6人のレオナルド 公演情報 6人のレオナルド」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 満足度★★★★

    途中
    ものすごいテンポでこれでもかと畳み掛けるように進むステージ。途中は少年の夢だったのか?

  • 満足度★★★★

    パッチワークタピストリー
     タピストリーは、壁に掛ける絵入りの織物だが、その絵画表現には、横糸だけを用い、縦糸を隠すことで通常の織物とは、根本的に織りの技術が異なる。最も流行ったのはヨーロッパ中世が有名だ。

    ネタバレBOX

     Socketは、美大の学生達が立ち上げたグループで、普段は、映画、メディア芸術などに関わっているようだ。だから、通常の芝居作りとは若干、視点が異なる。この点が、逆にとても面白く新鮮だ。但し、通常、座付作家などが拘る作品の“意味”については、その目指す方向性の中に見出してくれ、という形で提起されているように思う。
     その具体的現れとしては、タイトルに6人のレオナルドとあるのに、キャストは、5人。では、6人目のレオナルドは誰か? との問いが当然含まれている。この答えを出すのは閑却自身であり、この作品の意味は、観客自身のイマジネーションと今作を観て、感じた何か。見出した何か。或いはチャレンジしてみようと思った何かの中にあるように思う。少なくとも、Socketは、出発して経巡ることを提起した。今後とも、注意を向けておきたいユニークなグループである。
  • 満足度★★★★

    チャレンジングな舞台
    非常に面白い舞台だった。
    時間と空間を、レオナルドという共通項で結び
    しかしそれを入れ子にし、常に交換するという試みに感心した。

    ネタバレBOX

    演劇界でも小説でも時空を複雑にするというのが
    流行りではあるが、人まで入れ替えるとは!
    チャレンジングな発想が素晴らしい。
    しかもそれがちゃんと面白く成り立っているのだ。

    だが複雑である故に、
    途中で話が見えなくなったところもあった。
    やはり役者もすべて入れ替え
    話も6つ入れ替えるというのが
    複雑すぎたのだろう。
    5人が限度かもしれない。

    今回、申し訳ないことに
    風邪薬のため眠くなってしまったが
    私以外にもうつらつらしている人が数人いた。
    やはり途中で見失ってしまった人なのではないかと予測する。

    修作 5人のレオナルドを期待しつつ、
    次回はどんな驚きがあるのかを楽しみにしている。

  • 満足度★★★★

    イメージの万華鏡
    と言っても、視覚イメージの話ではない。
    舞台は極めて簡素である。
    素舞台に等しい空間で演じられるシュールでぶっ飛んだ展開に、
    観客は想像力を刺激させられ、その幻想的時空間を共有することになる。
    その在り方が、非常に特異な舞台だった。(詳しくは「ネタバレ」に)

    「演劇」という構造自体は何も壊れていないし、逸脱もしていないので、本質的にはアヴァンギャルドだとは思わないが、「演劇」内部での文法はかなり破綻していて、そういう意味ではアヴァンギャルド。
    技巧的アヴァンギャルドとでも言おうか。

    正直、舞台自体の満足度は☆3だけれど、
    その方法論の新奇さや今後の可能性も含めて✩4にしました。

    役者さんたちも、とても良かった。

    ネタバレBOX

    場面転換の異常さは特筆に値する。
    役者1がA役を演じていたと思ったら、急に、役者2がA役を演じていたりする。
    そのように、5人の役者が、様々に役を交換しながら舞台が進行する。
    それも、一つの物語を語っている訳ではなく、
    繋がりがあるようなないような複数の物語が舞台上で展開されているのだ。
    その切れ目も、区切りがある訳ではなく、aの話が急にbになっていたりする。
    (シュールレアリスム的と言おうか、マジックリアリズム的と言おうか、、、)

    その技巧的な上手さがまず凄いのだが、それを素舞台に近い状況で演じているということが、その効果を更に高めている。
    イメージが次々に変化していく為に、そこに具体的な小道具やセットがあってはむしろ邪魔なのだ。その点をうまく利用して、小道具はイスのみ。
    それを様々なものに見立てて使うことで、イメージを更に豊かにしている。

    また、劇場の客席裏などの空間もうまく使って、劇場全体を観客の想像力で彩ることを可能にしていた。素晴らしかった。

    そのようなめまぐるしい場面転換の中で、映画の長回しの撮影シーンが出てくるのだが、今まで極めて速いテンポで芝居が進んできたのに、急にそこで、ゆっくり緊張感のある場面になる。
    この緩急は絶妙だった。
    映画撮影の、裏方側の異常な緊張感に目を付け、そちら側だけを描写したというのが見事だった。

    言葉遊びを取り入れたセリフのセンスも良かった。

    更に、劇中劇でありながら、その劇自体を劇の中で書いているという設定も面白かった。

    また、役者さんたちがよかった。
    1人の役を1人の役者が演じきるという芝居ではそもそもないので、
    一般的な「上手い」というのとは違うのだが、
    なんだかわからない魅力があった。(うまく説明できない。)

    以上、良い処だけみたら、素晴らしい作品なのだけれど、
    そこで語られている内容が、何を問いかけているのかはわからなかった。
    意味がわかりたいということではない。
    陳腐なメッセージを発せられる位ならば、意味なんてわからない方がよっぽど良い。

    ただ、「意味なんて関係ないんだ。何の意味もないのだ。」という芝居で素晴らしいものもあるが、
    この作品の知的な構成から言って、そちらの作風でもないだろうと思うのだ。もしそちらの作風なのだとしたら、むしろ破綻が足らない。
    この作品は、肉体的・非論理的な破綻の面白さというよりは、
    知的な破綻の面白さに依拠しているのだから、
    その知性で何を問うているのかということは伝わって来てほしいかった。
    勿論、私が受け取れていないだけかもしれないが、、、。

    と厳しいことも書いたが、この作・演出の 三宅章太郎さんの技量と才能は凄いと思う。年齢のことを考えると、驚きしかない。
  • 満足度★★★★★

    真ん中がちょっとリズムが悪かった気がする
    逆にラストはとても好き。

    序盤でちょっと頭を整理する時間があると良いかも。

    途中であきらめてしまう人も出てきていたような・・(苦笑

    でも、うまくラストに落とし込めていたと思う。

    自分にはとても良い物語だと思えた。

    何度か観るのがおススメ・・

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