初日を観劇。
東京大学と日本女子大学による学生団体ということで、(多分?)どちらの大学も観た事がなかったので今回観劇。
初日という事もあって、少し堅さ(ぎこちなさ?)は感じたけれど、物語の発想や舞台美術、衣装など、なかなか趣向が凝らされていて良かったと思います。
全体的な印象としては、良くも悪くも”若さ”かなぁと感じました。
満足度★★★
信 不信
転換期という設定になっているようだが、徹底的に不信感しかないのではないか、と思う。但し、総てを疑う自己を措定できるわけでもなく、代わりに“愛”という手垢に塗れたコンセプトにすがろうとしてみるが、これもコマーシャリズムに利用されたプロパガンダの影響からか、最早、本能のレベルでは、コミットできない何かになった為か定かではないものの、恐らくは生きているという実感を求めて敢えて危険な、非合法乃至は脱法な演し物をぶつける。その中でドラッグも用いエキサイトする方向で自分達の抱えている空洞感を払拭しようと図るように見えたが。それが、首尾よく行ったとは思えない。また、不信なり、空洞感なりと徹底的に格闘して突き抜けた、という感覚も持てなかった。
無題1036(14-075)
19:00の回(晴)。入り口ドアに「諸事情により開演時間まで入口を封鎖」との貼紙、穏やかな表現ではありませんが、それでも中に入ろうとする人がいるものですね...。18:16受付、ロビー開場、お客さんからの差入れが多い。18:30開場。
2階建ての舞台、クラウンの顔のような美術、中央に大きな口、十字の目と丸い頬、両サイドに階段、真っ赤なカーテン。こちらは初めてですが、王子は帰路でもあり「日本女子大学」の学生さんが出ていらっしゃるということで観に来ました(西生田キャンパスの劇団をここ2年ほど観続けていたので)。
18:45/18:55前説(アナウンス、110分)、19:00開演~20:51終演。会場に入ると男性がおひとり、最前列中央に陣取っていました。終演後舞台に上がって..作演出の吉松さんでしたがなぜこの位置なんでしょうね?
タイトルの「ドラッグガール」がどのような存在なのか(実像or虚像)、大きな戦争があったらしい世界、個人の歓楽に差し込まれるドラッグ、これを排除しようとする権力。話の展開が大きく、心理戦でもあり面白く観ることができました。同じ衣装を身に着けている理由、武器装備したような箒(?)、サーカス小屋で観た(と思っているのかどうかを含めてひとつの謎)少女を探す主人公。いろいろな要素が錯綜しているので少し混乱しました。