「髄-zui-」 公演情報 「髄-zui-」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★★

    リピートしちゃった
    今回は 護送のキャストさんそれぞれがとても光っていて
    (勿論客演の方もだけど)
    どうしても もう一度観たかった

    2度目は違う視点から観ることも出来た

    内容が色々と考えさせらえるストーリーだけに
    数回観ても 楽しい


    カラクリでそれはどうなのよ?と思っていた岡崎さんも
    素晴らしい化けっぷり
    女ボスに霞んでいたももこさんは見事な主役
    しかもまんま少年!
    無難だなと感じた古山さん、小林さんも
    今回はとてもキャラが立って魅力的!

    次回の本公演は来年
    どんな化け方をするのか
    今から楽しみ!


  • 満足度★★★★

    話の髄になる部分は・・・。
    凝った舞台美術、メイク、客入れ諸々、丁寧にされていると感じました。テーマとしては賛否が分かれるのかもしれませんが、キャラクターも濃くて面白かったです。唯一ストーリーの複雑さが難点だったようにも思えます。以下

    ネタバレBOX

    白衣を着ていた劇団員さんが、実は全然関係ない役立ったというのは面白い。
    美術は光るパネルモニター、中央の髄がいるカプセル、テコ?を使った自動扉など、面白いギミックが色々で楽しかったです。アンプが上に吊り下げられているからか、音量が大きい割に耳障りでなく良い。一方フラッシュはキャストの移動に利用していて演出としては面白いが、眩しくて結構目が痛かったです。
    福島やチェルノブイリといった核施設に絡めた物語は、重々しくも自身には共感できるところがある。結局は原発でしょという意見も分かる。ただ一番は時間を止める泉の件をはじめ、動機付けがやたら薄い箇所は気になりました。そして主人公の記憶によって変わるシーンは素敵なのだけど、時間軸の流れがイマイチ把握しきれませんでした。最後は迫真なのだがちょっと付いていけずに残念です。あくまでも謎を主軸に置くなら仕方ないけど、もう少し観客の理解が付いていける流れだと楽しめるんじゃないかと思います。
    記憶を奪う者と見てしまう者、覚えている少年と忘れる少女、相反する交流はどこか切なく暖かいですね。キャラが濃くて、2時間以上には全然感じず楽しかったです。ありがとうございました。
  • 満足度★★★★

    未来は過去より大事。
    いくつか印象的な台詞もありましたし、セットもよかったです。

    が、後半一気に…まとまらなかったなあーというか。
    ここからどうなるか、と期待しただけに残念でした。
    ストーリーの整理がつかないまま終わってしまった人も少なくなかったのではないでしょうか。

  • 満足度★★★★

    脳をモチーフにしたステージと怪奇メイク
    説明に「ご気分を害する可能性のある方はご来場をお控えいただくよう」とありましたが、奇を衒ったステージで過激なインパクトを狙うというよりは、正攻法で心の問題をえぐり出すストレートな作品だったと思います。安易な結論を出さず、見る側の脳に考えるきっかけを与える真摯なステージでした。

  • 満足度★★★

    テーマは良かったが・・・
    前半はストーリーをかなり膨らませていた割には,後半まとめ方があっさりしすぎて,個々の部分で腑に落ちない点が残ります。多分,自分の観方が疎かだったのでしょう。テーマは良かったと思います。恐ろしいことです。ただ,そこから考えると,管理の仕方というか状況設定が・・・(徹底すると物語が成り立たなくなってしまうのですが)。面白く観れたのですが,細部において???が残る観劇でした。

  • 満足度★★★

    題材はよかった。
    役者全体に纏まりがあり、世界観が丁寧に作られていると感じました。
    題材としては面白かったのですが、髄の設定があまりいかされていないのが残念でした。
    役場職員/所長役の方の演じ分けが素晴らしく、同一人物とは思えませんでした!

    脚本・演出は、役者に救われた印象。
    短縮出来るところはもっと縮めた方が良かったのかなと思います。

    また、客演の方が引っ張っていた印象でしたので、それを劇団員の方が出来るようになると、今後もっと成長してくる劇団なのかなと感じました。
    次回も見に行きたいと思っています。

  • 満足度★★★★★

    凄い成長!
    昨年の夏確かに面白かったし
    綺麗にまとめていた

    けどストーリー的に余り残らない
    そんな感じを受けた

    とても同じ劇団とは思えないほど激変!

    とにかくキャストさんの芝居力がかなりUPしているし
    話のもって行き方、舞台の使い方が良くなった


    今後の公演が楽しみな撃団

  • 満足度★★★

    経緯をスリムに!
    オカルト的なものをイメージしてましたが、最終的には現代にリンクしたものになっていました。
    バケモノのウスゲとシタタラズのメイク注意して見てましたが、とても良かったのです。小劇場の舞台でのメイクでのキャラクターの打ちだしはあまりないので広げていって欲しく思います。

    ネタバレBOX

    過去に村の人を放射能漏れによって被ばくさせた事実を隠ぺいするために、村の役人がその記憶をもった髄(脳みそがはみ出た少年)を隠しておきたかった。
    しかしその事実を髄自身もはっきりとはわからず、その恐怖に苦しむ。そんな時記憶を忘れさせる能力をもつなずきが現れ、髄を苦しみから解放すべく記憶を忘れさせる。(※経緯が長くて複雑な中での私の記憶なので間違っていたら御免なさい。)
  • 福島は、取り戻せない。
    「差別的表現」とは何なのか。


    確かに、メイクや、美術衣装等はグロテスクでしたが、差別語が台詞に 含まれていたわけではありません。


    従来ですと、それこそ障害者の「害」を「碍」に変更した一部メディアの配慮からわかるとおり、現実に実在したテーマが「差別」でした。ところが、藤森俊介さんのいう「差別」とは、ともするとSFファンタジーの部類に属しています。
    これは「来るべき差別」なのです。

    ネタバレBOX

    落ちぶれたアイドル・なずき( 池松あいみ)が主人公でしょうか。彼女は「触れた相手の記憶を吸収する力」が あります。
    2050年代?と2020年?が交差するストーリーですが、中盤ごろから、なずき の立ち位置が不明瞭に
    なってしまい、ついていけない観客も多かったように感じます。

    もう少し、役を平等に配分するのではなく、「グロテスク・ワールド」に位置する来訪者・なずき を力点にしてほしかった。



    さて、3.11福島第一原発事故を扱った作品のようですね。
    集英社新書『知っておきたいアメリカ意外史』を読むと、1940年代「マンハッタン計画」は、ルーズベルト米大統領と その側近しか知らない国家機密だったとか。当時のトルーマン副大統領すら把握していない陰謀科学だったのです。


    藤森俊介さんは原子力に対し、神学的な論争を提起している。
    グロテスクな風貌に騙されず、彼の一貫した、強烈なメッセンジャーとしての役割を私たちは確認しなければなりません。

    そして、宗教的、神学論的な原子力論は歴史を紐解けば正しい。


    最大規模の原発推進派、何を隠そうアメリカ聖公会でした。
    人類の文明を 木っ端みじんにしてしまう その破壊力を「神の火」とアピールする聖職者がいたのです。


    だから、私は生命=フランケンシュタインに結び付ける神学性を否定しない。


    「キオク」はシナプスの連結を超越した、土地に潜む「想い」なのか。彼は それを模索しているように思います。

    財閥・御曹司 奥間(神山 一郎)が運営するという「救済センター」は、どこか企業人への希望でしたね。東京電力は財閥ではありませんが、何でしょう、どこか「良心」に期待する演技でした。


    役者を個別に紹介すれば、カプセル内に狭しと保存されていた髄役・ふちのももこさんです。微動だにしない身体に「キオク」の信号がビリビリ発電していました。
  • 満足度★★★★

    志やよし
     テーマといい、内容といい、表現が可也難しい作品である。核暴発を扱っているからである。人類史上、未だ核処理は無論完璧に行われているわけではない。地下埋設で一応「安全性」を確保した国はあるものの、α・β・γ崩壊で放出される放射性核種に対して、その反応を止めるとか、生じる死の灰を無害化できるとかいうことではない。最終的に鉛になる迄、取り敢えず、最も影響を与えにくいと現在考えられている場所に遺棄しているに過ぎないのである。然し乍ら、シアル殻、シマ殻など我らの暮らす大地を地球全体の直径から見るなら、体表程度の厚みしか持たないという認識が、現代の地震学の常識であるが、日本の地震学者の多くは、未だこの立場を取らない。然し乍ら、大陸が移動することは、今や常識であり、現在、別れている大陸も三億年以内には再び一つの大陸になることが予測されている。そのような大地の大変動の中で何処に核廃棄物を埋めても安全だなどと言い得る根拠はどこにもないのが実情である。まして国などという体制がどれほど長持ちするものか歴史を振り返ってみるが良い。そんなものより民族の法が遥かに長く生き延びる。だが、民族が責任を負えたと仮定しても、核種によっては半減期が40億年以上に及ぶものをどのように管理できるというのだ?(ネタバレには後ほど追記)

    ネタバレBOX

      一方、核物質の放出するエネルギーは膨大であるから、それが生物の傍で崩壊し続ける限り、或る程度進化した生命体の設計図であるDNAの弱い結び付きを保証している結合力を簡単に立ち切ってしまう。その結果、死んでしまう細胞もあれば、再結合された時に間違った結び付きをし、間違った遺伝子情報をになったDNAが転写され、それが繰り返されて、癌や遺伝子異常による様々な疾患を引き起こすことが考えられる。そして、この図式は、核種の出すエネルギーと生命体の結びつくエネルギーの値が桁違いな為、他のパターンは考えられない。即ち、DNAを持つ程度に進化した総ての生命体は、放射線を浴びれば何らかの悪影響を蒙るのであり、その危険が認識されている為に、医学的に用いられる場合でもなるべく被爆を減らすことが推奨されているのである。それを認めないのは、ヒポクラテスの倫理を自らに適用できないマッドサイエンティストと呼ぶべきであって、医者と呼ぶのは、キチンとした医療を行っている医者に対して失礼である。
     実際、福島第一原発事故後、福島県立医大に入って推進派の露骨な行動の尖兵になっている山下 俊一は、元々、ABCCに勤務して、アメリカに被曝者をモルモットとしたデータを垂れ流し、その後改名した放射線影響研究所でも指導的な立場に立って、放射線核種が生命に与える危険を隠蔽してきた張本人である重松 逸造の弟子にあたる。現在も、その立派な弟子として、福島にあって被爆の実態を隠蔽し続けているわけだ。
    因みに2013年12月時点で福島県児童の悪性乃至悪性疑いの甲状腺異常者は75人。100万人換算すると394人になる。一方、国立がんセンターの「がん統計」によれば0~19歳の年齢総人口に於ける平常時甲状腺がん罹患率は2.2人/100万人だから179倍以上の罹患率なのである。而も、問題は更に深刻である。福島県下の18歳以下の甲状腺検査を福島医大が独占し、検査結果を受診者や父兄に説明しない、甲状腺にしこりや膿苞が認められてもカルテや超音波画像を本人に開示しない、他の医院での受診(セカンドオピニオン)を事実上禁止等々、数々の問題点が指摘されている。

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