青春ガチャン 公演情報 青春ガチャン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★

    前向きに・・・
    喜怒哀楽のちりばめられたお芝居。楽しいシーンではおもいきり笑わせ、哀しいシーンでは、泣きどころを押さえていて、盛りだくさん!演技については、いろいろ言われるのも仕方ない。気にせず、精進してください。ベテラン勢がいて救われました。

    ネタバレBOX

    観る側の主観によって何を一番伝えたかったのかという受け取り方が多様化していたため、ある意味、どれかは響いたでしょ?と、こちらに丸投げされた気分にもなった。
    私の場合は友情、愛情よりも、死んでしまったら、そこでこの世の人たちからはお呼びでなくなるという無念さに、しんみり・・ 残された者は現実の生活と向き合って生きていかなければならないのだから、やはり自然と忘れられてしまうものなんですね~。生きていた証ってなんなのか・・昔を思わせるセリフの意図を考えているうちに幕が下りました。甘酸っぱさより、ほろ苦さを感じました。
    PS、ネコの衣装可愛かったです。暗転せず照明の工夫で場面転換できていたのに感心しました。
  • 音響のチョイスが若者の「ガチャン」をあぶり出す




    「伝わらない」若者が仲間になれば、きっと「伝わる」…。
    音響が この“群像劇”を造り上げたのだ…。

    『青春ガチャン』は「ソラリネ。」の公演も8月、上野ストアハウスで観劇した。一つの脚本だとしても、演出が違えば全く別の舞台と なるケースがある。結論から示すと、両作は各シーン、台詞、舞台セットに至るまで ほぼ同じだった。
    それもそう、どちらの舞台も福地慎太郎氏が作演出だったのだ。




    ファミリーレストランのドリンクバーの原価は一杯、1円にも満たないという話があった。そうだ。原価率の高いオレンジジュースや牛乳は別として、炭酸飲料などはタダのような商品だろう。
    カネのない若者がドリンクバーを注文し、タダのような時間を過ごす象徴がファミリーレストランである。接客や料理の品質は求めない。

    しかし、ファミリーレストランが日本に出現した1970年(7月7日「すかいらーく」一号店 府中市に出店)、解凍したハンバーグを食べたのは若者ではなく、圧倒的に中間層(それも上位)の家族だった。単語からいえば、こちらの方が理にかなっている。

    世の中で「イノーベーション」(技術革新)が定着するまで、決まって山頂の雫から始まり、徐々に大地へ染み渡っていく構造システムがある。
    有名な話としては、コンピュータは米軍施設のガレージ内で開発された。その後、軍事技術→ビジネス→一般大衆(一般ユーザー)へ拡がった。
    私たちが着目しなければならないのは、イノーベーションは原発の汚染水のように拡散されず、一部の特権者から「段階的」に、一般大衆へと開放される事実である。ファミリーレストランの場合、最も早く接したのは上位中間層だったわけであり、山で考えると厚みは「中腹」かもしれないが、当時の日本社会の中の限られたグループだろう。

    何だっていい。

    1950年代、60年代に建設された住宅団地だって、当時の上位中間層が入居した。
    以下、国土交通省 公表の資料

    都市再生機構の役割について 平成24年6月1日

    「機構の前身である日本住宅公団は、昭和30年に高度成長に伴う都市圏への急速な人口流入に対応 するため、中堅勤労者向けの共同住宅を大量供給することを役割として設立。※当初の公団住宅は原価家賃としていたが、家賃水準が高く「高嶺の花」と言われていた。 (当初供給された住宅(約40m²)家賃4,600円/月、国家公務員の初任給8,700円/月)」

    ところが、70年代後半にマンション•ブームが起こると、代わって当時の上位中間層が押し寄せ、団地は日本住宅公団(現 UR 都市再生機構)の提供するカネのない住民が入る公営建造物になった。

    イノーベーションを若者も享受できる段階は、大量生産大量消費=「システムの再生産化」段階である。あるいは、競争激化もその一つだろう。当然、権利の喪失等が 後押しする(=代表例_名作DVDの廉価販売)

    これからの時代を進めていく時、山頂から岟(ふもと)へ雫を浸透させるのは難しくとも、中腹間の「普及スピード」は加速すべきだ。
    私は、イノーベーションを雫の段階で、国家や独占企業、官僚組織などが利権化し、競争防止へ働くことこそ「普及スピード」を妨げる要因ではないか、と思う。

    官僚組織の既得権者、政治屋の族議員と戦ってきたのが元通産官僚の古賀茂明氏である。
    彼との対談本を出版した政治ジャーナリスト•田原総一郎氏は自身の考えを交え、次のような感想を述べた。


    「既得権益だけはしっかりと守って、痛みを伴う努力を避けてきた。
    改革をしないのだから、経済は成長しない。
    経済成長がなければ稼げない。
    稼げないのだから借金は返せない。
    だから市場から「ノー」を突きつけられたのである。
    いまの日本と同じである。
    農協や医師会、電力業界といった既得権益者、さらに経産省や官僚組織など、
    これら「日本の病根」というべきものが改革への歩みを阻んでいるのである。
    このままでは、日本はギリシャと同じ轍を踏むことになる。
    そうならないために、私たちは「古い日本」と決別しなくてはならない」(田原総一郎 公式ブログ 2011年11月22日 より抜粋)

    既得権団体のための規制を全廃した上で、「普及スピード」を上げることが 若者にイノーベーションを享受させる最大の手段。
    それは再生可能エネルギーにおいても 言える。税制度からみれば、いかに原子力発電が優遇され、結果として発電方法内での価格競争を捻じ曲げているか。1970年に日本初の商業用原子力発電所•福井県 美浜原発が稼働した当時であればイノーベーションの育成の下、補助金=税金を投入する施策も合意が得られただろう。だが、40年間以上も経過するなか、“民間企業”の事業へ多額の税金を投入する やり方は不健全だ。

    電源三法を廃止しなければならない。原子力発電が「最も経済的な発電方法」か どうかは、上記の優遇税制度を廃止してからでないと判明できないだろう。


     「電力会社は販売電力量に応じ、1,000キロワットアワーにつき375円を、電源開発促進税として国に納付しています(電源開発促進税法6条)。国の平成21年度決算では約3,300億円の税収があり、ほとんどがエネルギー対策特別会計に組み込まれ、電源開発促進勘定や電源立地地域対策交付金として、発電所など関連施設の整備等のため及び周辺市町村に対する交付金等の財源にあてられています」(藤森税理士事務所)

    再生可能エネルギーもイノーベーションの一種。だとしたら、大量生産大量消費=「システムの再生産化」を早める必要がある。
    イギリス、ドイツはじめ、多数のEU圏内でも導入された発送電分離を日本に取り入れることで再生可能エネルギーを促進できる。企業の再生可能エネルギー分野への参入を増やし(規制改革)、「電力の自由化」を断行すれば電気料金も下がり、それは一般大衆の恩恵となる。
    この流れは なんと当の電力業界自身が認めるものだ。


    海外電力関連 解説情報

    「英国に見る自由化のメリット
     英国の発送電分離と自由化の所期の目的は、「電気事業への政治的関与の排除」、そして「国有時代に蓄積された非効率性の排除」であり、この目的に照らせば成功したと言える。発電会社では5割、配電会社では7割の人員削減が実施された。また、効率の悪い古い発電所は新規参入の発電事業者(IPP)が建設した新鋭火力発電所に置き換わり、90年代には電気料金は大幅に低下した。
     電力民営化を含む各種国有企業の民営化や競争原理の導入は、英国全体に活力をもたらし、経済が長期低迷した「英国病」から抜け出す起爆剤にもなったのである」(電気事業連合会 HP)

    合わせて、「普及スピード」を加速させるための補助金等は過渡的措置でなければならない。既得権化に陥らず進める。利権の温床にしない。平成25年度予算で再生可能エネルギー関連費は一千億円を超す。
    商業用原子力発電の二の舞は困る。(エネルギー政策は当面、液化天然ガスLNGを中心に沿えるべきだ)


    結局、国家資源をイノーベーション分野へ注ぐことを拡大し、一方で過渡施策を守り自由競争を確保して、既得権者は排さないと いけないのだ。

    この恩恵は、若者にとってファミリーレストランのドリンクバーの非ではない。
    豊かな自然環境と、郷土国家である。


    『青春ガチャン』は 「伝わらない」ことで始まる誤解だとかを描く。
    キャラクター設定もよい。
    ファンタジーというより、場面ごとのキレを感じた。
    心温まるのは確かだろう。














  • 満足度★★★★

    生きること。死ぬこと。
    観てきた方のコメントを参考に一番前!とも思ったんだけど、目線の高さがちょうど良かったので2列目へ。とても観やすかったです。どこにでもあるような身近な題材のストーリーだと思いました。故に色々と考えさせられましたし、過去とか色々思い出しました。

    ネタバレBOX

    ストーリーが凄くよかったです。こういう事って人生生きていればある訳で、あまりにも突然すぎる別れはすぐになんてもちろん受け入れられないけど、生きている人間は生きていかないといけないし。でも頭でわかってても行動に移すのって難しいんですよね。考えないようにしようって思う時点で考えてる訳で。実際死んだら感情があるのかどうかわからないけど、思考できるとすればやっぱり主人公みたいになかなか受け入れられないんじゃないのかなと。どうすればいいのかわからないけど何か、何かしたいっていう熱い思いが伝わってきました。主人公の神田友博さん初めて拝見させて頂きましたが良かったです。ラストのイルカのくだりで、もいっかい泣きました。
    女の子の衣装がとても可愛かった!普段の服もだけどウエイトレス姿とかも。凄く自分好みでした。
    ブス子は、可愛いのにブス子ってあだ名の女の子の役なのか、ブスの役なのに可愛い子が演じているのか、どっちなんだろうとかくだらない事がとても気になりました。すみません。いや、可愛かったからなぜブス子というあだ名がつくんだろうと不思議だったので。
    出演者10人のうち5人がダブルキャスト・・・悩んで悩んで観てきた方のコメント参考に★チームを観賞。なぜこんなに大人数をダブルキャストにしたのだろう?ダブルキャストの方のうち、良いなと思った人ももちろんいたのだけど、感情が伝わってこなくて全然感情移入できないと思った人もいたので、もう一つのチームを観たほうが良かったのかなとか、少し思ってしまいました。ごめんなさい。でも良いと思った方のキャラがもう一つのチームでも良いかどうか観てみないとわからないし。まあこんなにキャストが違ければ、劇自体の雰囲気なども違ってくるだろうからもう一つも観てみたいとは思ったけど、どうしても優劣をつけてしまうと思うので優柔不断な私には選択肢が少ない方がありがたいと思いました。
  • 満足度★★★★★

    自分も背中を押して貰えた!?
    この演目は何度も上演されているようですが、自分は始めて観劇させていただきました。

    今回の公演の出演者は1公演10名ですが、半数が公演ごとに変わるダブルキャスト制となっています。
    一応各公演のキャストとタイムテーブルをネタバレBOXの方へ載せておきました。
    そちらのほうで、★チーム出演の26日19:30の公演を観劇させていただきました。

    あらすじを見た限りでは、主人公が周りの人間の力を借りて自分探しするストーリーだとばかり思っていたんですけど…。
    良い意味で裏切られました。
    時に笑い!
    時に泣き!!

    あっという間の1時間50分でした。
    キャストも自分が初めて拝見させていただく方が多かったのですが、皆さんの熱演ぶりは物凄かったです。

    正直、ここまで感動する作品だとは思いませんでした。
    物凄く色々な事を考えさせられた演目でした。

    自分の前に投稿された方も書かれていましたが、出来れば最前列GETをお勧めします。

    ネタバレBOX

    <タイムテーブル>
    10月25日(金) 19:30(☆)
    10月26日(土) 14:30(☆)/ 19:30(★)
    (投稿時点で公演終了)
    10月27日(日) 13:30( ★)/ 17:30(☆)
    10月28日(月) 19:30 (★)
    10月29日(火) 14:30 (★)/ 19:30(☆)
    10月30日(水) 13:30(☆) / 17:30(★)

    (★)…★チーム出演
    (☆)…☆チーム出演

    <キャスト>

    神田友博 (ナイスコンプレックス)
    長谷川太郎 (少年社中)
    久保亜沙香 (Saint Promotion)
    福田智行 (企画演劇集団ボクラ団義)
    世良香生里 (ギャレエンタテインメント)

    ☆チーム
    舞原鈴 (進戯団夢命クラシックス)
    朝比奈里奈(MUG Production)
    高橋茉由 (加川事務所)
    水谷俊介
    田中芳樹

    ★チーム
    宮崎愛
    小林留唯 (電脳シロアリ・プロジェクト)
    まえかわゆうこ
    小椋亮平 (nitrock)
    紺野タイキ (FLIPLIP)

  • 満足度★★★★

    誰も人の死と関わらずには生きていけない事を再実感
    タイトルから「青春」まっさかりのようなものを想像してました。
    一部把握しているキャストからも「若さ体当たり!」みたいな舞台なのかな、と。
    そして実際観劇してみて思ったのは、本舞台は「青春の1つの節目」に
    当たるものを描いているのかな、と。

    笑いネタてんこ盛りながらひさしぶりに鼻をすすってしまう
    (涙のせいで)という非常に良い舞台でした。
    (パンフで脚本家の方が「10年前に書いた作品」と言ってましたが、
    細かい部分を現代風にアレンジしている事もあり、
    古さはまったく感じませんでした。)

    ※ ただしこれだけは【内容】の方に書かせてもらいます。
    観劇される方は迷わず前席を取って下さい(時間通りに行けば多分取れるかと)。
    はっきりいってもったいなすぎるのが、
    舞台が客席側センターに向けて下る段差式で作られ
    そこが演技のメインとなるのに対して、
    客席の段差がなさすぎて3列目の自分ですらメイン部分での演者自体、
    およびその表情がほとんど見えませんでした
    (前の人が特に背が高いという訳でもないのに)。
    多分、周りの多くの人たちも同様だったのでは?

    序盤はそこに落胆したものの「観えない部分は想像力で補完しよう、
    声で演技は分かるから(我慢しよう)」と思えるぐらいに
    お話の良さに助けられたと思います。

    舞台をあと50cm高く作ってたらなあ・・・
    あるいは自分迷わず最前列取るべきだったかなあ・・・

    ネタバレBOX

    (すいません、お話自体が結構「動いた」事もあり、
    かなり長文になってしまいました。)


    ネタバレするとして、(自分も)序盤の結構各演者バラバラな「動き」から
    中盤以降それぞれのお話がまとまっていくまでを
    一度整理しなければなりません(序盤が結構難しかったので)。
    (人名は覚えられなかったので勝手に呼称。)


    ・ 1人猫と戯れる男(「主人公」)

    ・ バンドのメジャーデビューが決まり忙しいにも関わらず(「バンド女」)、
      友人女子(「ヒロイン」)と更に別の元ファミレス仲間友人(「おまじない女」)を
      誘い合コンをセッティング
      (ヒロインはここ3ヶ月何十回と合コンを繰り返している)

    ・ 待っていたのは、大学の(?)同級生達で
      ヒロイン「なんだよー、こいつらかよー」と。
      3人の男、それぞれ
      (バンド女の彼氏、「気配り上手男」)
      (元バンドメンバー、ヒロインに想いを寄せていた「元バンド男」)
      (合コンを拒んでいた、人間スペック的にみんなに対して引け目を感じ
      ちょっと浮いてる「パズドラ男」)

    ・ (場面変わって)
      主人公の名前を呼びながら、
      「ずっとお前に助けられる度に引け目を感じてた、さびしかった」
      「でもお前がいなくてもやっぱりさびしいんだな」(「ヒッキー男」)

    ・ (更に場面変わって)
      主人公がヒロインに
      「水族館に行きませんか?イルカのショーってすごいんだよ」
      と告白シーン、告白を受け入れるヒロイン

    ・ (舞台が合コンに戻る)
      猫が合コンに乱入し、ヒロインの指輪を盗んで逃げてしまう。
      そして追いかける一同。

    と、ここまでではまだ少し人間関係が見えた(ように見える)だけで
    お話は全く見えません。


    そして突然、猫が主人公に話しかけてきます、そして語りだす現実。
    (ここから先は順不同ですいません、自分も雰囲気重視で観た事もあり、
    流れ全部覚えてないので)


    (3ヶ月より前の過去に戻る)
    2つの場面
    1.バンド女、元バンド男、そして主人公(作詞も担当していたらしい)の
      3人のバンド、
      主人公とヒロインが付き合い、そして結婚を誓い合った事を知り、
      (元バンド男は少しくやしさもあるのでしょうが)
      主人公達をひやかします。主人公まさに幸せの絶頂。

    2.ヒッキー男とパズドラ男、そしてもう1人「ブス子」(アダ名)という
      3人組はとても仲良し(この3人でいる時だけパズドラ男も
      ヒッキー男も自分をさらけ出せる)で、
      今日もヒッキー男が気に入っているという女の子(おまじない女)が
      いるファミレスへ。

      実はおまじない女はパズドラ男の事が好き、という事実を
      (空気で察したブス子はいち早く撤退)
      バンド女経由で知ってしまうヒッキー男、
      そのショックから逃げ出し、パズドラ男の必死の言葉にも
      耳を貸そうとしません。


      そして、、、
      その状況にたまたま通りがかった主人公、
      「(ヒッキー男に)ひさしぶりだな、最近会えてなかったけどお前大丈夫か?」
      とヒッキー男をなだめようとしますが

      ヒッキー男「もうお前に助けてもらいたくなんかないんだよ!」
      と強く主人公を突き放します(※突き飛ばす訳ではない)。

      そこへたまたま猫を避けた車が突っ込んで来て・・・
      主人公はあっけなく死んでしまいました。


    序盤演じられた今までの場面、実は猫は見えても主人公は誰にも
    見えていなかったという・・・


    そして、
    ・ 主人公の死んだ原因は自分にある、と自分を責め続け
      引きこもってしまうヒッキー男
    ・ 主人公の死で何かが切れてしまったかのようにバンドを辞める元バンド男
    ・ 主人公の事を忘れようと、合コンを繰り返すも、いつも
      虚しさしか残らないヒロイン
    という状況が序盤の背景でした。


    猫は主人公に悪い事をしたと思い、主人公に自分(猫)の身体と
    不思議な力(「シェー」のポーズで相手に「なんとなく」意志を伝える事が
    出来る)を与えます。


    と、この流れだときっと主人公(猫)が、
    猫の身体と「シェー」を使って各人の問題を解決していくお話かな?
    と先を想像したのですが、わたくしごときに想像できるような
    単純な持っていき方ではありませんでした(お見事です)。


    公園にて猫から指輪を返してもらい誰にともなく
    「どうすればいいんだろうね」と泣くヒロインに対して、
    つい「シェー」してしまおうとする主人公、
    この場面は元バンド男がちょうど現れて「シェー」中止。


    そして猫が主人公に、
    「今なんて言おうとしたの?生きてる人に対して死んでる
    あなたが何を言おうとしたの?」
    というような結構厳しいお言葉(詰問?)。


    自分は「えー、折角力を与えておいてそのツッコミかよー、
    じゃあお話はどこへ向かうんだ!?」
    とちょっと心の中で脚本家さんにツッコミたくなりました。
    が、もちろん「何も用意してない」なんて事はありませんでした。


    その間にも
    ・ 元バンド男は「ずっとお前が好きだった」とヒロインに告白、
      ヒロインはそれを「今すぐはあなたの気持ちに答えられない」と断る。

    など色々な事がありますがすいません、この辺全部は覚えてません。

    ・ (過去に戻って)主人公がヒロインに指輪をプレゼントするシーン、
      この辺だったかな?


    この次の大きな流れは、最初過去話として何気なく振られた
    バンド女「あなたの後ろに霊がいるよ」(これは元バンド男にだったかな?)
    が実は伏線で、合コン中およびヒロインに指輪を返すまでの流れ全てで、
    実はバンド女だけは主人公が見えていた、という事実。


    バンド女は「独り言だけどー」と猫と会話を始めます。
    そして主人公(死者)の想いを聞きます。


    この場面が主人公の決意につながったのだと思いますが、
    どういう変遷だったのかはすいません、忘れてしまいました。


    で、場面変わって
    ずっと家を出ないヒッキー男の為に毎日家に通い買い物をしてやり
    「あの事故はお前のせいじゃないよ」とはげまし続けたパズドラ男、
    それに対して「もういいんだ。そうだ、この遺書をゴミ箱に投げて
    入らなかったら死ぬ」とヒッキー男は自殺を考えます。


    そして、突然現れ大家から鍵を借りて部屋に入るパズドラ男とブス子、
    そしてブス子は自殺を止めようとしたのではなく、
    好きだった彼との仲がおかしくなり、浮気され、暴力まで振るわれ、
    という状況に「自分も死にたい」と。


    そしてパズドラ男も
    「おまえら2人がいないんじゃ俺が生きてる意味もないよ!
    失敗したら自分も死ぬ」と。

    そして(ここら辺は想像ついてましたが)、
    ヒッキー男の投げる遺書を主人公(猫)がキャッチし、ゴミ箱へ。

    3人「猫が、、、奇跡だ!」


    また場面変わって、

    以前の場面で猫、そしてヒロインを探していたバンド女に対して、
    手で絵の構図を見るように枠をつくり飛行機をその中にとらえて
    おまじない女「このおまじないが10回成功したら願いが叶うの!」
    と、KY(といっていいでしょう)な発言、
    それに対して、バンド女は
    「あんたはヒロインの事じゃなくてずっと飛行機を探してたの!」とキレます。
    (まあ、空気からいって当然です、おまじない女空気読まなすぎです)


    その事に対して、突然また手で枠をつくり
    おまじない女「これで10機目だ、、、
    お願いします、神様、(バンド女)ちゃんと仲直りさせてください!」

    (空気読めないままだったらパズドラ男との事を願っていただろう、と思う所)
    友達との友情をお願いします。


    それらを観ていた主人公がとうとう「シェー」を・・・
    (すいません、多分話の順間違ってると思います、先に「シェー」したかな?)


    主人公「死んでる俺も頑張ってるんだから、過去とか未来とかの事ばかりに
        とらわれないでお前らも今を頑張れよ!」(みたいな事を)
        (過去、今、未来の関係については、確か猫がこれまで何度か
        伏線として差しこんでました。)

        追記.
        「多分、生きてる奴らの問題は、生きてる奴らで頑張って解決しろ」
        って事なのかしら?と今更思ったので追記します。


    みんなの心に、何かが届いた。


    そしてバンド女がヒロインに電話で「猫に主人公が憑いている」と教え、
    ヒロインは猫を探しそして見つけますが、その時には主人公は既に
    猫に身体を返し「あの世(消えてしまう?)」へ向かうという・・・


    ヒロインは聴こえるかどうか分からなくても主人公に対して
    「私頑張るから!今までありがとう!」というような事を叫び続けます。


    そして暗転、これで「~ Fin ~」かな?
    序盤から考えてうまくまとめたなあ、と感心していたら、
    ここで本当の最後の場面が。


    かなり昔

    主人公がバンドメンバー達に対して
    「昔単細胞生物だった時、生命は死ななかったんだ。
    でもある日ある単細胞が他の単細胞とくっつこうと考えて
    そして生命は進化を得た。そして、同時に死も得たんだ。
    多分そいつはイルカだったと思う、あいつら寂しがりだから」
    とイルカに絡めた話をします。
    (※書き忘れましたが、主人公は度々イルカネタを投げています、
    イルカ好きなんでしょうね)


    こういう形で「死」について締めくくり、それぞれが
    主人公の「死」(という節目)をやっと受け入れて
    これからを歩み始めるんだなあ、と。


    長文すいません、1時間50分という短い時間にしては
    結構盛り沢山ネタ沢山でオチもうまく考えられた話だったと思います。
    (書いてませんが、笑いネタがとにかくバンバン差し込まれました。)


    PS.
    【内容】の方で座席/舞台の視覚的な事についてきつい事を書きましたが
    ・ 各席に座布団用意してくれてたり、
      遅れた人用に?入り口周辺席を空けておいてくれたり、
      「舞台開演後、照明でかなり部屋が暑くなるので」と
      暑い/寒いという人がいないか聞いてくれたり、
      と制作/運営サイドはかなり気を使ってくれていたと思います。

    ・ Wキャストなんでしたね、そういえば。
      3人ぐらい入れ替わるようなので、もう1つの舞台が
      どう変わってくるのかも観てみたいなあ( ´ー`)

    ・ ヒッキー男のゴミ投げのシーン、主人公がキャッチに
      失敗したらどうするんだろう?(簡単な事もプレッシャーがすごいだろうから
      ミスもありえますよね)
      「何事もなかったように拾って入れるのかな」、とは思いつつも
      ・ 3人そろって死んでしまうというショッキング展開
      ・ あるいは思い直し
        「これからあいつ(彼氏)を、これからあいつを、
        殴りに行こうかー(チャゲ&飛鳥)」
      的な展開に持っていくんだったらこれまたおもしろい、と妄想してしまいました。

    ・ そうそう書き忘れ。
      「青春ガチャン」の「ガチャン」はなんなんだろうなあ?と思ってましたが、
      主人公の死によって、一度みんなの青春/人生が
      壊れてしまった、という意味の擬音表現だったのでしょうか?


    本劇の観劇は役者さんからのお誘いメールでしたが、
    今度は無事良作を観せてもらえたので良かったです。
    (以前、別の役者さんからのメールの時、怒りに我を忘れた感想を書いたので( ´ー`))

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