オール・ヌード 公演情報 オール・ヌード」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    ニンゲンだもの
    元々ニンゲンなんて、弱くて強くて単純で複雑だから、『オール・ヌード』なんてタイトルにやたら汗かきまくって、あらぬ期待なんかしちゃったのはワタクシだけではないだろう・・(〃 ̄ω ̄〃ゞ


    でもって、他の観劇人の『観てきた!』投稿をしみじみと拝んで・・・( ´;゜;ё;゜).;'.、.;'.、ゴフッ!!
    と、溜息と同じ類の落胆吐息をしちゃったのはワタクシだけだろうか・・・?


    そこで、『元々自分はそんなエゲツナイ想像なんかしてません!』と、声高々に宣言するような輩。

    そんな輩が今回の芝居の主人公なのであ~~る!(´ー+`)キラッ




    要はニンゲン、生きていく為には必ず本音と建前を使い分けるはずで・・・なんかのCMじゃあないけれど、サラリーマン拳法なる秘伝なのだ。。

    そのサラリーマン拳法の如く主人公邦夫の家族・友人達は上手に使い分けるのだが、本音の部分の心の声が邦夫には聞こえてしまうから、さあ大変!




    以下は公演中なのでネタばれBOXに・・・

    ネタバレBOX



    登場人物にはそれぞれ2人の役者が付き、常に本音と建前で話す。
    これがおもろい!(^0^)
    本音をダークの部分と解釈すると、本来ならダークは本音だから、正直な感情なのだけれど、世間ではまさにダークになるわけだよね。(´-ノo-`)ボソッ...


    すると、建前が多い人は良い人で、本音が多い人は悪い人、という方程式が成り立ってしまうよね。。




    お母さん(信子)は事故が原因で言葉を失い、半身不随の状態で車椅子の生活になり、家族が面倒をみる事に。

    結果、看護が家族の負担となり、袴田家の人達の本音が邦夫に聞こえてしまう。

    本音が聞こえる邦夫の表情がいい。素晴らしいリアクションなのだ!(^0^)



    邦夫とお母さん(信子)の会話のシーンもいい。
    その場面だけほんわかとして、そこにはまるで・・・風に揺れる淡いレモン色の薔薇や緑濃い香り立つハーブのある庭先で、その二人だけに春の陽だまりが降りそそぎ、輝いているように見える。

    その芝居を見たとたん、ワタクシはふいに、お腹の底が温かくなる気がした。

    信子演じる笹山ゆき乃のふんわりとした優しい表情がいい。。


    邦夫の父が、場面場面でいちいち、邦夫に肉まんを渡したり、食べ物を分けるシーンがあるが、芝居の終盤でその意味が解る。
    両親や兄弟は邦夫を見守っていたんだよね。。
    まだまだ、大人になりきれない邦夫を・・。


    幸せとか不幸とか、一喜一憂するけれど、本当の意味での不幸とは、幸せなふりをしつづけなければならないことなのかもしれないね。。


    誰と居る時が一番幸せで、幸せを追い求める事こそがニンゲンらしい生き方だとすると、邦夫はまだまだ母に甘えていたかったんだよね。。



    オール・ヌードとは、そんな深層真理をコミカルにちょっぴり涙も交えて表現した舞台でした。




    松岡誠一が演じるエロ教師、意外と好きです!
    大抵の男性はあんなもんでしょ!(´-ノo-`)ボソッ...

  • 満足度★★★★

    ライト感覚な作品
    ちと軽めのハートフル・コメディ作品だったけど、ちゃんと焦点を定めている奥深さを追究していた作品でしたね。

    ただもう少し、人間のグロさを追及しても良かったかも・・・

    ネタバレBOX

    最初、「心の声」を影アナを使用していたので、「最後までこの手法で行くのかな・・・」と思っていたら、ちゃんと「心の声」用の役者さんが登場してくれてひと安心しました。

    その「心の声」用のキャラがコミカルに描かれていたのも良かったな・・・
  • 満足度★★★★

    タイトルのセンスがいいですね・・・
    いまどきの若者、ちょっとボケがはいったおじいちゃん、最近ありそうな想定の中、本音がもろに聞こえて嬉しいと思っても、結局判ってしまうだけでは人間幸せじゃない、そう、ほんとにそう。心の中の人が被さってしゃべり動くのにはうるさい反面おかしくて、結構好きです。お父さんの心の人、観てるだけで笑ってしまう・・全般的にグッド!音楽が良かった・・

    ネタバレBOX

    全員そろって、舞台右端のピカピカ顔の目をむいてるかっこいい人、笑わずにはいられない・・・是非体験を。
  • 満足度★★★★

    大切なこと
    enji初見です。
    ヌード・・・なるほど、「こうきたか!」って感じのシチュエーション。元気で楽しくて、久しぶりに声立てて笑ってました。会社の同僚つれてくるんだったなー。
    笑いはストレスの万能薬です。

    理解すること、してもらうことへの渇望、と無理さ。
    伝え合うことの切実さ、と、無理さ。
    大切なことほど、簡単も完全もありえないし、それでよい。

    ほろっとするラストはよい癒しでした。

    ネタバレBOX

    本人とは別に、本音が本性の姿で活躍するのが楽し~。

    実体同士の会話と、本音台詞の間合いが楽しいのだが、ややもすると非常に微妙な間があったり、順番に台詞を言うのに追われているようにも聞えたりで、全く気にならないといったらウソになる。

    テーマがテーマなだけに、肝心なところを言葉で説明させてしまったところも惜しかった。もう十分に分りやすかったので、余計に。

    ラストの歌の使い方が素敵で涙をさそいました。
  • 満足度★★★

    思いもよらない
    設定はすごいシンプルだしわかりやすかった。
    あの小さな空間にいっぱいenji色があふれてたように思います。

    ネタバレBOX

    本音の部分をもう1人の自分が演じていましたがビジュアル的にちょっと最初ひきましたが、面白いとはおもいました。
    全体的に終始にぎやかで良い雰囲気だったと思いました。
    ただ1つ気になったのは、出演する役者さんがぎりぎりまで案内とかはしないほうがいいと思う。始まった時あきらかに他の人との空気が違うし、見ていてセリフも客席にはいってこなかったと思う。
  • 満足度★★★

    家族愛
    わっかりやすい家族愛のドラマでした。もっともっとどろどろしたものを期待していたので,そういった部分では残念でしたが^^;,最後は良い終わり方だったと思います。

  • 満足度★★★

    なるほど
    お芝居を観て、タイトルの意味がよくわかりました。ちょっと強引で乱暴な感じもしたけど、こういった試みはとても面白かったです。同じ芝居を今度はもっと大きなスケールで観てみたいと思いました。

  • 満足度★★★★★

    おもしろかった!
    初めて演劇の舞台というものを見た。
    想像していたより遥かに狭い舞台と客席で、約1時間半という長い時間、もし全然面白くなかったらどうしよう・・・と本気で悩んだ。
    しかし話が進むにつれ、あっという間にその世界に引き込まれる自分がいた。
    笑ったり、ちょっぴり泣いてしまったり、舞台と客席が一体化したかのような初めての感触。
    お話も面白かったし役者さん達も皆すごく素敵でした。
    次の公演も見たいです。

  • 満足度★★★★

    素敵な作品・・
    オールヌード、なるほど、そういう意味だったのですね・・・。

    素敵な作品だったと思います。

    ネタバレBOX

    まず、人の考えていることがわかってしまうというプロット自体がとても面白い。

    相手が考えていること、言葉に出てこなくても本音の部分がわかってしまうとどうなるか、それを描いたお話。

    言葉や表情にはおくびにも出さないのに、実は心の中では人間は様々な事を考え連想する。
    真面目な風貌の熱血教師が、生徒を叱りながらも心の中ではチアリーダの女子生徒の姿にムラムラしているところなど、なかなかコミカルで笑わせられる。

    ボケ気味の老人、事故で物言わぬ車椅子生活になった家族というのも、現代社会ならどの家庭でも有り得る状況だが、ともすれば重くなりがちな雰囲気を、適度なユーモアで決して暗く感じさせない。

    結婚を控えた長男、言葉や態度には出さないものの、嫁に来る彼女の事を考えると、やはり気持ちが重い。
    大切な妻を思いやりつつも、これからの生活を思ってやりきれなくなる父。

    自分の大切な母親が物言わぬ植物人間に成り果て、周りの家族は大切に気遣う気持ちは保ちつつも、現実の負担との狭間に悩まされる。

    口や態度では心配しつつも、心の中の声まで聞こえてしまう弟クニオには、そんな家族の冷たい本音が口惜しくてしょうがない。
    自分はこんなに一生懸命心配してるのに、みんな、何なんだよ・・・。

    でもほんとは・・・。

    人間の微妙な心理を上手く表現した、とても素晴らしい作品。
    最後、自分の気持ちの葛藤に苦しむクニオの涙でグッっと締まった。
    そして、心通じ合う父と母の姿・・。

    とても素敵なラストシーン。
    思わず熱くこみあげて来るものを感じた。



    夫の分身(本音の役どころ)が日本刀携えて演じるシーン。
    めちゃくちゃ面白かった、サイコー!!

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