Be My Baby いとしのベイビー 公演情報 Be My Baby いとしのベイビー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
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  • 満足度★★★

    気持ち良く劇場を後にできる、ハッピーなコメディ
    やっぱり、加藤健一(事務所)の翻訳モノはいいな。
    手堅く、肩が凝らない面白さ。

    ネタバレBOX


    スコットランドに住むクリスティ(加藤義宗さん)とグロリア(高畑こと美さん)の若い2人が結婚する。グロリアの叔母のモードはロンドンからスコットランドにやって来る。
    その2人の、それぞれの後見人ジョン(加藤健一さん)とモード(阿知波悟美さん)は気が合わない。

    若い2人は、アメリカから養子をもらうことにした。
    2人の後見人のジョンとモードがアメリカまで養子の赤ん坊を引き取りにでかけるのだが。

    というストーリー。

    当然、ハッピーエンドで、気の合わないジョンとモードが最後どうなっていくのかは検討がつくのだが、そこは、ストーリーの展開よりも、役者のうまさで見せていく。

    気の合わない2人の気持ちが少しずつ溶けていく様は、やはりお見事。

    加藤健一さんの、鼻につくぐらいの感じが、翻訳モノっぽくて、なんかいい(笑)。
    スコットランド訛りということで、日本語の台詞も少し訛りを入れている。
    また、アメリカ人がかなりオーバーにアメリカ人になっていたり(笑)する。
    高畑こと美さんの、後先考えずに、若く結婚してしまって、自分が縛られていることに気がついた、ような雰囲気もうまい。ワガママでイヤな感じに思えるほどうまいのだ。
    (でも、許せないほど酷い若夫婦・笑)

    また、特筆すべきは、何役もこなした脇の2人(加藤忍さん、粟野史浩さん)が、とてもベタなんだけど、各シーンでとてもいいスパイスになっていた。
    この2人が果たした役割は大きいと思う。
    彼らがいるので、主役の2人が安心して芝居できるのだ

    ハッピーエンドで観客はにこやかに劇場をあとにできる。

    ただし、思ったよりも笑いの量は少ない。
    笑うはずのシーンでいくつか不発だった。
    そこはとても残念。

    ほかの公演ならば、満足しただろうが、加藤健一事務所のコメディなので、もっともっとを期待してしまうので、星の数は厳しいものになってしまった。
  • 満足度★★★★

    ほんわか楽しいけれども、
    それだけではない、裏に、人間の業や性も垣間見れる、ちょっとシビアな部分もあるのが、なかなか洒落た戯曲でした。

    加藤義宗さんは、10代の初舞台の時から、拝見していますが、このところ、舞台経験を積まれて、安定した演技のできる俳優さんに成長されたなあと、嬉しく思いました。それに、声がとても素敵!

    NLTでのご出演が最近滅多にない阿知波さんは、やはりこういう役は、安心して拝見できます。東宝ミュージカルでは、度々拝見していますが、こういうコメディのストレートプレイでのご活躍も、もっと観たいと思いました。

    お父様の加藤さんも、伸び伸び楽しげに演じていらして、その楽しさが、客席にまで伝染するような雰囲気でした。

    世の中、暗いニュースだらけで、将来への不安も増大している折、こういう心がほっこりとなれる芝居は、気持ちが救われます。

    ネタバレBOX

    阿知波さんの花嫁姿が、とても可愛くて、印象的でした。

    若い二人が、安易に里子を希望して、親代わりの、ジョンとモードに、その子を迎えに行かせる間、最初、気が合わなかったジョンとモードは、赤ちゃんへの愛情を介して、心が急接近するのに、反対に、新婚夫婦のクリスティとグロリアには、隙間風が吹き始める。

    その二組のカップルの心の移ろいが、好対照に描かれて、なかなか味わい深い戯曲でした。

    自分達の都合で、子供の行く末を、まるで、物のように気軽に考える若夫婦の言動には、最近の日本の幼児虐待や、子育て放棄などを連想し、ちょっと背筋が寒くなる瞬間もありました。

    単なるハートフルコメディではない、シニカルな視点もあってのライトコメディなんだと理解しました。

    最初、反りが合わなかった、ジョンとグロリアが、プレゼントをお互いにする度に、距離が近づいて行く様子は、本当に、心が温まる素敵なシーンでした。
  • 満足度★★★★

    面白かった!!
    笑いあり、感動ありの素敵な作品でした(*´∀`*)

  • 満足度★★★★

    初・カトケン
    自分の席は、おそらく最後列・端の席だったと思うが、それでも最後まで集中力を切らさずに楽しめた。
    設定はスコットランドとアメリカが舞台だが、かなり日本寄りにアレンジしているので、さながら日本人作家が書いた戯曲の様。
    とても安定感のある演出と俳優陣による舞台を堪能しました。

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