核心をつかぬ あやふや感…
【団地の集会室を、「非日常」の視点からアクチェアリーに、また、住民の錯綜とした不安を 楽しむかのような作品であった】
【◯、◯の小学校教員は 国家試験をパスした小役人であった。「ろだん」という「非日常」から自己保身する演技である】
【「30代」という鍵。団地住民は かつて日活の製作陣がフィルムに収めた「架空の人妻」と同年代である。小学校教師も同じく この年代だ。
「夫が浮気したか否か」で論争する「団地の人妻」、自己保身する「小学校教師」、彼らは紋切り型の「腹黒さ」であり、こうした“茶の湯の茶殻”を局所にテーゼしていたように思う】
【「ろだん からの品物」。これを団地住民が一時的にせよ保管することに合意したシーンは 優しさだ。彼らは なぜ、そこまで「日本人」でなければならない?団地の その集団コミュニティ機能に『ろだん』のシチュエーションを正当化する意図があったか】
満足度★★★★
80分の中にキャラとそのドラマを凝縮
2人の主婦に「あなた方の夫と付き合って妊娠したので金を出せ」と脅す若い女…な状況から始まりそれとは別方向のサスペンスフルな展開へ。
以降は二転三転し、その度に新たな面(テーマ?)が見えてくる構造。
その感覚は、初めての道を案内されるがままに付いて行ったら途中で何度か「あ、あそこか」と思うもそこではなく、風光明媚な所なども通って「あぁ、ここだったんだね」な所に着いた、みたいな。
満足度★★★★
そうなんだ…
ストーリーだが、不倫・失踪・改ざんなど、いかにも反社会的?な状況が次から次に…。漫才のような掛け合いとアップテンポな進展が心地よい。全体的にコメディタッチで観客を楽しませる。ストーリーがあちらこちらに漂流しながら結末に向かうのだが…、本筋に沿った展開なのか疑問もわく。しかし、公演全体を通してみれば、楽しめたことには間違いない。
ところで”ろだん”って? フライヤーに描かれている人物が「dandy」であり、何となく語呂が似ているような…考えすぎ(笑)
満足度★★★
何を表現したいの?
結局、事件の顛末がハッキリしない。それを狙っているのかも知れないが、どれも中途半端で、作者の意図も良く汲み取れなかった。何が実際に起こっているのか、ろだんが何者で何の為に、頭の軽い女、上條を使って手の込んだことをしたのか? その動機もハッキリしないし、中国での争議との関係もはっきりしない。ホントに遠藤が身を隠す必然性があったなら、会社がクビにするわけはないのだし、筋の通らないことが多過ぎて、論理的に追えない。個々のエピソード自体は、案外簡単で予測も容易いのだが、全体の流れの中での意味が不明な為、全体として作品が見えてこないのだ。すっきりしない後味の悪さばかりが残った。
満足度★★★★★
正直最近の643さんは・・・・
と思っていたら(全て観てるわけでもないくせにねぇ・・
よく言えるもんだとは思っていただいて構いません(-_-;)
出来が良かったです(はい、いけしゃーしゃーと述べてます)。
80分ほどの作品なのですが、登場人物の描き方や性格。
舞台セットに細かい説明台詞など気に入る出来でありました。