呼吸 公演情報 呼吸」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-16件 / 16件中
  • 満足度★★★★★

    心地よい時間。演劇っぽい。
    アムリタに出ていた酒井さん、たすいち・One Bill Bandidに出ていた葦田さんが出演ということで来てみたのですが、来てよかったです。思考や感情を開放して、感じる芝居かなと思いました。非常に感覚的。人の記憶って、あんまり論理的じゃないし、実際にあった事実よりも、個人の主観にそってある部分だけが凄く美しく、残酷で、そしてぶつ切りにシーンが再生される感じですけど、それを表現したかったんだろうなと。心地よい時間でした。

    出来れば、2回見たかった。音楽と照明があまり聴かない・見ない感じですごくきれいでした。楽園という小屋をうまく使った演出だったと思いました。

    ただ・・まあ下北沢なんで、厳しいことを言いますと、やりたいことはすごく分かるけど、演者が追い付いていない感じでした。半分くらいのキャストが・・勿体ないなあと。身体表現が特に。(酒井さん+若干名は綺麗だったんですけど)

    ネタバレBOX

    ゲイバーシーンは、女装のマルコさん(中尾さん)、黒服のひとみさん(葦田さん)は良いとして、一人だけアンドレさん(コイズミさん)が演技が青臭かったですね。あてがきっぽくもなくて・・この人が代役なのかと思いきや、そうじゃなくてメガネの先生・夫役が代役なんですね。こういうアンバランスさが惜しかったです。先生役の谷さん、メガネで良く分からなかったのですが、客出しで拝見したら、凄い美男子でした。あそこまで崩せるのがすごいですね・・。

    やないさきさん、ホームレスさん、お母さん役、いい役者さんですね。そして、葦田さん前作と激しく落差がある役でびっくりしました。器用な役者さんなんですね。相変わらずお美しかったですが。
  • 満足度★★★★★

    手が届きそうで届かない夢のような?
    大楽を見ました。混雑のため、10分おしで開演。登場人物達の人生が愛おしく感じる、手が届きそうで届かない夢を見させて貰った感じです。派手さの無いリアルな話なのに、不思議なファンタジー感がある独特の芝居でした。評価が難しいけど、個人的には好きな作風です。

    お父さんとお母さんは、どんな晩年を過ごしたのか?女装のマルコと黒服の女性は、結局一緒になったのか?続きが知りたいです。

    感想として単純で申し訳ないのですが、黒服さんが本当に綺麗でした。この世の人間に思えず、最初幽霊オチかと思いました。マルコさん・黒服さんの目の芝居の応酬が素晴らしかった。涙が出ました。記憶が混乱したお母さんと娘達が名前を呼び合うシーンも感動しました。

    ただ、ちょっと各シーンが綺麗にまとまり過ぎな気も〔ジブリ臭?〕しました。でも、寒い年の瀬に劇場にくるなら、こんな芝居で幕引きも悪くはないかな。でも今後のことを考えるなら、あとちょっとだけ、エグみを入れても良いと思います。

  • 満足度★★★

    フツーの半生記物
    フツーに幸せ

    ネタバレBOX

    ちょっと不幸な少女の、その後色々あったものの普通に結婚して普通に幸せっぽい生活を描いた半生記物。

    この頃は八百屋を継いでいましたが、ロリコン先生と噂されていたと後から聞いた元中学の担任と結婚。単に噂だけだったのか、夫は別に犯罪を犯すわけでもなく、子供は成長して看護師になって医者と婚約するなど何も問題は起こりませんでした。

    夜勤が多いお母さんとの会話が少なかったことや、その働き詰めだったお母さんが記憶障害になったこと、お姉さんとの関係が希薄だったことが少女時代を不幸にしていましたが、おかえりって言ってもらえる家庭を築くことができたのは幸せそのもので、自らが築いた家庭には恵まれていましたというフツーの半生記物でした。

    ウサギがしゃべるのではなく、自分の気持ちが言わせているみたいなことをズバッと言う少女の感性は素敵でした。
  • 不思議の国のアリス
     をやりたくて、というので、ドッジソン流の数学を用いたナンセンスを期待していたのだが、そのような要素はネグレクトされて、ロリコンという名のレッテル貼りから転じてゲイが出てくるという流れで、何れの層も表層的で、観念的だったので、自分には、余り合わなかったようだ。従って、評価はほかの方々に任せる。

  • 満足度★★★★★

    ☆4.5
    劇団初見。
    劇中に時折入る、象徴的なシーンでの身体表現が惜しいですね。
    高揚感も高まりここで落涙したかったと思しきシーンが幾つかあったが、至らず。
    それでも、どこかぎこちなくて抑え目の表現にその演出意図が汲み取れ、暖かい気持ちに包まれた瞬間が在った・・・

    ネタバレBOX

    ・・・アザミ役には、若くてかわいい女優サンを起用するという構想は、まったくなかったのでしょうか!?
    勿論、やないサンの存在感は素晴らしかったのですが、制服姿には正直突っ込みどころが満載でした(⌒_⌒;
  • 満足度★★★★

    心のウジャイ呼吸
    じわじわと温めてもらった。

  • 満足度★★★★

    無題951(13-390)
    14:00の回(快晴)。13:32受付、開場、すでにスモークが会場内に...いつものように入って右へ。柱の近くにミラーボール、舞台の2面はボードのようなものと木製の倒壊防止柵(?)、床に英字新聞が散乱。14:03前説~15:19終演。

    白米少女は2011/9の「riverbed sleepless summer」から欠かさずみていて、今年は他に「くもりぞら(2013/9」...こりっちに登録なし、と「雨と四月に降る光(2013/6)」。やないさんの客演では「Mr.Fujino(2013/11)」「人魚の薬(2013/4)」「イキタイ(2013/2)」、計6作品でした。

    本作はいままでで一番役者さんが多く、ほとんど壁に沿って出ずっぱり。赤いランドセルは「くもりぞら」と同じものかな...

    ダンスでは日本女子体育大学モダンダンス部、ニチジョのダンス公演は「ぴちぴちちゃぷちゃぶ~(@アサヒアートスクウエア)」や「卒業公演(@府中)」をみに行ってます、の方のサポートを受けたとお聞きしましたが、これはなかなか難しいかな(特にソロ)と思いました。コンテンポラリー的な「型」はみえるのですがもう少し「勢い」のようなものがあれば、という点と、お話の中への組み込み方がやや唐突にみえたので少し工夫したほうが(個人的には)と思いました。

    アルボ ヘルムのイラストは「riverbed~」に続いてで、サイトにいくとこちらの公演のものもあります。ぜひ、展覧会に行きたいと思っているのですが機会がなく...。

    ネタバレBOX

    壁に張りつけていた「板」をオープンにするという演出は、以前此処でみたことがあります。違っていたのは、本作では小物を置き、役者さんがその前で「家具」などに扮していること。

    やないさんはとても個性的な役者さんで、そこがとても好きなのですが、本作では衣装を年代ごとに替えて、いい雰囲気をだしていました。

    ゆっくりと、それは無情にも/無常にも近い感覚で誰にも訪れる、時。女の人生が少し駆け足でしたが描かれ、ひとりだけの人生、ひとりではない人生、がしんみりと伝わってきました。

    今年一年、いろいろな作品をありがとうございました。終演後、いくつかお聞きしたいことがあったのですが、それはまた次回に。
  • 満足度★★★★★

    不思議な美しさとエグさと暖かさ
    残酷で、暖かく、そして美しいクロニクルだった。主張し過ぎない脚本と短い上演時間、そして役者達の強過ぎない芝居と鮮やかな表情が、この作品を忘れ難いものにしている。また途中に挟まるダンスでは、人間の肉体の美しさを感じた。照明、音響も素晴らしい。写真やサントラが欲しい。好きな作風であり、総じて素晴らしかった。

    詳しくはネタバレボックスで。

    ネタバレBOX

    登場人物が全て最初から最後まで舞台上の壁際に並んで、棚にしまわれた人形のように待機する演出が斬新。良かった。さっきまで生き生きと芝居をしていた役者が棚にしまわれて人形のようになるのが、また物悲しい、手が届かない感覚を誘う。

    演技力にはバラつきがあったことが残念。未熟な役者は、他のよい役者に救われたことを認識し、精進を促したい。色々惜しいところが結構あった。

    やないさきさんの演技、素晴らしかったです。クロニクルの主役は幅広い年代を演じる必要がありますが、大劇場のようにクセをつけた芝居が出来ない中で自然に年齢の変遷を感じることが出来た。

    脇を固める近藤康弘、岩堀美紀の芝居も良かった。まだ未熟さが垣間見える若い役者達をうまく芝居で支えている。お陰でシーンごとにキチンと楽しむことが出来た。

    ゲイバーシーンの良さは、既に諸氏が記載しているところであり、繰り返さない。女装のマルコ役中尾至雄と、黒服の女性役葦田京喜この二人の芝居は、ここだけ抜いて一時間の芝居で見たい。

    葦田は何度か舞台で見ているが、今回は華やかさやパワーだけではなく、表情や声の細やかな芝居が加わり圧倒的に良かった。対する中尾至雄も華と技術を合わせもつ役者だと感じた。本当に美しく、心に沁みるシーンだった。
  • 満足度★★★★

    演出が秀逸!
    個人的には良い時間を過ごせた!
    いや~演出が非常に良かった!!
    白米少女、今後が楽しみな劇団だ。
    上演時間約80分。

    ネタバレBOX

    アザミという主人公が、少女から大人になり、母親となっていく過程で、
    家族のあり方、幸せとはどういうことかを描いていた。

    飼っていたいたウサギとの会話がコミカルに描かれていたが、
    その反動で切ない気持ちにさせる展開は良かった。


    この作品、演出が描く世界に役者陣のレベルが追い付いたら、
    非常に楽しみな劇団になるのでは、と個人的には思えた。

    劇団初見であったが、とにかく細部にわたり演出が楽しめ、
    観ていてワクワクした!特に照明の使い方は秀逸だった。
    役者陣の息遣い、口頭による動きの表現も楽しめた。

    役者陣はレベルの開きを感じたが、個人的に良かったのは
    葦田京喜さん、酒井尚志さん、やないさきさん。


    <制作面>
    受付対応、客席誘導問題なし、
    開演3分程度遅延したが、開演前にお詫びしていたのも好感。

    アンケートは無記名、住所・氏名記載欄なしで
    質問チェック方式と感想のみというのも良いと思った。

    何人かの役者さんによるお見送りもgood!
    制作面については、現状でも十分だと思える。


    <課題>
    上から目線で恐縮ですが、個人的には以下を感じました。

    ・役者陣。皆で動くダンス?は動きが固く、バラバラに感じた。
     芝居もレベルにバラツキがあると、より目立ってしまうと感じた。

    ・観劇初心者にも分かりやすい、作風にできると更に良いと思った。
     特に多くの観客に支持されるためには、この面は非常に大事なことだと
     思う。
     今回は上演時間は短かったのであと20分位長くして、展開をもう少し
     丁寧に描いても良かったのでは。

     
  • 満足度★★★★★

    涙が出た
    今年一番の作品だった気がします。好きなテイストでした。人生の一カット一カットを繊細に重ねていく先に、「幸せ」が浮き上がってくる感じがたまらんです。ただ短いというか、いきなり終わるので、微妙な飢餓感?が残りました。

    やないさんの演技力凄いです。あと、ゲイバーのシーンは出色の出来っした。女装のマルコさんと黒服の女性のやり取りやダンスを見てて、男と女は服装を入れ替えてもやっぱり身体の作りから違うのだと実感させられました。別に何する訳じゃないんですけど、2人が美し過ぎて、艶かしかったです。ゲイバーのマルコさんと黒服さんのスピンオフやってくれないかなぁ。

    いってきます、って言ってもいい?
    あたしは帰る場所ないけど、どうする?

    泣いた。

    ネタバレBOX

    発声や身のこなしの美しさに、バラつきはありました。楽園サイズなら気にならないけど、ここより大きな舞台だと、ついていけない役者もいるんでしょうね。

    追記
    マルコ役 中尾至雄さん
    黒服の女性役 葦田京喜さん
    です。
  • 満足度★★★★

    おかえり、って言ってもらえるかなあ。
    明日何年かぶりの帰省なもので(笑)

    そんなことを思わせてもらいました。


    いい時間が流れていたと思います。


    詳しくはまた後ほどに。

    12/31追記。

    ネタバレBOX

    壁際に役者を並べて色んなものに見たてて、は面白いし楽園という空間を活かしていたと思います。
    が、ダンス/身体表現のパートはない/もっと短くてよかったかと。(着替えの時間作らないとだったのかもですが)
    これは好みなので出来不出来関係なくですね。

    どの役もですが、役の年齢が役者の年齢以上になった時にあんまり変化がなかったのは
    しなかったのかさせなかったのかできなかったのか、
    でもまあ統一されてはいたのでこれでよかったような気もします。

    あと、ラストは普通にわかりやすく終わった方がお客さんも拍手しやすかったように思えてもったいないというか。
    その他、細かいことは色々言えてしまいますが、
    お帰りという言葉が日常の言葉ではなくなっている自分には胸にくるものはありました。
    みんな幸せになっておくれよ。
  • 満足度★★★★

    続きが気になる
    見終わった後に、登場人物達のその後を知りたくなる、幸せになったことを願わずにはいられない、そんな芝居でした。説明し過ぎないことで、観客に想像の隙間を与え、小劇場の灯りで写し出される登場人物達の表情や会話の呼吸を感じさせる、小さな劇場ならではの秀作だと思いました。

    ただし、シーンごとに良い役者が偏り過ぎな気もしました。全部を本当に上手い役者でやったら、凄い傑作になるんじゃないかな。
    コンテンポラリーダンスは、演者間のレベル差が大きすぎますね。。でも照明音響がすごく良かった。

    ネタバレBOX

    ホームレスと母親のその後、ゲイバーのマルコさんと黒服の女性のその後が気になります。特に母親役の方は、とても上手い役者さんでした。

    マルコさんの表情、素晴らしいですね。女性〔役名がわかりません〕はもう少しだけ、仄めかす芝居をして貰えたら、さらに色気があったと思います。2人が伏し目がちに悩む顔が美しかったです。

    この二組はもっと長く見ていたかったですね。
  • 満足度★★★★

    体温を感じた芝居。
    チラシが凄く印象的で、ずっと気になってました。お帰り、って言葉の意味を知った舞台でした。涙でた。説明があんまり無いけど、頭の中で自然に物語が作られていく感じでした。でも好き嫌いある気はしました。

    役者さんたちの表情が本当に素敵でした。ゲイバーのシーンが印象的。曲も照明もすごく綺麗。惜しかったのは、ダンスがやや荒いところ。コンテンポラリーは良く分からないな、、

    ネタバレBOX

    アザミ役、小学生から50代くらいまで自然に演じててすごい。ゲイバーのマルコさんと女性のシーン、息づかいや体温を感じる芝居だったと思います。2人とも綺麗でした。
  • 満足度★★

    うーむ
    演劇のプロ向けなのでしょうか。わたしには、分かり難かったです。お芝居の形としては新しいと思います。場面転換が速すぎて自分の中で昇華し切れないうちに次に移ってしまった感じです。

    ネタバレBOX

    出演者が全員舞台を取り囲み、擬音や形態模写をするのは、何と無く興味を覚えたが、それ以外で印象に残ったのは、ゲイバーのシーンくらいでした。素人には分かりにくいお芝居です。スペースの割りに登場人物が多く、窮屈な感じもしました。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい
    予想外の新しいお芝居の形でした。
    自分が下宿を始めて一年目ということもあって、「おかえり」という言葉の暖かさを感じられ、感動しました。
    予定があえばもう一度観たかったです。
    大切なひとたちに見せたいと思えるお話でした。

  • 満足度★★★★★

    感動しました。
    淡々としているのに、すごく感動させられました。不思議な感覚でした。
    ちょっとしたことから、社会の中であぶれてしまった小さな人達を、アザミという女性の幼少期から50代くらいまでの人生を軸に見せている話なんですけど、、、

    なんだろう、見せ場や派手さは無いのに、繊細なシーンを重ねるにつれて厚みがどんどん出て、ジーンと来ました。美しい体験でした。

    ネタバレBOX

    ホームレスとゲイバーのシーンはにやにやして見てました。良い役者さんたちでした。

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