満足度★★★★
枠と回転に捕われた人々
枠から逃れられず、その中を回り続ける人間の滑稽な姿を、アクロバット・ダンス・芝居・歌を用いて象徴的に描いた作品で、洒落たセンスが魅力的でした。
田の字型に4部屋に区切られた回転する装置をメインに展開し、他のセットや小道具も枠と回転がモチーフとなっていてバラエティー豊かな中にも統一感がありました。
高度な身体技能を用いつつもそれを誇示しないでユーモラスに見せるアクロバティックなシーンもあれば、「Hi」「Wao」「Aha」の3つだけで強引に会話したり、暴走するインストラクターによるヨガ教室等、ナンセンスなコントの様なシーンもあり、緩い雰囲気がチャーミングな群舞シーンもあり、引き出しの多さが印象的でした。出演者7人のキャラクターがそれぞれ際立っていて、しかも突如始まる歌が妙に上手いのが楽しかったです。
コミカルな雰囲気が支配的ですが、終盤は音楽と照明回り続ける部屋の中に静かに佇む人達の姿に何とも言えない寂寥感が漂っていて、切なく美しかったです。
舞台下手にDJブースが設えてあって、既成の音源や劇場内で発生している物音をエディットして演奏していたのが、作品のライブ感を高めていて効果的でした。
照明も派手さは無いものの、巧みに視線を誘導してイリュージョンを生み出していて素晴らしかったです。
満足度★★★
う~ん昔遊園地で入ったビックリハウスのような感じ かな
重力を考慮したパフォーマンスでしたが、自分的にはイマイチでしたかな。
7人のパフォーマーのうち女性二人で、
背の低い方の腰の柔軟性が凄かった~。
腰痛無さそうで羨ましかった約90分(^^)
内容は説明通りです
満足度★★★★★
おもわず次の日にリピート観劇
面白かったつーかなんつーか、なんかいろいろと思考の外に行かれすぎて理解とかちょいちょい追い付かなかったんだけど、その置いてけぼり感も美味しかったっつーか。
当然のように舞台上で行われるいろいろがなんかもういちいちアクロバティック&おかしみに溢れてるうえに、その演じ手が演じ手でいちいちどうかしてるテンション(褒め言葉)でステージを蠢いてる状態で、観ているこっちの頭の中を気持ちよく歪めてくれるっつーかなんつーか。
後半にあるモノローグのシーンは字幕が欲しかったかな、あそこで語ってる内容が理解出来てたらより楽しめたかもなあ感が。(もしくはこっちに英語力がもっとあれば・・・)
これ不満とかじゃなく、字幕に限らず、アフタートークなりパンフレットなりなんなりで、もうちょっと作品に踏み込んだ解説とかがあったら、こういうハイコンテクストにもとれるような作品がもっと観客にとって観やすい存在なるんじゃないのかなあとか思ったり。
あともうちょっと近い席で見たかったかも。
まあなんやかんや言っても、これで3000円は安すぎじゃないかと。
※追記
昨日(5/9)の今日(5/10)でリピート。
一回目よりいい席で見たからかいろいろシーンの印象がより強く感じられたり。
特にCalling youのシーンは、うつくしさ鮮やかさが目に焼き付いてしまったり。
終盤、あらゆるものの認識が解体していく展開に、思わずグッと掴まれてしまったり。