儚みのしつらえ 公演情報 儚みのしつらえ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★

    非常に高レベル
    ストーリーも芝居も申し分ないほどのクオリティー。
    比較をしてしまうなら主役の若いイケメン男性のレベルが少し低かった印象。
    女性陣はとても素敵でした。
    特に林田麻里さんの演技力の高さには毎度のように驚かされます。
    正直なところ政治的なテーマは少しお腹いっぱい。
    トラッシュマスターズでのコメディなど観てみたい。

  • 満足度★★★★★

    どこも無秩序状態!
    戦争中も現代もある意味では無秩序状態。
    人間も傍から見れば理性があるとは思えない本能のままに生きる野生動物。
    圧倒的な演技力。そして内田、林田両名のリアルな女優魂に拍手(途中で目をそむけてしまうしまうほど)!
    相変わらず考えさせられる芝居でした。

    ネタバレBOX

    口では忘れたことがないと言いながら、夫(弾)を死んだものとし、新しい恋人である新聞記者(丈二)と結婚を望む妻(恵真)。
    ある条件を逆手に取って離婚してない恵真との交際と家への出入りを許可させようとする丈二。
    弾は戦場で女性の衛生兵と男女関係になる。
    その現場を見た友人の兵士(流記亜)がその衛生兵(清羅・双子の姉)を強姦し、銃殺。
    何度も自殺を試みようともそれができない流記亜は(生きることが苦しく死んで楽になりたい為に)、”お前の女を犯した!俺を殺せ!”と弾に懇願するが、弾は生きて苦しませるようと殺さない!
    戦場から家に戻った弾と偶然清羅の双子の妹(楼羅)が出会う。
    楼羅は清羅と弾に関係があったことを感じると同時に弾に一目ぼれする。(特別な関係はなし)
    浮気を繰り返す恋人(塁)に嫌気をさし、現恋人(晴空)の子を妊娠するものの塁の身体を忘れられない圭都(恵真の妹)。
    圭都を妊娠させた現恋人も最後には元恋人を刺殺。
  • 満足度★★★★

    しんどい
    かなりショッキングな内容、女性としては目のやり場に困る。当然演技力のある出演者でなければ、陳腐なものになってしまっただろう。そこはかなりのものと思いはするが、個人的には周りの言葉に自分の考えをころころ変えて行く主人公は気に入らないし、必ず自分以外がいる家の中で、聞かれては困ること、見られては困る事を浅ましく繰り返す登場人物たちに呆れてしまう。そういう意味では人の愚かしさもかなり見せられてしまった舞台ではあった。

  • 満足度★★★★★

    ものすごくいい舞台!
    時代の空気をうまく捉えた作品で、今このタイミングで是非とも観ておきたいテーマ性。何かしら持ち帰り、いろいろを考えるきっかけにできるお芝居ってスゴイいい。
    きちんと対話がなされていない現状への危機感のようなものを舞台から強く受け取って、いろいろなことを考えさせられます。
    世界中で同時多発的に戦争が起き、どん詰まり感のある息苦しい日々を生きている現状において、こういう演劇というのは、とても意味があって必要なものだと思いました。
    頭フル回転させられて疲れたけれど色々考えさせてくれるものってお金出してもなかなか手に入らないから貴重です。

  • 満足度★★★★

    パワハラ臭
    様々な男女関係がありました。

    ネタバレBOX

    もう絶対に核兵器は使わないと決めたか、あるいは核兵器を根絶したかのような、紛争事があるとしょっちゅう戦争で解決しようとする国々が群雄割拠する世界を背景に、愛情や打算や憎悪や嫉妬に満ち満ちた様々な男女関係を描いた話。

    個人や世界はお金だったりプライドだったり嫉妬だったりで動きます。反戦の議論をしている最中に裏庭では嫉妬が原因で殺人が起き、隣国は空爆を仕掛けてきました。殺人がなくならないように戦争もなくなりません。

    何でもかんでも例えば20年後の未来も描こうとする二部構成でなく、2時間半に収めていて嬉しく思いました。

    戦地で孤立した究極の状況下における男女を描くための性描写はありだと思いますが、居間で女性を一人で悶えさせるのはパワハラのように思えて仕方ありませんでした。
  • 満足度★★★★★

    感情が・・・
    見ている間、自分の中で色々な感情が渦巻いていました。
    戦争っていろいろなものが壊れてしまうんだな。

    ネタバレBOX

    自慰シーンとレイプシーンが衝撃的でした。
  • 満足度★★★★★

    理屈でない
    セリフが理屈っぽくなればなるほど、理屈では推し量れない何かによって世界は動き、人間が狂わされていくという無力感が漂っていました。こういう時代になったら嫌だという怖い近未来が今回も現出。バリバリの硬派な内容とは対称的に、いつになく衣装がオシャレでした。

  • 満足度★★★★

    模索するそれぞれの生き方
    ゲストアクターからか、若い女性が多く、いつもとは違う客層にやや戸惑ったw。それ以外は安定のヒゲ率w
    今までとは多少趣が変化している気も見えたけど、内面を抉られるような感覚はかわらず。
    極限から来た人間の怒りや衝突、足掻きの中で考える現代と直結した反戦舞台、だったのかな。ここ最近、固定舞台で瞬間高速セット移動とあのナレーションがなくなったのは残念。
    約2時間30分。

    ネタバレBOX

    内田慈さんの役割が今まで見たトラッシュの作品の中ではかなり異種(性的描写)的な存在で驚いたし、戦場でのレイプシーンではつい目を覆いたくなる描写だった。極限下で起こる人間の「酷」について、辛く重い気持ちになった。
  • 満足度★★★★★

    これぞ演劇!!!
    「戦争」という非日常の中
    「恋愛」という日常の中
    倫理観、精神の在り様、価値観…
    人間はそれとどう向き合っていて、どう行動しているのかを(勿論仮定ではあるが)我々に突き付け、問うた作品。
    演劇本来の目的意識に溢れ、安っぽい理屈(屁理屈)に攻撃をしかける必見の作品です。
    あまりの衝撃に2時間半ずっと緊張を強いられ、その後も深く意識から離れない作品です。
    出演者も、役者の役者たる表現を提示してくれます。

    ネタバレBOX

    高野和明著「ジェノサイト」の衝撃感と同様のパワーを真正面から受けます。
    戦争という倫理観を破壊する状況に置かれた人間の野生と、恋愛という或る種の強い欲望に支配された本能。
     何気ない日常を安穏と生きる我々にしても、そこに至る可能性とは背中合わせに生きている。
     その覚悟を問われる。
     9条を問われている現代の我々は、真摯にそれに向き合い、当事者意識を持って隣国やかの戦争国家との我が国の在り方を模索しているのか?
     現実逃避を孕んだ安直な平和主義の隠れ蓑に身を寄せ、結果すべてを回避するだけになっていないか?
     『戦争』と『恋愛』という硬軟両極にあると勝手に思われている2極の物語の提示によって、その中の狂気を描いてみせる作者のそれこそ『狂気』に満ちた、けれど冷静な語り口に圧倒される。
  • 満足度★★★★★

    衝撃
    のっけからドラマチックで、トラッシュらしいエネルギー溢れる舞台でした。役者さんの熱演も素晴らしく、特に龍坐さんが印象に残りました。

  • 満足度★★★★

    ちかちゃん
    いやー生半可な気持ちで観ちゃったけど、すごい内容でした。また観続けたい劇団が出来てしまった。嬉しいな

  • 満足度★★★★

    力作、すごいよ、これ・・・
    これでもかというくらい、人間の本質を観せつけられて、結論は観劇者自身で考えさせる作品と思える。
    人間が置かれる環境、状況に翻弄されるさまは見もの。
    観劇好きの人にオススメ。
    観劇後は、色々な感情が渦巻き、頭の整理に時間を要した。
    家族って、人を愛するって、人生ってなんだろう・・・。
    役者陣の力量ある演技、終演時の深々としたお辞儀は心に残る。
    上演時間2時間25分(休憩なし)。

    ネタバレBOX

    この劇場規模にしては、性描写もかなり激しく、異性との観劇には注意(笑)。

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