砂の楽園 公演情報 砂の楽園」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★★

    無意味の向うに美が立ち上がる
     ラジカルガジベリビンバシステム『亜熱帯の人』の一挿話を原形とする“砂漠監視隊”シリーズは、砂漠の監視という閑職に就かされた者たちが暇にあかして間抜けなことをし続けるお話で、エッセイなどで“人間の間抜けな側面”に光を当て続けてきた宮沢章夫という作家の資質が遺憾なく発揮された、その代表作と言っても過言ではない作品群。ナンセンスでバカバカしいだけでなく、本物の砂を用いて表現された「砂漠」で男たちが無為な行為に興じる様には頽廃的な美しさがあって、その“美”にもいたく惹かれたことを覚えている。
     本作『砂の楽園』では、役者として出演した小玉和文がラストシーンでトランペットを演奏。朗々としていながらどこかもの哀しいその調べと、優雅に、泰然とペットを吹き鳴らす小玉さんの雄姿はいまだ忘れがたい。

  • 満足度★★★★

    砂漠の話
    ※実際の鑑賞日は1996年です。こりっちさんでは2008年以前の鑑賞日は設定できないようになってるので現在出来る一番古い年代にしました。

    ネタバレBOX

    で、実際観たのは1996年3月20日。
    正確には砂漠を監視する人たちの話。で、砂漠で何か事件が起こるのかというと、勿論何も起こらない。暇だよね、仕事として。とは思うものの仕事をやめるでもなく。結構淡々と監視が続いていく。実際自分がこの仕事やったら仕事中にゲームとかやっちゃいそう。多分何も問題無いだろうし。この持て余された時間(実際は仕事中だが)をどうかしようとする人たちにちょっと共感しました。

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