満足度★★★
その19年間はどんなものか?
ある事件からの19年間。
罪の意識に苛まされたりや介護に費やしたりの19年とはいかばかりか?と考えさせられる。
が、重さを緩和するためのコミカルな部分が、確かに効果はあるが時として全体をチグハグな印象にしかねないようで微妙?
初見です
この団体さんはコメディのほうが楽しめそうというのが実感。
このストーリーの流れ的に後半のまとめ方はどうしても理解できない。
犯人の心情はわからなくもないが、刑事の方がそれはどうかと思った。
要所要所で盛り込まれたコメディ部分がそこだけ抜き取って面白かったので
今度はパッと笑える作品が見たいと思った。
ちょっと説明ゼリフの部分がしんどかった。
満足度★★★★
人間劇かな
脚本はよく練りこまれた感じを受けた。しかし、結論の受止め方は観客によって異なるだろう。観客の中に、描かれた内容を経験した人はいないだろう(たぶん)。それだけに本公演は脚本・演出・演技・舞台美術等…総合力で臨場感を出さざるを得ない。しかし、それでも真ではない。自分にとっては知らない世界。ならば少年法、時効などは絵空事、純粋に芝居として見たとき、「面白かったぁ~」というのが実感。ストーリー展開、テンポも良かった。そして泣き、笑いのある人情劇=人間劇として楽しめた。あの~、途中にあった歌・ダンスは次回公演の予行演習でしょうか(冗談です)。
とにかく、劇団ヨロタミらしい好公演でした。
満足度★★★★
ちくたく
初見でした。後味をなが~く味わえています(反芻)。噛むほど味の出るお話で、個人的にはかなり好き。余韻もまたお得感。
シリアス+コメディというよりはシリアス+アットホーム、という印象を受けました。暖かい空間でした。
ただ、緊張感が途切れて噛んじゃうくらいなら、サイドストーリーやセリフを短めにした方が印象は良いと思います。
というのも初見だからでしょうね。
時代の移り変わりをメイクやゲームで表現。自然と舞台の上の時計の針が進みます。
チクタクチクタク…時効までの残り時間が耳の奥で響くようでした。ひりひりするような緊張感でした。
悪事を隠す、誰かに見られている気がする……大なり小なり観客も経験していると思うので、共感しやすい感情だったのではないかと思います。
観れて良かったです★
満足度★★★
以前と同じ印象、かな
「大いに笑ってちょっぴり号泣の…」というのがこの劇団の持ち味なんだろうが、以前観たときにも感じたのと同じ印象に終わった。
3人の幼馴染が起こした事件を軸に展開するメインストーリーは説明台詞が多くて閉口した。ある程度は仕方ないと思うが、それが多くなると、役者の動きが止まるし、台詞が「生きた言葉」として観ているこちらに届いてこない。
特徴的なキャラクターを登場させて笑わせるコミカルなシーンは相変わらず楽しいし、観ていて心地良い。(ラーメン好きの刑事は少しキャラが弱かったかも。)この部分だけでも話を膨らませていけば一本のコメディになるんじゃないかという気がする。シリアスなストーリーにコメディ要素があるとメリハリがあっていいというご意見もあろうが、私はどちらかというと少しメインストーリーの邪魔になっているような気がする。
あと、ミュージカルのシーンは演っている方がもっと楽しく歌わないと観客も乗れないと思うのだが。
自然現象周期(19年間)と非行少年を結び付ける数奇…
「少年法」を扱えば、重苦しくならざるをえない観客もいる。
役者が笑わせよう、ミュージカルを熱唱し盛り上げよう、とすればするほど、むしろ「少年法」の忘却を否定し、強調させる。
『劇団ヨロタミ』は、コメディも得意であるように感じるが、毎回、私たちが日常から遠ざけたい「社会事象」を解剖する劇団だ。しかも、決して政治劇の策略とは無関係のため、大衆小説のごとく吸収し易いジャンルである。
夜空に浮かぶ「月」は19年周期で回っているらしい。
3人の高校生がかかわる「事件」と、自然現象が数奇的に一致するストーリーは、こうした題材を描く舞台からすれば「全く新しい見方」であった。
彼らの自由な思考が、「少年法」に囚われない人間ドラマを構成したのだと思う。
私は、「台詞」に言わされている役者を多数、見受けた。
「台詞」という尻尾に振り回された柴犬である。
さすがに主演・金藤 洋司あたりは
迫真の演技だったが、『ヨロタミ』のような実力派に一人、二人でも そうした役者がいると、全体評価に影響しそうだ。
しかしながら、毎回、金藤は「心に闇を抱えた壮年」を理知的に演じる。三作連続であり、パッケージ化した、といっても過言はないだろう。
男子高校生を演じた姿は「老けていた」が、「闇を抱えている」のにもかかわらず、正義心とか、優しさも装備している。
このカオスは結局のところ、こう指摘できそうだ。
つまり、二項論に陥いることなく、「朝産まれた卵」=人間ドラマを手に納める養鶏場従業員のように、その「生温かさ」=センチメンタリズムを大切に扱った『ヨロタミ』の本質である。
満足度★★★★
緩急使った興味深い演出!
野球で言えば、軟投派の投手が好捕手のリードのもと変化球をコーナーに散らし、勝負球は胸元にズバッと直球で決めた感じ。
シリアスの部分と笑いの部分のメリハリが良かったです。
満足度★★★
う~ん星は3.5?
重苦しい事件の時間経過と間に挟まる笑えるシーン・・・。
そのギャップを楽しめるかどうかが悩むところでした。
全席自由な2時間9分(予定)
満足度★★★
ヨロタミさんらしいのかなぁ…
いきなりの思ってもいないシーンから始まって、暗くって重いのかと思いながら観てましたが、笑いありダンスあり唄ありで…ラストには泣いてしまいそうでした。あっていう間の2時間2分でした。
満足度★★★★★
重たくて面白い
ベテラン俳優陣の安定感が落ち着き過ぎに繋がり多少気にはなりましたが、事件の他のサイドストーリーも素晴らしく、深刻であり、笑える展開でした。
満足度★★★★★
犯罪について考えさせられた舞台
犯罪について考えさせられた2時間2分でした。被害者も加害者も背負てしまったあまりに重い代償。キャストの方の演技もうまく、またストーリーも解りやすくよくできていると思いました。舞台装置もうまく工夫されていて素晴らしかったです。ただ劇中の歌とダンスは無用だと思いました。せっかくの舞台を少し興ざめにしてしまいます。