空想、甚だ濃いめのブルー 公演情報 空想、甚だ濃いめのブルー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★

    確かに「実験公演」
    確かに「実験公演」だがヒントはいくつかある。しかし、最終的にどこまで?という疑問が残る(謎)。
    内容としては両チームとも役者と役が(あたかもあて書きのように)ピタリと合っている感じ。そこも「成立課程」に関して疑問を抱かせるんだよなぁ(笑)。
    そんな風にキャラと役者が見事にハマっているので会話も活きており、中でも親友であるが故の「無意識の甘え」を含んだやりとりは秀逸。
    また、実際は目に見えない「ある距離」を可視化するアイデアも◎。

    なお、7日にAキャスト、9日にBキャストを観る。

    ネタバレBOX

    両チームの内容が会話も含めて酷似していることから、脚本があることは推定できるが、その脚本がシアターゲームを経てまとまったものなのか、最初からあの形で書かれていたのか、というのは推定不可能。
  • 満足度★★★★

    Bチーム
    ある程度の筋書きは決まっているものの、アドリブでストーリーが展開していくという、トータルでみたら面白く興味深かったのですが、一回だけの観劇では、どの程度のアドリブで展開していたのかが解らず、若干の消化不良を感じました。ま、アドリブで展開していく脚本であったとしても、それはそれで楽しめたので良かったですが……

    ネタバレBOX

    時系列が前後する構成、3/11の出来事を印象づける為かもしれませんが、年号での時代の説明が少しわかりにくく、年齢か学年で統一してくれた方がありがたかったです。
  • 無題936(13-375)
    19:00の回(晴)。18:30受付(真嶋さん)、チケットレス、開場。何もない会場、入って右が客席、途中で役者さんが出てきます、BGMなし、19:00前説(75分)、19:05開演〜20:20終演。リジッター企画、脚本演出、中島さんのお芝居ということでみに来ました。「Bチーム」。前にコメントありますように、事前に、骨子+即興という説明がありましたが…すみませんそう思っていませんでした。過去、演出家が割って入ってくるもの、受付の時から芝居(あるいは稽古)が始まっていたもの…いろいろありました。ですので会場に入ったら…。バンドがインプロ演るのとは違って、毎回、セリフを変え、筋を変え、ということができるのかなぁと思いながらみていました。

  • 満足度★★★

    非常に危うい
    この公演はある程度に筋書きがあって、それに役者が即興で演じているという説明があった。
    私にはそれがどうしても台本ありきの芝居にしか見えず、むしろ即興に見せかけている芝居に見えた。
    もしも本当に台本というものがないなら★は4つ。
    台本があるのなら★は2つ。
    真相は知らないので間の3つということで。
    ただ後者の場合は客を騙してハードルを下げているということになるので非常に危ういことをしている。
    話も演出も演技も面白かったのだから普通の演劇として見せた方がスマートだったと残念に思う。

  • 満足度★★★★

    Bチーム
    もっと実験的なものを見せられるのかと思っていたので、あれって感じではあるのだがおもしろさはありました。

    くうちゃん役の役者さんがよかった。

  • 満足度★★★


    面白い。70分。

    ネタバレBOX

    おおまかなとこだけ事前に役者に伝え、後は役者が作っていくというコンセプトで、ソーコのピンチ(夫の死亡)でダメ出しが中島庸介から入るという、一風変わった作品。
    ダメ出し後、宮崎雄真の発案で、夫が不倫であったこと、ソーコがシングルマザーとなるという展開でリスタートする。高校時、クスの木の下で出会った後、家庭の事情で黙って離れていったクウちゃんが、ピンチに駆けつけて、想いをぶつけ合う。そして、二人で葵?を育てていくという話。

    中島が言ってたように「月9」的な展開は微妙で、そこからのピリっとした話を見せるという手法は面白い。好みでもあるし。
    終盤、話を見せるためか、役者のかかわりが少なめになったのが残念といえば残念。終盤にもう一歩別の見せ方があってもよいかなと思った。
  • 満足度★★★★

    Bチーム
    おもしろかったです。70分くらいの中で前半の甘い系から後半のほろにが系に変わった感じやら、チラシの雰囲気が感じられたところもありよかった。
    ただエチュード風の設定は私は微妙に思った。

  • 満足度★★★★★

    マンネリ打破(Bチームを拝見)
     「私は大きな樹になります」で始まり、同じ科白で終わるゲームという形式の中で、大筋だけを与えられた役者達が、アドリブで創作して行く、という実験的な手法の芝居だ。

    ネタバレBOX

     時折、演出家が、ストップを掛け、ダメダシをして、作品が創り変えられて行く。
     大枠だけ決めてアドリブで作って行くという方法が、一種の緊張感を持たせるので、観ている側も常に、軽い緊張感を伴い乍ら観劇することになるのも心地良い。更に、隋所に役者達の芸質が見える点、演出家のダメダシが、演出プランに組み込まれてメタ構造化している点、その舞台裏を見せている点でも興味深い。
     また、タイトル横の劇団名に“キ上の空論”とあるのは、机と樹或いは木の掛け詞であることは今更指摘するまでもあるまい。この公演では、効果に音楽を一切使っていないが、無論、意識的にである。その代わりと言っては何だが、時間や空間を役者達の発声によって代置してゆくことによって作品のリズムを醸し出している。殊に、3.11直前のシーンでは、暗転し分単位で時を告げるだけの科白の切迫感で、当時の記憶を生々しく再現される。2年前、自分は、川崎のアパートに居たが、あの時の揺れに纏わる有象無象が追体験されるようであったのには、我ながら驚かされた。
     ところで、今作は、キ上の空論初の実験公演であるが、作・演出の中島 庸介君は、リジッター企画の主宰者でもあるので、ちゃんと社会との接点を持つ、このような作品を創作し得たのでもあろう。
     3.12以降のことで言えば、メルトダウンする前の段階で消防車を用いて、1~3号機の格納容器内にある燃料棒を冷却する為に、注水を試みたことがあったのだが、毎時必要な約10tの水に対して75tもの水を注入し続けたにも拘わらず、メルトダウンが防げなかったことの背景にあったのが、机上の空論(複雑過ぎる配管構造を無視した)であったことを思えば、この作品は、この事実が新聞発表される遥か以前に、この事態を予見していたと見ることもできよう。表現というものの持つ力の一端がここに在る。
    (参考までに東京新聞の以下のコーナーで関連記事を読むことが出来る)http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013121402000120.html
  • 満足度★★★

    【Aチーム】観劇
    即興劇風に演じた役者さんたちはとても良かったと思います。

    ネタバレBOX

    ハッピー風エンドとリアル風エンドのパラレルワールドを見せるために、わざわざ即興劇風に仕立てたお芝居。

    ハッピー風エンドでは、できちゃった婚でめでたしめでたしと思ったら夫が交通事故で死んでしまいました。それじゃあつまらないというので、付き合った相手には妻がいたことにして再スタート。一人で産んで育てることになり、久し振りに会ったクウちゃんが同居して子育てに協力してくれました。そして、クウちゃんはたまたまお母さんに会いに行った先で地震と津波に遭遇、おおリアル。惨状を映し出すテレビを見て、当然死んだかなと思ったら実は生きていましたという悲しみと喜びが交互に訪れる正に悲喜こもごものお話に変更してみました的な。

    確かに順風満帆プラス悲劇は面白くありませんでした。初めから後半でやればいいのではないかとも思いますが、あからさまに悲と喜が交互に来るのもやはりつまらないものでした。

    脚本の完成度の低さをごまかすために、即興劇の流れでたまたまそういう結果になっただけと言い訳をしているようでした。
  • 即興劇
    13日16時の公演。
    細かい台本はなく、基本的にはアドリブで演技しているらしい(ある程度の方向性は決まっているらしい。方向性がずれた場合、演出が途中で芝居を止めることもある)。
    こういう手法は実験としてはありだと思うが、回によって当たり外れが分かれてしまうのでリスクは大きい。
    幸い私の観た回は主人公(クウちゃん)の存在感が光っていた。

  • 満足度★★★★

    Aチームもみたい|゚Д゚)))
    旗揚げ公演!に相応しい 「未体験」の舞台

    以下ネタバレ

    ネタバレBOX

    ちょうど 「通し稽古」を 脇から覗いている感じ

    最初に この芝居の簡単なキマリが説明されて なるほどなるほどと思って観ていく そうか シナリオがきっちり決まってるわけじゅないんだ ゴールするまでの標準時間が設定されてはいるが。あれ、これ、どこまでがアドリブ…いや、アドリブ、と見せかけた意図的な… わからん。

    すると自然とAチームも観たくなりますよね。中島氏の説明でいくと「芝居の流れは役者しだい 」観たくなりましたよ。でもね、シフトが…


    (T^T)
  • 満足度★★★★★

    Bチーム - 手触り感
    ブルーというよりは、結構ホワイトというイメージだった。

    話自体は、飛んだものでなく素直な感じだったが、
    演技としては、いくつかの意味で非常に面白かった。(ネタバレに)
    特に、2人の男性陣(宮崎さん・津和野さん)は七変化で楽しい。

    ネタバレBOX

    「どかして入る」というのがわかりやすくて好き。
    場面展開がくどくなく、それでいてちゃんと行間が埋められるぐらいの間隔なので、観ているほうの想像力をちゃんと刺激してくる。

    「言葉」にこだわっていたかどうかは実はよくわからなかったが、その言葉の世界に自然に取り込まれていたからかもしれない。
    ものすごく自然に中に入って行ったし、頭の中でストーリーを考えていた。
    たとえば、ありきたりかもしれないが、高橋さんの件は、私もどこかで「二股」や「悪い男」を想像されられていた。(まあ、これは、つっちーの「ピンチ」という言葉に誘発されているのだが)

    全体に(袖にいる時も含めて)役者さんの感性が出ているような気がして、なんだか楽しかった。

    あと幕の間での中島さんのコメントも、「リアルタイム」感があって新鮮。

    どういう形で創り上げていったのかよくわからないが、制作過程とかどうやって積み上げていったのか気になる。

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