アリはフリスクを食べない 公演情報 アリはフリスクを食べない」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★

    見応えありました
    今まで役者をしていた方の作・演出という面で注目していましたが、当事者的な観点のお芝居で切り口がシャープで見応えありました。演技の交錯と感情の発露は良かったです。ただ、全体を観て、すべてに意味合いがあるとは言えないものの、ちょっと引っかかることが意図的なものかどうか、気になるところでした。

  • 満足度★★★★

    個性!
    皆、好い人なんだと思う。まあ怪しい人も居たけど。途中から舞子の親目線で観ていたら辛くなった。美術舞台装置など丁寧で観て良かったと思える公演でした。

    ネタバレBOX

    「行方が分からない女子高生」そんなシーンがあったかと思いますが(勘違いだったら御免なさい)そこまで盛り込むかとやや気持ちが重くなった。
  • 満足度★★★★

    それぞれ
    なかなか難しいテーマですが、人として考えさせられ、はたして正しい答えは存在するのか?など、いろいろな思いを感じました。

  • 満足度★★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    アリはフリスクを食べないを観劇。

    障害者を持つ家族話しなのだが、どうみてもこの作家は、今作では作品において決着をつけてない?つけられなかった?ようだった。
    家族と友人、職場の同僚などのひと悶着後のあの終わり方はないだろう。
    じゃ、何故この題材を取り上げたんだ?と文句も言いたくなるが、その観客の怒りこそが今作の狙いであり、障害者を持つ家族の苦しさなんです!
    何て言ったら許せんな。
    もしそれなら構成そのものが間違っている。

    でも90分間見入ってしまったのは間違いない作品だった。
  • 満足度★★★★★

    善悪の彼岸/約90分
    軽めのタイトルとチラシからそういう作品をイメージしてたら、全然違った。

    いや、“軽めの生活劇”みたいな手触りを持ちながら、描かれていることは身につまされてお釣りが来るくらい凄まじく、なんというのか、甘く見ていたホカロンで火傷を負わされたような印象。

    人生には誰がどうしたところでどうにもならないことがある。

    そのことをイヤっつーほど思い知らされる、ジリジリと胸を焦がされるような劇でした。

    私の観た回は七、八分の入りでしたが、もっともっと多くの人に観られるべき作品。

    きめ細やかな脚本と演出によって本作を作り上げた伊藤毅さん、一筋縄ではいかない人間の心の機微を精妙極まる演技で表現した役者の皆さんには頭が下がります。

  • 満足度★★★★★

    縁が切れない家族
    家族には家族にしか分からないことがあります。

    ネタバレBOX

    母親の死を機に知的障害者の兄を引き取った弟は、司法試験の勉強を諦め、障害者雇用に理解のある会社に兄とともに就職しましたが、恋人の父親に結婚を反対されたことで最終的には兄を施設に入れることを決意する話。

    何が正解かは言えないとか、弟の恋人から関係を疑われた弟の幼馴染の女性が、ラストで兄に結婚しようかと言うなど、何か答を明示してくれてスッキリはしましたが、少し丁寧過ぎという感じもしました。

    横島裕さんは存分に胡散臭さかったです。伊藤毅さんとのゴールデンコンビは、M-1とかキングオブコントに出ればいいのにと思わせるほどですが、今回はそこまでの絡みがなく残念でした。

    流し台とか奥の部屋とか舞台装置も丁寧に作られ、上演の都度ホールケーキまるまる一個を使用するなどお金が掛かっていましたが、それに見合うだけの集客が無かったように感じられたのも残念でした。
  • 満足度★★★★

    タイトルからは想像つかない
    障害者の兄を持つ弟カップルの話。ヘビーな題材を必要以上に重く扱うわけでもなく、安易な感動話にはしていないのが好印象。

  • 満足度★★★★

    あっという間の90分でした
    テーマは少し重かったが、笑いあり、微笑ましいところあり、グングン引き込まれた。このメンバーでの再演があるといいです。

  • 満足度★★★★

    フリスクは誰? 
     誰の身近にも在り得る、状況を、その条件を呈示して探った作品。

    ネタバレBOX

     

     癲癇の発作を伴い、知的障害を負ったトモユキは、婚約者、舞子を持つ弟、アユムを持ち、桜田の経営する工場で月、水、金の3日就労。箱詰め作業の手伝いや掃除等の軽作業を担当している。好きな事はゲームをすることとドラエモンを見ること、好きなグループの音楽を聴くことだ。一応、トモちゃんと呼んでくれる女性もいて、大体、波風の立たない生活をして来た。然し、アユムが婚約者の舞子と、愈々、結婚の具体化の段階になって、兄をどうするか? という問題で舞子の両親、舞子、アユムの関係はぎくしゃくし始めた。
    結局、兄を施設に入れよう、との方向で固まったのだが、それは舞子の妊娠との関係もあって喫緊の課題になったわけだ。その背景にある、障害者や社会的弱者排除の倫理的問題を、兄弟の子供時代の思い出(兄が自分にどんどん話しかけてくるのに、同級生と一緒の時だとシカトしまくった等)や、これから生まれてくる自分達の子供に障害が無いか、と心配するアユムの姿等を描いて、家族内に社会的弱者が、存在することの意味するものを描いて見せた。
     BGMと役者の科白がかぶって聞き取れないシーンなどがあったのが残念。トモユキ役の石松 太一の演技が特に気に入った。

  • 満足度★★★★

    優しい子
    面白い。90分。

    ネタバレBOX

    アユム(海老根理)…兄の件で結婚できず弟を施設に入れようとする。モテる。
    トモユキ(石松太一)…アユムの兄。精神障害者。弟の結婚の邪魔をしたくないけど施設への行きたくない。
    舞子(長野海)…アユムの彼女。妊娠中。桜田に家族じゃないといい放つ。
    西(舘そらみ)…トモユキの彼女。アユムのことが好きでもある?。
    桜田(江原大介)…アユムやトモユキの勤める工場の社長。トモユキを家族と思っているといいつつ、給料は3万円/月。
    ちはる(中本恵)…工場勤務。アユムが好き。舞子に気持ち分かる気がすると声をかける。
    寺田(伊藤毅)…工場勤務。アホ。
    林(朝比奈竜生)…トモユキのいたグループホームの先生。吃音。
    三上(横島裕)…アユムらのアパート住人。トモユキと通じる。胡散臭い。

    障害者の兄との同居で結婚を反対されている二人が、兄を施設へ入れようとし、兄も同意する。兄の誕生パーティで施設入りが発覚し言い争いになる。明朝、二人だけの部屋で西はトモユキに結婚すると尋ね、涙が溢れる…。

    障碍者の身内を材料に率直な感覚で人間を描く。先生が言ってたとおり正確も不正解もない、その利害関係者の判断がすべてといえるけども、それぞれの立場で物を考えると面白い。実際、障害児の親(家族)の苦労は並でない気もするし、誰かを支えるってのは単純に人間には荷が重いのかなと考えてしまう。
    パーティ後のアユムの昔話シーンはなかなかいいと思う(兄と取っ組み合いになったとこより)。アユムの心の底がちょっとだけ見えるようなね。彼女でもあり理解者でもある西の見せかたもいい。トモユキと付き合っている理由にアユムが関わっていると思わせるところがいい。ラストシーンのプロポーズもいい〆。

    舞台セットがしっかりしてて小道具等も上々。先生が健常者だったとか、三上のインチキ占いシーン(後の和解)とか、ちょっとしたハズしが上手いと思った。

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