満足度★★★★★
怪談朗読劇の野心作
演劇というよりは、伝聞実話をもとにした怪異譚の朗読劇。
裏地が墓地となっている実際のお寺を会場とした点、異様に暗い会場、白装束をまとった演者。最初と最後に写真撮影タイムを設けていて、敢えて「この世のものならざるもの」への冒涜的実験もあり、ただ怖がらせるだけでなく、微妙に論証的要素も含まれています。
話の内容にも現代的モチーフも取り入れられていて、そこがリアリティが恐怖感をいや増しています。
これは稲川淳二さんに代表される既に確立された怪談語りの世界を、エンターテインメント化する新しい試みだと思います。
ただし、これはあくまで最初の試みと見ました。
まだまだ怖くなる余地はタップリ!
次回作熱望です。
満足度★★★★★
ぞわりぞわりと
本日大安吉日千秋楽を迎えたこの舞台を観て詣りました。
すでに灯りをヒカエメにされた本堂の中に案内をされると、
お堂の中にはBGMを奏でる演者さん。
舞台とは効果的に視覚明暗をコントロールすることからその場が作られはじめ、
音と嗅覚、他の観客達の息遣いが集約され、
そこに役者さんの肉体が場をいっきに作り上げます。
開演直前の強風にすこしガタツクお堂の扉。
しかし、ほんとに開演直前になるとぴたりと風がやみ、
なにかが始まることを自然現象で感じ取ることができるなんて。。。
そして怪異怪談の舞台化ということで、ひとつ心配だったことは、
安易なガタゆれや物オチが演出的に繰り返されることでした。
しかし、この舞台では杞憂でした。
そういう演出がまるでなかったわけではありませんが、
効果的に使われており、萎えるどころか1時間引き込まれっぱなしでした。
常になにかの効果音らしい音もあり、朗読がメインであったため、
仕方ないことかもしれませんが、
欲をいえば役者さんの息遣いをもう少し感じる場であればよかったかな。
と。
満足度★★★★★
怪しい夜と怪しい風が・・・
すごーく、すごーく楽しみにしていた怪奇?舞台を大遅刻してしまったことが、怪異の始まり!怪奇を知らせるような鈴の音と突風(泣)極めつけは終演後に撮った写真が歪んでいるではないですか!!見ろという暗示か、見てはならぬという凶事か、やっぱりこの芝居には何かある。今日で千秋楽というのが惜しまれるが、役者及び、関係者の皆様ラストスパートで頑張ってください。遅刻した私にやさしく接していただきありがとうございました。
満足度★★★★★
怪異ものはいろいろありますね
観劇中、引き戸や木の枝が強い風で揺れる音がしていたので風強いのかなと
思っていましたが、風は全く吹いていませんでした。また、開演に会場会場内を
撮影した写真で1枚だけ丸い半透明なものが…。(空気中のごみかもしれませんが)
あと、予約入れた日に母親が腰椎圧迫骨折の疑いで入院、ここの観たいレビュー書いたらパソコンのシステムファイルクラッシュしてどうにもならず再インストールになりました。
舞台は、原作本の話の雰囲気が出てて公演中jの演出で結構ビクッとさせられました。お寺で公演されたいるから余計雰囲気が出るんでしょうね。
劇団の皆さんお疲れ様でした。千秋楽頑張って下さい。
満足度★★★★★
撮れ過ぎる心霊写真
2014/3/15の『異能怪談的公演 「赤異本」』を鑑賞させていただきました!様々な演出がなされとても面白く、そして恐怖させられました…。
やはり最初と最後に記念撮影タイムがあるのは斬新でしたね。
私は何枚か撮って「あぁ…何にも写らなかったなぁ」と残念がっていたところ、後々しっかり確認すると俳優さん、女優さんを撮った写真が三枚連続で変なものが!!俳優さんの顔にかかる謎の光や顔が変わってしまっていたり、いくつかの浮遊する光…。外園先生に確認していただき「遂に撮ってしまった…!」と嬉しいやら怖いやら(- -;)
そして、外園先生が「今日は何かおかしい」とおっしゃっていたのも納得。
絶対観て後悔しない…いや、後悔するほど迫力ある『異能怪談的公演「赤異本」』最終日はいったい何が起こるのか…
満足度★★★★★
男女13人による怪異
数ある怪談話を1人ではなく複数人で語るという形態をとっていた。1人ずつひとつの話をしていくのではなく、ひとつの話を複数人で赤異本を持ちより、朗読し、語るのである。始めは語り手が混在する中 誰の声に焦点をあわせればいいか、誰を観ればいいかのか混乱してしまうと思ったが、そんな事はなく、すぐに世界に引き込んでくれた。私はそういう意図かは解らないが音の演出が巧みで13人が一体に感じてきた。視覚的情報が絞られ、闇の中、後ろから微かに照らす光で役者のシルエットだけが見える。お堂全体にいくつも存在する影がひとつになって何処からともなく私に語りかけてくる。ひとつひとつの影が時に具現化し、時に抽象的に現れる。
そこが印象的であり、怖く面白く感じた。
そこには文章だけでは伝えられない怪談や世界がしっかりあり、是非多くの方に見て、聴いて頂きたい朗読劇でした。
演出に少し触れていますがまだまだ実際に体感することによって新しい驚きがあると思うので
ネタバレ欄ではなくこちらに投稿させて頂きます。
満足度★★★★★
闇に響く怪異
怪談の朗読劇というのは初体験でしたが、シンプルな中にも、狭く暗い会場の特性を活かした「音」の活用がとくに印象的で、ゾワッとすることしきりでした。闇の中、小さな灯りのボーッと照らし出す演者さんたちの輪郭が、それぞれの観劇者にそれぞれの想像の中の実像を投影させて、恐怖を体感させる。いえ、ネタバレしないように書くのが難しいですが、例は悪いかもしれませんが、お化け屋敷のライドに乗ってバタンがたんギャーという音の中を突き進むような、そんな面白さがありました。また見てみたいです。・・・そういえば、撮影会なんですが、終演後カメラを出して撮ろうとすると、何度やってもおかしな音をたてて記録されず、挙句縦に引き伸ばされたような奇怪な画像がモニターに写ったりと・・・
満足度★★★★★
様々な怪異が
初日の公演で観て参りました。
原作に忠実にいくつものお話を語るという形式で、派手な立ち回りなどがあるものではなかったのですが、ひしひしと仄暗い恐怖が伝わってくる、そんな舞台でした。
場所も池袋駅から近いお寺ということで雰囲気も完璧です。
上演前と上演後に写真を自由に撮って良い、という時間が設けられており、各々写真を撮っていたのですが、何枚もおかしな写真が撮れていました。
そのため、いわゆる視える方は寄ってきすぎてしまい、逆に大変かもしれません・・・
怖いものがお好きな方は是非。
個人的には夏の怪談の時期にも外のお話や再演を観てみたいと希望しております。
やはり怪異が
初日の公演に行ってまいりました。お寺だし、とても怖くて楽しめました。なんと、公演の最初と最後に撮影が可能でありました。同行いたしました幼馴染の女性が、公演の最後に携帯にて撮影いたしました写真に恐怖!それは、白い衣装の女優さんの首から上が消えており、その上には手招きする様な大きな右手(顔の3倍位)がある写真が撮れました。撮れたてで、これだけハッキリした写真は初体験です。撮影した女性も初めての怪異写真でありました。外薗先生方々に確認して頂き、後で送信する約束をいたしました。その写真の前後に撮影した写真にも、オレンジと黒のモヤの塊が写っておりました。しかし、帰ろうと車に乗り、もう一度見ようとしましたら、公演最後の写真が全て消えておりました。操作ミスで消した消さないでプチ喧嘩になりましたが、消えた事に対する怯え方が凄いので自然に消えたのではと。とにかく、なんとも不思議な怪異を経験いたしました。
是非とも公演に行き、怪異を経験いたしましょう。※他の方々も不思議な怪異写真を撮影したようです。