推定容疑者 公演情報 推定容疑者」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    ちょっとどっちつかず
    ミステリーコメディとの事であったが、ちょっとどっちつかずな感じだったかな。また物語的に、ネットの怖さを描きたかったのか、追い込まれる心理的変化を描きたかったのか、主人公の描写が足らない感じかして、ちょっとそこら辺も見えづらかったかな。
    結局推定容疑者プログラムて何だったの、何のためにだったのだったし。同時に他展開を考えるのは試みとして面白いと思うが、ちょっと考え過ぎてるのかな?(他で補完が必要な感じかなと言ったらいいのかな)

  • 心の隙間を埋めた相棒



    「推定容疑者」は、それ自体、仮説である。

    「平均顔プログラム」が作成され、輪郭や 目鼻立ちが近しい市民を「推定容疑者」なるレッテルに指定すれば、暮らしに支障がでる。


    市民ではなく、政治家の「平均顔」を作成し、訴えている政策を政治グループごとにジャンル化できないか、この研究を進める機関がある以上、「空想」の域を超越したテーマだろう。


    その「ひらめき」を、自転車のハブのように多岐にわたりディテールする集団が、まさしく この劇団である。

    演劇のみならず、電子小説化、電子漫画化、ネット配信の映像化、音楽配信を 順次、公開する予定らしい。

    このメディア戦略は、上記の「推定容疑者」なる「ひらめき」に依存しており、実はハブの全部品が錆び付いていたため、1メートルも走行できなかったということに なりかねない。

    「推定容疑者」という単語が、魅惑が、リアリティが、観客の心を掴めるか。それがキーである。


    追記あり


  • 満足度★★★★

    サブタイトルなるほど。
    推定容疑者になってしまってから後の展開は
    笑えないというか笑ってられないというか。
    近いようなことが起きかねないご時世ですよね。

    ちょっと長いかな、というシーンがあったり
    ちょっと人数多過ぎたかな、という印象もありました。
    登場人数絞って、それぞれがどう推定容疑者を追い込んだか、
    そもそも推定容疑者という作られた存在自体をどう思うか、
    などを掘り下げてみても面白かったかもしれません。

    サイドストーリーも楽しめそうで、多角展開する試みは興味ありますね。

  • 満足度★★★

    芝居はまずまずだが客席担当者は最低
    冒頭のハイテンションぶりや笑いをとろうとしての空回り、一部で音楽が過剰、クライマックスがやや唐突、など残念なところも少なからずあったが、秀逸な表現もあり、基本部分はなかなかで、電動夏子安置システムの道井さんが好演、ということで、結論としては満足。

    ただ、定刻を5分以上過ぎても中央付近の観易い2席(「関係者席」の表示あり)を空けたままにして、他のお客さん2名を通路の座布団席に座らせたスタッフは最低!
    エンターテイメントに携わる者としての良識を疑う。

    そんなこんなで秋に予定されている第2回公演に行くかについては全くの白紙状態。

    ※ なお、満足度は非常識な客席スタッフの件を除いた本編のみのもの

    ネタバレBOX

    スマホなどによる無遠慮な無断撮影のS.E.に銃声を使って見せた後に今度は銃を小道具に使ってシャッター音のS.E.を被せる表現は妙案。
    また、兄の策略で電車に乗せられた妹が去る見せ方も良い。
    そして本編では孤独な二人の絆が次第に深まり…な展開が好み。
  • 満足度★★★★

    時代・畜人国の今
     テーマとしてネット苛めの問題を扱い、障害者、弱者の問題を取り上げている点に作者の意識の高さを感じる。何でもそこそこできてしまい、恵まれていることの有り難さを知らない者達の残虐性を表した幾つかの科白や、罪の無い者を痴漢犯罪者に仕立て上げる狡猾とエゴイスティックな発想などを舞台化している点でも評価できる。(追記2014.4.20)

    ネタバレBOX

     人権後進国である日本の下司な為政者には発想すら無い視点である。先日、カナダでは、ネット苛めが犯罪として認定された、との報道があったばかりだが、日本でそのようなことが、法制化されることが殆ど絶望的なのは、無論、この「国」が、畜人の国であり、宗主、アメリカを神と崇めアメリカ人を神々としている阿保共のせいだが、常識的に考えて、このような為政者の下で完全に家畜化された愚民共が他の発想を実践できるとも思えない。即ち、内心はどうであれ、社会的に現れた意志としては、畜人のそれである。即ち奴隷以下だ。ヒトの形をしているが人として必要な誇りが無い為に、利害の為には共食い、同族争い、裏切り、売国何でもありである。
     因みにテロ撲滅が喧伝されて以来、この畜人の「国」では、まっぽとガードマンが矢鱈に目立つようになった。監視カメラは無論のこと、特定秘密保護法と命名された必要情報隠蔽法は既に成立。共謀罪も近々提出されるのは、去年段階で、畜人の「長」共が抜かしていた事実である。もう一つ、カナダとの比較であげておくならば、生体認証に関して、100万件に一件程の割合で生じる間違いについて、カナダでは、キチンと検討され、対応を一所懸命に考えた、という報道が為されたが、畜人の「国」にそんな発想が無いのは無論である。大体、自分達、民の権利を主張する人間が居ない。居るのは人間ではない。畜人という奴隷以下の存在である。その畜人が、偶に人間を見付けるとよってたかって排除する。その事実を描いた作品と捉えると実に面白い作品である。
     奥の木と赤澤の関係が良い。ラスト7名を殺害した奥の木が、赤澤に未来の一秒、一秒をプレゼントするシーンがあるが、血に汚れない天使のような存在である奥の木の純粋性と汚れを無化してしまう愚者の聖性が、逆に人間の哀しさ、優しさを表して秀でた表現になっている。
  • 満足度★★★★

    鎮火
    消しても消しても種火は残る。

    悪い噂を沈静化させるのは大変、ネット社会では二度と消えることはありません。

    ネタバレBOX

    推定容疑者というソフトで殺人顔とされた顔が自分そっくりだったことで、勝手に写真を撮られてネットにアップされ、世間からの冷たい視線を受け、嫌われ、就職内定も取り消された男の悲劇的なストーリー。

    世間とは、溶け込んでいるときはいいのですが、ちょっと浮くと厄介なところです。

    先日観た虚構の劇団 『グローブ・ジャングル』もネットで炎上した話でしたが、『グローブ・ジャングル』がコンビニの冷蔵庫の中に入って撮った写真が原因というひねりのない、時事ネタとしても陳腐な取っ掛かりだったのに対し、この作品では推定容疑者というアプリが元になったという発想力が豊かで、起点としては勝っていました。

    いつまでも沈静化しないことや人生が台無しにされたことへの恨みから最初にアップした人たちへの復讐に燃える辺りも『グローブ・ジャングル』に少し似ていましたが、アップした人たちが男の出現に怯え、集団パニックで気絶したり、騒乱で殴られ気絶したところを、知的障害者の友人がブラックジャックの治療と称して刺し殺すという悲劇になりました。

    死んだ猫を治療するというシーンでラストの惨劇は予想されました。そのための存在なのは理解できましたが、それにしても知的障害者のシーンが多過ぎて焦点がぼやけているような気がしました。俺お前や、ステーキを食べるシーンなどを省けばもう少しコンパクトにできたのではないかと思いました。
  • 満足度★★★★

    推定容疑者
    色んな工夫があって面白かったです!!
    主要キャストのエナジーが凄かったです!

    そして駅員さんの東慶光さんがとても素敵でした!

    ネタバレBOX

    評価が☆1つ少ないのは
    血の表現が好きではないからです。
  • 満足度★★★

    私にとっては・・・。
    やたら音響大きかったり、オーバーアクションあり、受け狙いの不自然なギャグありetc。話も何だかワケわからず・・・。

    ネタバレBOX

    知的障害者が出てきたところで、ラストが想像ついた。
    障害者の台詞に気分の良くない言葉がやたら多く閉口!
    ステーキ食すシーン延々とやる必要あるのか(隣席の人間芝居中なのにスマフォ見だしたー困ったもの!)、もっとスリム化必要ではないですか。
  • なにかしらもやもやするような
     小説・漫画・映画・演劇・音楽のあらゆるジャンルを連動して物語を紡ぎだしてゆくということがあるので(それに、私の観劇体験の未熟さがさらに加わり)、この舞台の観劇だけではその物語の全体像はやはり見えてこないのでしょうか。

    ネタバレBOX

     駅で見つかった迷い猫の亡骸を持ち帰るとかブラックジャックとか出てくるあたりから事件の真相の大体の予想はついてくるのですが、観る側からすると舞台としては頻繁に切り替わる個々の場面のつながりがいまいちよくなかったという印象が残りました。

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