満足度★★★★
濃密な空気感
出演者が少ない中であの広めのステージを支配していたピリリとくる空気感は凄かった。戦争を題材にはしているが、実は主人公の理想と現実のギャプの話かなとも感じた。
ラスト付近、自然のSE(外の豪雨の音)が妙に物語にマッチしてて、いい雰囲気でした。よかった。
満足度★★★★
巷でも
憲法9条および、集団的自衛権の解釈で論争されてる今! 改めて戦争について考えさせられた舞台でした。外人部隊の実状など戦争をとりまく現状も垣間見せてもらいました
満足度★★★
遠さ
戦争も兵隊も鉄砲も、日常生活の中にあっては自衛隊さえも、自分にとっては遠い存在。現実感から遊離してる。目の前で演じられているのに、「遠さ」を見せつけられる。そんな作品でした。甘ったれた考えかもしれませんが舞台としての面白さという意味で、もうすこし何かあってくれた方が観やすいと思いました。
満足度★★★★★
戦争へ行く気持ち
日本人でも望めば戦争に行ける。自発的に戦争に行く人の気持ちってどんなだろうと思っていましたが、不思議と理解できるなとびっくりしました。丁寧に描かれた物語は、いまの日本を描いているなと思い、揺さぶられました。
満足度★★★
戦争を巡る物語ではなく
ひとりの青年の心情を綴った私小説的な物語でした。
社会派と呼ばれる作者の作品でしたが、
昨今のきな臭い題材ではなく、
あくまでも個人の心の中の問題で
戦争に行くことは、自己表現の手段でしかないように見えました。
戦場で出会った女性の話し方が
宗教にかぶれた人のようで
どうにも気味が悪かったです。
最前列での観劇でしたが、
舞台が上下に分かれているため
できれば少し後ろの
全体が見渡せる位置での観劇がおすすめです。
満足度★★★★
本能までって。
それなりに、言いたいこと、伝えたいことは何となく分かるが、『本能まで』ではないだろうっとツッコミ入れつつ、次回作への期待をさせてくれたので☆四つ。かな。。
満足度★★★★★
魂の彷徨か
心の奥底にある”何か“に対して警鐘が鳴り響いた2時間だった。日本において「何故、戦争に行くのか」と言うセリフは、あまり現実味がない。説明にある「戦争に対する考え方」より「あなたは、何をしたいの」と言うセリフが印象的である。自分の心さえも持て余してしまう…そこにソッと入ってくる弱い、そして醜いもの。
さて、本公演は座・高円寺1とい広い舞台に常時いるのは、2人または3人だけ。照明は薄暗く、対象者だけを照らし出し、観客の視線を集中させる。そして濃密な会話が展開する。舞台セットは2階建て(一部3階建て)にし、1階中央に出入り口がある。上手・下手にある階段を昇降することで場面転換を行う。その方法が功を奏し観客の集中力を削がない程度の暗転回数と時間になっていたのは演出の妙だろう。
冒頭にも記したが、現代日本において、”戦争”は切迫感があまりないと思う。確かに世界のどこかでは紛争をしており、傭兵という言葉も新聞・雑誌で見たりもする。”対岸の火事”的な考えではいけないとも思う。
公演では、主人公(海外を転戦)と父親(日本在)の往復書簡のような展開である。そして父親への反抗、確執そして憎悪を吐露する… 自分は、主人公のインナートリップとして受け止め、魂が騒いだ。疑問は、戦場に向かわせる動機付けが必要だとしても、父親に対するマイナスの感情だけでは弱いと思うところ。
とても満足した公演です。今後も楽しみにしております。