。