まつろわぬ民 公演情報 まつろわぬ民」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★

    服従しない人々
    権力に排除された人々が抗う姿が猥雑で熱気のある物語の中に描かれていましたが、個人的な好みと異なるテイストだったので世界観に入り込めませんでした。

    老女が1人で暮らすゴミ屋敷のゴミを撤去することになり、多くの人が家に乗り込むとゴミの姿をした鬼達がいて、撤去作業員の1人が鬼の王と勘違いされて展開する物語で、前半は緩い雰囲気だったのが次第にシリアスな要素が強まり、後半はアクションシーンや熱い演技が繰り広げられました。

    個人的に得意ではない和物ファンタジー系な物語だったので乗れなくて、ジャンプネタを中心としたギャグも元ネタは分かるものの笑えませんでした。
    東北を舞台にしているので3.11絡みの表現があるのは予想していましたが、ストレート過ぎかつ唐突に感じられました。中央批判的な表現はもっとアイロニーを感じさせて欲しかったです。

    段ボールと黒いゴミ袋というチープな素材で作られたセットや可動式の衣装が良く出来ていて、終盤で見せる変化は圧巻でした。

    3人のミュージシャンの生演奏による音楽は様々なジャンルがミックスされていて楽しかったです。

  • 満足度★★★★★

    オンリーワンの舞台!
    今回もあっと言わせる事やってくれました。期待通り!
    エンターテインメントとしての演劇素晴らしい!
    衣装、舞台セット、照明、音楽、踊り、歌とってもいい感じ!
    どこから来るかあの舞台セットの発想、途中解体作業ででてくる○○-○。
    ラスト間近にあれが照明当たって空き缶に見えた思えたのは感動もの!
    今回仙川でちょっと遠かったがあしを運んで良かった。
    でも、来年は山手線内でお願いします。(d-倉庫よかったけどー)(笑)

    ネタバレBOX

    ゴミ屋敷のごみに住む妖怪、鬼一族(おにいちぞく)の面々。
    ゴミ屋敷主人のスエ、冷蔵庫に住むアジム、ピアノに住むトノト、七輪に住むヌイ、テレビに住むイタク、炬燵に住むクーなど個性的なキャラクターで衣装がまた素晴らしい。ぜひ観て貰いたいものです。
    衛生面で不満を訴える主婦3人の訴えで行政が動きだし、県議会議員から頼まれた男3人組がアルバイト料+ボーナスにつられゴミ屋敷のごみを撤去、挙句はゴミ屋敷解体をクレーン車でする。(ごみの中から登場)
    処理業者で3人を雇っていたタツヤは、スエに死んでしまった夫のサンベの代わりと思いこまれ、いつしか鬼の気持ちになっていく。
    そこで、昔盗まれた不思議な力を持つ”アラハバキの爪”なるものの行方を探すのだが、そこには犠牲者が・・・。鬼族の妖怪が殺されていくー!
    人間と鬼との関係やいかに・・・。
    黒のビニール袋が、岩とも見えるし、照明当たれば空き缶の様にも見える不思議。その黒ビニールが下に落下。やっぱりやってくれました。
  • 満足度★★★

    個性的な
    以前、発見の会の公演で観た役者さんがたくさん出ていた。
    その時も思ったが、極めて個性的な演技の在り方でとても面白かった。

    生バンドの演奏も臨場感があって素晴らしかった。

    舞台装置も面白かった。

    ネタバレBOX

    作品が問いかけているメッセージには内容としては共感したけれど、そのメッセージが一義的であるために、物語としては興味をそそられなかった。
  • 満足度★★★★★

    怨劇
    対絶ベシ観ル! 観なきゃ、わかんにゃいよ!(ちょっとだけ+)

    ネタバレBOX

     ゴミ屋敷の歌
    棄てられたことばを だれがひろう
    置き去りの昨日を だれがはじめる
    皺だらけのスナップ、あの日の笑顔、
    ひとひらの桜がきみを寿ぐ
    宇宙の塵までかきあつめ 袋につめて呼びかける
    終わるにはまだ早い 話を聞かせて
    果てしなく続く 夢のいとなみを
    見えないきみの 声が聞こえる
    忘れていた歌を また歌おう(劇中歌から引用)
     こんな歌を歌う老婆が、この塵邸の主人ということになっている。負けた者は埋められる。歴史の屑籠に。そして、忘れ去られる。だが、この老婆と一党は、忘れ去られることを拒否していた。彼らの戦いは必敗。しかし、だからといって彼らは、降参などしない。ただ、生き延びて、散り散りになってしまった仲間を集められるだけ集め、闘う。鬼の誇りを守る為、埋められ、忘れられて無かったことにされない為に。そして、千年前、再び戻ると誓った長、サンベを待つ。
     呪術としての演劇の姿がここに在る。この演劇は怨劇と名付けたい。無論、最高の褒め言葉である。
    評論家的な言辞を弄すれば、舞台美術の緻密で見事な猥雑さと演出の手際、生演奏と唄の上手さ、演技と踊りのコラボレーションの良さなどは、当然、最高度のレベルである。意図され、企画され、緻密に計算された演出によって、猥雑が表現されているのである。この快感は堪らない。
  • 満足度★★★

    よかった
    とてもおもしろかった。すごかった。元気になるゲキだった。

  • 満足度★★★

    よかった
    とてもおもしろい、ぞくぞくするゲキだった。最高に個性的であった。

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