満足度★★★★
セックス・オン・ザ・ビーチ
やはりこのお芝居のタイトルは「セックス・オン・ザ・ビーチ」が正解だよね、なんて思わされる、童貞くんのお話でした。どこかの部屋をセッティングする、というときに「青○ンがいい」という彼の言葉が彼の人生そのものを表していて。その世代真っ只中の人たちには「チャラい」と取られるかも知れない価値観の物語かも知れませんが、その世代を過ぎた私にとっては「こう生きたかった」と思わせられる眩しい物語でした。相変わらず斉藤マッチュさんが演技的にもキャラ的にも素敵。作演の竜史さんの思想を背負って、共に心を切り裂きながら演じたのだろうなぁと思わされます。その相手役を演じた長井短ちゃんの彼への言葉ですごく素敵な言葉がありました。きっと男性はこんなことを言ってくれる女性を大切にするんだろうなと思うので、どんな言葉かは私の胸に秘めて他の女になんて教えてあげない(爆) 少し残念だったのは、空間が広すぎるように感じたこと・・・広い海と空を表現したのかな?と思いつつ、竜史さんの力なら広い空間をもっと味方につけることも出来るはずなので、また大きな劇場での公演が観られる日を楽しみにしています。
満足度★★★★
群像劇からの収斂が見事
東京に近い海辺の街でのひと夏の恋愛模様ア・ラ・カルト。
登場人物も多く、群像劇の体で始まりながらも終盤、きちんと1つに収斂する構造が鮮やか。
夏にちなんだ歌の使い方やこの会場ならではの演出も巧み。
照明は中盤で夕暮れから星空になり、その後雷雨となるシーン(5場〜6場)が白眉。
内容ではホスピスでのテルオとみさきのやりとり(9場)が滑稽でありながらもテルオの切実さやみさきの想いが察せられて切ない。
また、大場家の母の「使い方」が劇中ポジションとしても劇場内での具体的な位置としても上手くて感心。
あと、ラストの映画における「クレジットの後に…」風な部分があるのも好みだったな。
ところで4場のテルオの妄想に「あれ?俺じゃ役不足?」という台詞があるが、「あれ?俺じゃ“役者不足”?」にすべきだろう。(ありがちな“力不足”との取り違えとは微妙に異なる?)
まさか「テルオならそんな間違い方をするよね」という深慮遠望ではないよね?(笑)
満足度★★★★
人間讃歌◎
20歳の国初観劇。
兄弟・親子・親友
ちょっと懐かしさを感じさせる作風で楽しめました。共感出来る部分も多かったし。
笑いの部分がやや弱かったり、演出的な拙さも感じたけれど、これからかな。
上演時間:135分
満足度★★★★
青春群像劇
独特な雰囲気をもった青春群像劇を歌や踊りを織り交ぜながらストーリーを進めていく構成。良くある演出なのだが、劇中歌はやっぱり苦手。ああいった入れ方をされると興醒めしてしまう。ただ、ラストの斉藤マッチュはよかった。
満足度★★★★★
2面性のある作品
興味をそそるタイトルだが、内容はHを前面に出してはいるものの兄弟愛、親子愛、友情を含めたシンプルだがなかなか深い人間ドラマ。
個人的にはとても好きな作品です。
公演中なので以下ネタバレで。
満足度★★★★
大きな舞台をしたたかに使いこむ
劇場スタッフの協力や飾りつけももあって、入場時からオンザビーチ気分。
広い舞台にへたれることなく展開していく物語に見入ってしまいました。
満足度★★★★
もやもや
一言で言うと青春群像劇!って感じです。気持ちがすごく入りそうになるも、ギリギリのところで盛り上がりが足りない不思議な飢餓感、あぁでも薄ぼんやり良い作品を観たような、そんな感じです。空間が少し広すぎるのかなぁとも思いました。言葉にできない何か、を体験したとしか言えない独特の作品だった、ような。このところ、家族愛をテーマにした作品を立て続けに観ているけれど、タイトルから想像もつかない20歳の国の作品がこのテーマに真剣に向き合った作品と言うのも、比較するとまた面白い。
満足度★★★★
嫌いじゃないです!
軽い感じの笑いの舞台かなとイメージしてたら、軽いタイトルを入り口に、笑いと深刻な問題が入り交じった面白い舞台でした。
シリアスな内容なんだけど、なんだか笑えたり、人生模様があったり、言葉では書けませんが、なんか良かったです。
満足度★★★
初、20歳の国でした。
描きたかったシーンははっきりしていて最後はとても印象的でキレイなシーンだった。空間を広く使った舞台だったが、もう少しその広さを有効活用してもいいのではと感じた。物語は良くも悪くもシンプル。
もっと劇的な演出がほしく、途中展開していかない時間が少し辛かった。でも次の公演も観たいと思う。
満足度★★
兄のキャラ付けに難あり/約135分
20歳の国は3作目。
これまでに観た中ではいちばん残念な出来だった。
まず、“夏の歌謡曲”をバックにしてのダンスアトラクション。
これに劇の一部を受け持たせて話を先へ進めていく手腕には感服したが、能天気な曲に合わせて陽気に踊るパターンばかりで、途中から食傷。
これに、何度も蒸し返される大同小異の“人生談議”が相俟って、全体に単調かつ冗長な印象が否めなかった。
フォーカス対象が誰なのか曖昧なのも問題。色んな人物を写そうとして、結果どれもピンボケになってしまっている感じ。
タイトルから、私は主に“童貞の兄”へ着目しつつ鑑賞したが、兄については、キャラクター付けにも難を感じた。
満足度★★★★
可愛らしく、時に残酷だけど感動的
まだ大人にはなり切れてない若者の群像劇
学生じゃないけど海を舞台に青春ポイたのしさ
POPなダンスとはしゃぐ登場人物。
最初は兄貴の暗い告白から始まるけど一気に夏へ
そして、豪雨の後には一気に空気が変わるけど
どことなく可愛らしく、前向きに生きてく主人公達。
親子、兄弟の葛藤とか予想外に泣きそうになる。
演出のお蔭で、時間も気にせず悲しいけど楽しく
拝見できた2時間15分でした。
チケ代考えると超お得だね
満足度★★★★★
やりたいから考える人生
賑やかあり、しんみりあり、これこそ20歳の国。こういう濃い〜人間関係持ったことないので、この劇団の作品をみるたびにうらやましく感じます。