パイドラの愛 公演情報 パイドラの愛」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    少年性のようなもの
    語弊があるかもしれないが、松井周の舞台からは演出家の姿が見えない。それが真実を具現化しているということなのかはわからないが、無垢で無邪気なこの世界の創造主はタブーをありのままに、ぽんと「置く」。
    観てはいけないような後ろめたさと、目を奪われる美しさの間で、人間が動き、喋り、生きている。
    あぁー気持ち悪い。

    ネタバレBOX

    綺麗すぎて気持ち悪い空間。創られた汚さがまた気持ち悪く。

    ティアラをつけて出て来るだけで、エロい。
    あの触れてはいけない感じが、またエロい。
  • 満足度★★★

    相変わらずの不快指数100%な松井周ワールド!
    面白く観ていたのだけれど、
    如何せん文学座の俳優陣が、
    去勢された生き物みたいで、
    生っぽい強烈な性欲やグロテスクさを感じず、
    物足りない分、途中が飽きる。

    ネタバレBOX

    特にパイドラ役の上田桃子(文学座) が、
    絶対的に存在感が弱く、魅力に欠ける。
    前半が間延びして見える原因は彼女にあるとも。

    反田孝幸(文学座) は松井作品への出演を
    強く希望していたということで、
    かなり松井色には染まっていたものの
    真面目さとか育ちの良さが捨て切れないのか、
    反吐が出るほど気持ち悪くはなれず、ちょっと惜しいなと。

    青年団を中心にした別キャストで上演すると、
    不快指数は400%にはなるだろうとも。
  • 満足度★★★★

    タブーと自由が凝縮された恍惚空間
    ものすごく感動して涙したり、爆笑するのを必死でこらえたりした(笑う人が少なかったから)、強烈な1時間40分。
    命がけで思いを伝えようとしているのに、絶望的に通じない対話シーンが凄い。
    サラ・ケインですから好みが分かれるでしょうし、内容の際どさもR20~25ぐらいかと(笑)。でも個人的にはオススメです。明日(2/14)の14:00で千秋楽。

  • 満足度

    訳詞・セット・演出の全てが不調和。
    醸し出す空虚な感じこそ伝わるものの、あまりに淡々とした流れと、なにより口に出す台詞の表現の違和感に壁を感じて。104分。

    ネタバレBOX

    最後の15分、王家の崩壊と共にそれまで構築してきた世界観を解体するかのような動きや展開は面白かったが、そこまでがただ静かなだけで長すぎ。

    役者も設定年齢と実年齢のギャップが見られ、その不自然さが物語に入り込ませない一因でもあったと思う。
  • 満足度★★★★

    姐さん!!
    支配的価値観を暴力的に踏みにじる。しかし古典に触れている。繊細で部分的には超正統派でフレッシュ。尚且つふざけている。サラ・ケインやはりいいっす。姐さん俺ついて行くっす。...正直いって一応芝居になっていれば演出は選ばないんじゃないかとも思うのだ。

  • 真摯な舞台
    創り手の真摯な思いが滲み出るような舞台でした。
    舞台美術も好みでした。

    ネタバレBOX

    真っ白な浴槽に溢れる大量のスナック菓子、おもちゃ、汚れた洗濯物。
    そこに首まで漬かって出てこようとしない男。
    それを乳母車のように押して歩く女。
    なんかこう、ドキっとしますな。

    ものっそい刺激的な言葉を使って、かなり生々しい場面もあるのに、
    どれもいやらしさより物悲しい感じを受けました。

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