満足度★★★★★
静かな雄弁
言葉の一つ一つが生き生きと、その持ち主達だけのスピードとテンポで飛び交う。だけれどその全部がどこか空々しい。全員がもっている「隠している」「取り繕っている」「探っている」「いぶかしんでいる」「畏れている」そんな気持ちが、薄い幕のように作品全体を覆っている。しん、としている。
中盤、その幕のほうぼうがピリピリと破れて行き、中身が少しづつ見え始めてくる様は、ゆで卵のからをマダラに剥いているかのような気持ちにさせられた。
抑圧された芝居を見せた橋本氏、ぬめり匂い立つような色気を見せた森川氏、少女の毒を艶やかに見せた阪田氏の演技が心に残った。
満足度★★★★
うちやまつり
大型団地の空き地のような公園で、そこに住んでいるというだけの薄い関係の人間たちのやりとりは、自分たちも秘密を抱えながら、他人への好奇心まるだしの会話は無責任でいて、怖いが、とても身近にある日常のような気もした。台詞が太文字で飛び交っているように感じた。
17年前の作品だそうだが、このような会話がネットで顔が見えない状態でやり取りされている現在は、もっと怖いと思った。
後日談も観たかったけど、時間が取れなくて残念・・・・。
満足度★★★
両方観ました!
他人の眼、噂話が日常として当たり前のものとして描かれることによって、
醜い部分が無意識の中に出てくる思いでした。
答えのない演劇なので、深く考えないで、後日談は観劇しました。
満足度★★
後日譚
『paradise lost,lost ~うちやまつり後日譚~』 のほうを観劇。『うちやまつり』のほうを見てたら、もっと理解できたのかなあ? 私の頭の中は????? 裏を読むのが得意な人なら面白く見れるかも。(満足度は私の不甲斐なさを反映)