許されざる者 公演情報 許されざる者」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-15件 / 15件中
  • 20140706
    ドラマそのものももちろん面白いんだけど、何より「人」が描けてる作品。登場人物たちがいとおしい(^・ェ・^)

  • 満足度★★★★

    進化
    前作以前より引き続きのシンクロするセリフに挿入される洋楽の歌、今回は夫婦という似た境遇ではあるけれども、異なる状況を対比させて、なおかつその二組の夫婦が絡んで観せる愛の形、面白かったです。少人数での公演でしたが濃厚さを感じました。シングルマザーもいいアクセントになっていましたね!?

    ネタバレBOX

    今回は夫婦交換(スワッピング)できましたか!? とりあえずの結論はでましたがなかなか答えというか正解が見えづらく奥の深いものですね!?
  • 満足度★★★★

    さらに名嘉推し!
    許されざる者ってさやかのことだよね?最後帽子かぶった何とか君じゃないよね?

  • 満足度★★★★

    慣れへの絶望
     マンションとは名ばかりか? 隣の部屋の音がもろに聞こえてしまうような安普請の隣部屋同士のカップルが、くんずほぐれつになっちゃうお話。男女の微妙な機微をセンシティブに描いてグー。

    ネタバレBOX

     各々のカップルは、フットサルのコーチをやっているゲンキと一回り上の女房、さやか。シナリオライターのイクオとナツ。イクオはバツ一なのだが、未だ、前の女房、コズエと共同でシナリオを書いている為、ナツと暮らしている部屋にも、コズエはやって来る。ナツは最近、ドーナツをたくさん作って売っているのだが、これが頗るつきに評判。ナツの名はドーナツと掛けているかも知れない。
     まあ、この設定からして、ちょっとアブなそうだが、危ない理由はもう一つある。二組とも結婚後6年。倦怠期である。
     これらの要素が化学反応を起こし、ゲンキのシングルマザー相手の浮気から始まって、ゲンキ&ナツのスカイツリー探訪、返しのイクオ&サヤカの同所散策。これらが嵩じてスワッピング迄。だが、互いが情報を共有し、納得づくで進展しているうちは、、却って元々のカップルの営みも新鮮味を増し、刺激的にもなったのだが、其々の女達が妊娠すると。わや! そこから先は読者の想像に任せよう。
  • 満足度★★★★

    重量な笑い
    軽やかなテンポに感じつつ、ズシリと重さがあるストーリーを堪能。
    菊川朝子さんが「『鱈。』の(ら)」の時と対極な役柄を演じていたのが不思議に感じつつ楽しかった。

  • 満足度★★★★

    今回も面白い(泣けないけど)
    もう今日で楽ですね、未見の人は急げ!です。
    競泳水着の「許して欲しいの」に主演した名嘉さんが
    今回は作演出で「許されざるもの」って、偶然でしょうか?
    予想外に冒頭から西部劇風?な絵で始まる2組の夫婦のお話
    隣の絶倫でゲンキな男の浮気が原因で妙な理論を使って
    巻き込まれていくお互いを信じきれてにない夫婦。
    夫婦喧嘩とかたとえ話とか、ホント失礼にも笑ってします会話
    そんな中で2組の夫婦は最後「許したもの」だけが生き残る
    なんとも皮肉で、楽しい物語でした。
    客演のお二人が良かったですし、菊川さんは優しい方だと確信しました。

  • 満足度★★★★★

    ネホリーとハホリー☆
    (^^)/日曜の昼、大崎で
    [シンクロ少女]の、
    【許されざる者】を観てきました☆
    面白かったです。
    冒頭、あの名曲のフルコーラスでまず大爆笑♪
    そして、シンクロ少女独特の世界へ☆
    めんどくさい女性と、
    その対極に位置する女性が
    面白すぎます♪
    観劇日記をブログに書きました。

  • 満足度★★★★★

    バイアスの絶妙な力加減
    これまでにも、作り手の、人間がコアに抱いているものの少し不器用な現れかたへの表現には、強く心を捉えられていましたが、
    今回は、そこに更なる描き出しのしたたかさを感じる。

    観終わって、単なる物語の顛末に留まらない、登場人物の根本を暴き出すようなその切っ先に深く捕えられました。

    ネタバレBOX

    冒頭のシーンこそ、どこか捉えきれない薄っぺらさを感じたのですが、
    物語が歩み始めると、キャラクターたちに紡がれる絶妙にバイアスのかかった実存感にたちまちにとりこまれてしまう。
    隣り合ったマンションの2組の夫婦、
    どちらの夫婦もちょっと普通とはことなっていて、
    それがちょっぴり奇異で滑稽で、
    0でも次第に息のつまるロールたちの情景に鈍い感触を感じたりも。

    でも、なんといっても、その先に作り手が仕掛ける、
    そんな登場人物たちの互いの内なる想いを抑える箍の外し方目を瞠る。
    役者たちが、物語の歩みと共に
    丁寧にさじ加減を変えながら、
    したたかに隠し、時に大胆に晒し、やがて当たり前の如く溢れさせるものが、表層の男女の態をそのままに、一歩ずつ互いからの縛めをほどき、
    建前と本音の衝立をはずし、
    それぞれのコアの表層をさらけ出していく。

    やがて訪れる仮初の一体感には、
    仮初のたおやかさが描き出す同床異夢の平安さがあって。
    そして、御心のあるがごとくに(Let it be)のままに
    留まることができず
    さらに解けていくものへの凄しさに息を呑む。
    女性の、そのDNAに紡ぎこまれているがごとくの欲望や
    男性の理性の内に収めきれないような嫉妬心。
    同床異夢のその先には、束ねられバラける男女の顛末が置かれて。

    それを受け入れる男と、受け入れえなかった男。
    べたな言い方をすれば男の度量が問われる踏絵の先で、
    シーンは冒頭に繋がれる。
    最初は、どうにも薄っぺらいと感じた同じシーンに編みあがる、
    観る側を圧倒するような奥行きに深く取り込まれて。

    終わって、逃げようのない禍々しさと、行き場のなさと、それらをどうすることもできないことへの達観が手をつないで降りてきたことでした。

    舞台の語り口は、実は、塗りこめるようではなく、
    むしろ、どこか醒めて、淡々としているような部分もあって、意外に軽い。
    でも、そのコンテンツの深さに観る側をしばりつけない軽質さが、
    舞台にしたたかに仕掛けられた
    男女のありようの剥ぎだしをしっかりと受け取らせているようにも思えて。

    これまでも、人が生きることや男女のありようの生々しさを、
    独特の質感で描き出してきた作り手が、
    その表現の語り口をさらに研ぎ、
    作劇の手練をさらに洗練させたように感じたことでした。
  • 満足度★★★★

    カウボーイ
    いつもより粘りけは少なかった気がしますけど、それはむしろ望むところです。
    本チラシは作った方がいいんじゃないでしょうか。実はあるんですかね。

  • 満足度★★★★★

    人間の弱さ
    少人数で密度の濃いシンクロシーン、観てて嬉しい。下世話な覗き見たい欲求をしっかり満足させてくれる物語、楽しかった、たくさん笑った、本当に上手い。でもリアルにありそうだなって思わせる説得力が要所に散りばめられてるから、弱さ故の過ち、、怖いなぁ。

    ネタバレBOX

    冒頭から、流れる音楽に合わせて歌って演技するシンクロ(?)があってテンションあがる。物語は2組の夫婦のスワッピングの話。劇中「こんな関係、ありえな過ぎて物語にもならない」みたいなセリフが出てくる。でも、人間の弱さと、そこから一歩踏み出してしまった人達の描き方がうまいので、そのありえなさが気にならない。むしろ、こういう風になってしまう人もいるかもしれないと思わせてくれる。そして何より、下世話な気持ちで人の不貞や泥沼を覗き見る背徳感がたまらない。不快にもならず、でもドキドキする絶妙なバランスだと思う。

    笑いに関しても巧妙で、夫婦間のスワッピングを正当化するための「ご飯とみそ汁」ばかりの生活だと飽きるけど、たまに「ステーキ」を食べると気持ちのバランスが取れる。みたいな話から、みんなが食べ物の話かスワッピングの話かわからなくなる感じもたまらない。グッと物語に引き込まれていると、ヒョイッと突き放して、笑いに転嫁させるのもうまいなぁと思う。ドーナツとか、水谷豊の出てるドラマとか、シングルマザーとか、キーワードもうまい。ジーッと相手を見つめて無視する場面、好きだった。

    もちろん、劇団の持ち味のシンクロが2組の夫婦によって濃厚に展開されるシーンは、ただただ感心して、酔いしれる。

    ラスト、自分が許されざる者になった時の、やるせない感じ良かった。でも、誰にしもある弱さと、そこから転げ落ちる感じは、もしかすると明日は我が身かもってゾッとしたりもする。
  • 満足度★★★★★

    やっぱシンクロ少女面白い!
    どんな物語なのか,予備知識はなかったが,シンクロ少女の過去の公演が面白かったので,期待して行った。そして,現実には納得も出来ないし,あり得ないとは思うものの,やっぱ超面白い。2時間弱,物語に囚われたようで,最後まで目が離せなかった。名嘉友美,やっぱスゲエ。

  • 絶妙な会話劇。
    観終わって疲れるほどに、濃い時間でした(褒め言葉です)。
    あっという間の2時間。
    2組の夫婦の関係、奇妙なのにリアル。
    途中、お芝居を観ているというより、普通に会話を聴いているような感覚になりました。
    男と女とか、夫と妻とか、許すとか許さないとか、あぁ人間ってやつは!
    凄まじいエネルギーでした。会話のシンクロが絶妙。

  • 満足度★★★★

    理想的なパートナー?
    痛い夫婦2組+αのシンクロ会話劇。びっくりするぐらい面白いのに、びっくりするぐらい客席がさみしかった。宣伝不足じゃないかしら。

  • 満足度★★★★

    虚しい
    自業自得の成れの果て、笑えませんでした。

    ネタバレBOX

    新しい奥さんと結婚して6年、前の奥さんともドラマ作家の仕事を共同でしている男が、ふとしたことがきっかけとなり、そのうち調子こいて、隣家の夫婦と時々夫婦交換をするようになり、結果、隣家の奥さんは自分の子を妊娠し、自分の奥さんも妊娠したものの自分の子と信じられず、最終的にはみんなが自分から離れて行ってしまい孤独に陥るという話。

    舞台には三ヶ所の場所が設けられ、男の部屋と隣家の部屋で絶妙な掛け合い会話がスピーディに行われるのはいつもと同じでした。

    どうしようもない方向に向かっている二組の夫婦に、それでいいのと口を出す前妻役の名嘉友美さんでしたが、ちょっとー、自分が創作しているんやんってツッコミたくなりました。

    初っ端、カントリーミュージック風な楽曲に合わせて、繋がっていると思っていたのにこんなはずではなかったみたいに歌っていました。スタートとラストの男の格好はカントリー風で、ラストシーンの何とも言えない寂しい雰囲気の中から、真夜中のカーボーイのテーマソングが聞こえてくるようでした。
  • 満足度★★★★★

    一度は妄想したこと、あるでしょ?
    初日を観た。作・演出の名嘉友美さんは、ちょっと頭がオカシイと思う。センスが尖っててブッとんでて、最高に面白い。恋愛とは、結婚とは、SEXとは、妊娠と出産とは、子育てとは…。信じることと疑うこと。そして許すこと覚悟すること。続けることと止めること。それらが混沌として、ふわふわと、ゆらゆらと揺らめいて混じり合う。相手のことが少しも解らないという苛立ちと、解っているという錯覚。その顛末は…。オープニングのアデルの歌が結末に導く。二組の夫婦が踏み出す甘美な世界。夫婦交換に堕ちていく謎の世界(過程)が見事に立ち上がり、目から鱗が落ちた。そこに向かっていくまでの可笑しさたるや、他に類を見ない味わいで、声を上げて何度も笑えた。そのナンセンスな展開が自然に感じられる可笑しさが、罠に嵌った地獄を際立たせる。異空間の二組の会話のシンクロが秀逸で痺れる。最初は垢抜けない野暮ったさを感じた人物たち(ゴメンナサイ)が、どんどん魅力を増していく。素敵に見えてくる。思えてくる。感じてくる。それにしても、甘美な世界がもたらす地獄は、みな同じ。でも、選ぶ未来が違う。3つのうちのどれが幸せなのだろうか。どれもみな不幸を背負っているのだと思う。いやぁぁぁぁぁぁぁ、素晴らしい作品。会場も初めて来た場所だったが、小さいけれど、観やすくセッティングされていて、制作さんたちの作品を大切にする思いが伝わってきた。さぁ、この傑作を観ないでどうする。2014年の観劇を振り返った時に後悔しないように、絶対に観るべし!!

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