無惨なメデイアの詩 公演情報 無惨なメデイアの詩」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    無題1058(14-097)
    13:00の回(雨)。12:30開場、12:45鋏で切り始めるが、どうやって時間を測っているのだろう。13:02開演〜14:09終演。2回目ですが面白く観ることができました。

    劇中、手元の装置で投影していたのはエコー映像でした。

    子供を家族の絆であると主張する男は、「産む機械」というセリフを吐く(字幕)、子供は所有物であり、証明書みたいな存在なのか。下手のバスタブが子宮に思えてくる。埋められた赤子、張られた水のなかでの争い、赤い糸は解され、揺らめく紫の煙と刺さる棒針。

    上手は白、下手は黒(の衣装)

    埋められていた避妊具と(死んでしまった?)子供服。

    マシーンをメンテするような男の行動。

    先日とは少し位置を変えてみたところ、字幕が役者さんに隠れてしまうシーンがありました。なんとなくわかっていますが、先の方のコメントにありますように、手前の梁に映すか、上手にも映すか…当パンに折り込むか。

  • 満足度★★★★

    小難しいような
    韓国の劇団可変の公演。芝居の冒頭、字幕が写し出されないというトラブルが残念だ。
    さて、本題だが、舞台では、登場する2人の女性のうち1人は下着姿、さらにバスタブが設置され…、壁は黒幕で覆い、照明はほの暗く、雰囲気としては甘く危険な香りがする。ストーリーは、妊婦の情緒不安と夫の似非思いやりを描いたのだろうか。表現された場面を追えばそんな感じを受けるが、もっと別の深層があるのか。公演全体の印象は、抽象的、哲学的で小難しいような気がした。
    なお、演技は迫力があり、それ自体は見応えがあった。

  • 満足度★★★★

    虚無
    宇宙の進化を考えました。

    ネタバレBOX

    貞淑な妻の部分と自由奔放でいたいと願う部分を併せ持つ女性が葛藤する話。

    自分の子供がほしくてほしくて仕方がない夫は会社から帰ると毎日お腹の子供の成長の様子をチェックする性癖があり、妻はその変態振りに嫌気が差し別れると、元夫の最大の喜びになるはずの我が子の誕生を阻止することが最も効果的なダメージを与えることになると考え、お腹にナイフを突き刺したのでした。

    下世話な面に対して、人間はどうせ死ぬのだから殺してしまえ、それが我が子なら他人に殺される前に自分の手で殺そうという、生命そのものに対して虚無的に捉える面もありました。

    宇宙の進化によって有機物が生じるのは必然と考えると、宇宙規模での虚しさを感じました。

    代理出産であっても我が子がほしいという母親のお芝居を観た翌日に、自分の腹を刺して子殺しをするお芝居を観るとは恐れ入谷の鬼子母神でした。
  • 満足度

    インパクトはあったけど・・・・
    2度あることは3度ある・・多分将来観るであろう韓国芝居も・・・・と思ってしまった。先に観た国立劇場での優秀作でも周囲の演劇ファンの御仁達が喋っていたが、字幕は重要だと言うコトで・・・・。当方もその意見には重々同意するなぁと思い出した70分。

    ネタバレBOX

    日本字幕を読むなら舞台を正面に見て左側(入り口側=”しもて”の方)を薦めます。自分反対側に座った為役者さんが前に出ると字幕が見えない・・・。天井部分にある梁に投影してくれれば良いのになぁと強く思ったデス。繋げて言うと異国の芝居では字幕読まないと話がわかりにくい=字幕も芝居の一部と考えるように作って=見せて欲しかったです。(映画の翻訳家、戸田奈津子女史も言っていました。字幕は翻訳の正しさよりも雰囲気の伝達が重要と(意訳してますが。)男女が連続で喋ったら1行づつ投影するとか(1度に全て表示するのはどうかしら・・・?)工夫して欲しかった。また全体に散りばめた元ネタは知ってるかい?といった感じで展開する話は付いていくのも疲れるし字幕が読めない事もあいまって眠気も生じてきて。はっきりいって面白くは感じなかったです。水を張ったりお米を用いてみたりと舞台セットの視覚表現は評価もできるが、字幕の件を踏まえるとトータルでプラスには傾かなかった。こーゆー雰囲気を味わうのが好きな人には良いだろうが、自分には向かなかったなぁ。 残念だ・・・
  • 満足度★★★★★

    メディア
     は無論、エウリピデスの「王女メディア」である。当然、誰に理解されることも無く己の信じる道を歩む。舞台美術が物語の本質を捉えて実に巧みに象徴的に作られており、字幕の位置も、よく考えられ読みやすい。今まで、タイニイアリスで観たどの舞台の字幕より読みやすく、文字サイズも適当であった。シナリオ、演技、演出、美術、音響、照明どれも素晴らしいの一言。必見の舞台である。(追記後送)

  • 満足度★★★★★

    無題1052(14-091)
    19:30回(曇)。18:45会場着、気がつきませんでしたが受付は始まっていたようで、整理券あり。19:00開場、70分。

    チラシ(裏)と同じ舞台ですが、おひとり中央に座っています。水滴が落ちる音。3つに分かれた舞台の下手、水が張ってあり、奥にバスタブ。中央、女性が座っていますが、白砂に見えるのは...上手、奥にソファ、コンポ、赤ちゃんの服。

    20:41終演、字幕あり。張りつめた水と空気、生命を宿した者の不安。

    ネタバレBOX

    以下、雑記。

    エウリピデス「メデイア」、ドーフマン「煉獄」とも未読、終わってから検索するも、後者の情報はほとんどない。

    「アルゴ神話」関連も未読。「アルゴ探検隊の大冒険」は観たことがあるものの、昔すぎて覚えていない。

    「フニクリ・フニクラ」…此処は火の山、地獄の釜と言っているのだろうか。

    開演前から花嫁が座っていた所、白砂かなと思っていたらお米ですね(鋏で切ってこぼれ落ちたのも)、そこに埋められたものがあるとは…。


    白いシャツに(手にした小さなBOXから)映していたのは何だったのだろう。

    とても刺激を受けました。

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