満足度★★★
ふたりの先生のお話
19:30観劇。
刺さるセリフはあったものの、揺さぶられることなく冷静に見守ってしまった。冒頭の口上で壁を作られて、そのままラストまで引きずったような。
舞台の床が面白かった!お話によって見え方が違って、お気に入りです。
どっちも、仁科先生と宮沢賢治先生っていう、先生のお話、だったのかな。
満足度★★★★
青と黒
激烈かつ繊細な2本立て。苦しさもありますが、光が綺麗で優しさも希望もありました。「夜鷹無限上昇」は音野暁さんが突き抜けてましたね。「深海のカンパネルラ」はオリジナルに比べ遊びの部分が無くなって観やすくなってました。
満足度★★★
賢治の世界ってこう見せられるんだ
宮沢賢治の「よだかの星」「銀河鉄道の夜」をモチーフにした、
『夜鷹無限上昇』『深海のカンパネルラ』の2作品から成る本編。
賢治の物語世界を、こう換骨奪胎することができるんだ、って
新鮮に感じました。特に2つ目の物語。美しかったです。
満足度★★★★
ほんとうの音楽
脚本「空想組曲」のほさかよう、演出「こゆび侍」の成島秀和による2本立て。
空のもっと高みへと垂直に昇り続け、ついに燃え尽きた作曲家の人生と
どうしても死んだ親友と離れたくない少女の受容と再生の旅。
どちらも宮沢賢治のストイックさを映すようなキャラクターが登場する。
カンパネルラとジョバンニの別れのシーン、絶妙な間がどうしようもなく泣かせる。映像と照明がセンス良く繊細で印象的。
満足度★★★★
観るものの心を捉える独自の物語観が描かれた作品
本当の音楽を極限的に追い求め続けた者の姿の苦悩を描いた「夜鷹無限上昇」、星と深海の世界をうまく呼応させて描いた「深海のカンパネルラ」共に宮沢賢治の原作をモチーフにしながらも作者ならではの、観るものの心を強く惹きつける独自の物語観が形成されていました。演出面も脚本のイメージをうまく膨らませるような工夫が凝らされており、中でも、第一話と第二話のなめらかな接続や陰影の使い方の冴えが際立っていた印象を受けました。役者の方々も、がっぷりとこの作品に取り組んできたことがひしひしと伝わってくるなかなかよい演技をされていたと思います。