満足度★★★★
使い切る舞台
シアターイーストの舞台を、あんな風に使うとは、凄いと思いました。
両サイドに、生演奏。ここはたまにあると思う。
けれど、SEも生演奏さんがやっているのは、素晴らしいと思いました。
舞台のつらに、仕掛けがあるのが素晴らしい。そこに、ボーリングの玉がどんどん落ちて行った時、舞台がボーリング場に見えてくる。
他にも、自販機に詰め込む缶の処理もここで受け取れば、どんどん缶を舞台の上から落としても、平気になる。だから、自販機に飲み物を補充する作業員が良く解る。
台形と言って良いのか解ら似のだけれど、出入り口が沢山作られている、後ろのセットも本当に良かった。後ろから光を当てて、その後の芝居も続いたりできるのが、実にすばらしい。
窓や、扉も、幾つも有って距離感が、良く解る。良かった。
個性的な、舞台だった
満足度★★★
15周年
15年ずっと見てきたわけではないけど、説明書きやアフタートークも含め、当然いろいろあったんだなーと思う。
お芝居自体はノズエさん本人も言っていたけど、散文的な短編がいろいろ重なって終焉を迎えていくような感じで、逆に主軸があるようでボケてしまった感が否めずという感想です。
途中途中の歌と踊りも、良いところもあり、不要なところもありといった感じで。
でも、トータル2時間は長すぎかな?
生演奏とのコラボはとてもよかったと思います。
あと、橘花梨さんのまっすぐな演技は、今回のはえぎわのメンバー構成にはとても効果的だと思いました。「牛に相談だ」つながりで彼女を選んだとしたら、ノズエさんの戦略は相当深いです。そしたら脱帽です
おっきいボーリングの人の喋りは反則です。。。
満足度★★★
タイトル通り
15周年おめでとう。終演後、松尾スズキさんゲストのアフタートークあり。
いろんな形の小話が連なって、家族愛や兄弟愛の出来事や、平坦な台詞でも劇的に言えば印象も変わるなーと。
耳に残りやすい楽曲と生演奏は心地よかった、乾いた笑いにナンセンスさ、牛乳の件は日本人は胃腸が弱い、の言葉を思い出したが、目覚めたら一体何の夢を見てたんだろ?と思うような舞台だった。
今回はちょっと長く感じた約2時間+AT約20分。
アフタートーク、ネタバレ会話あり。
満足度★★★★★
なんつーか
「いろんなひとがいて、いろんなことを抱えてて、いろんなことがあって、」っつーあたりまえなことが無性にじわじわほろほろ来ちゃうような芝居だったなあ。
台詞の一つひとつがいちいち妙~にきらきらしてて、もっとずっと見てたくなるような面白さが。もやっ、ふわっ、ってした終わり方もいい余韻。
アコースティック二人編成でこんなこともできるのかーってな音楽も素敵でした。もう一人のかたが出演の回も観にいこうかどうしようか。
満足度★★★★★
下界を見つめる眼差しはより高みへ…
はえぎわの作品には、この世の中を、そこに生きる一人一人の人生を、大所高所から見下ろしているような眼差しが感じられるが、本作ではその眼差しがより高所へと引き上げられた印象。その眼差しは、人間一人一人の生き様を“そっと”見守る神の眼差しにも感じられて、作品の持つ救済力はより増していたように思われた。
それはそうと、今回の座組の中で図抜けて若い女優さんがロリータ男爵『しのび足のカリン』でカリンを演じた女優さんだと途中でようやく気づいた時には大いにテンションが上がりました(笑)。出ていると知らずに観たのでそのぶん喜びもひとしおでした。その後もご活躍のようで何よりです。