満足度★★★
大人になっても
二人の姉妹が近親相姦という重い過去を背負って、そこから中々抜け出せず苦悩しながらも生きていくという物語。
こういう小さい頃の性的虐待を扱った作品はあまりにもデリケートな問題だから、姉妹が抱える心理的なものを表現するのは難しかったと思うが上手く表現していたと思う。
秀子が自らの過去を告白するまでは物語りは可笑しく楽しく進んでいったりする。
その後、急激な展開があり、場内はシーンと静まり返り緊張感が漂った。
秀子が「私が一番大切に思ってるのは秋子(妹)だよ。」と吐くセリフ。
ここ、泣ける。
父親から秋子だけは守ってやりたかった。という秀子の思いが痛い。
「秋子はちっさくて、ふわふわっとしてて温かくて柔らかい存在だった。秋子だけは守ってあげたかった!」
生きるって事はどんな意味があるのか、それとも本当は意味なんかないのじゃないか。
出口のないトンネルをずっとずっと掘り続けて、それでも暗闇から逃れられない・・・。
だけど、実は生きると言う事は掘り続ける行為そのものなのではないか?
・・・・と妙に深く考えさせられる内容でした。。
イ・イカン! こういうナイーブな劇に弱いから、カミュになっちまってる?!(^^;)
満足度★★★★
重いのに…
決して軽い話ではないし、笑える話でもない
なのに重く暗くならないのは何でやろう…
みんな何かを抱えながらも前向きだからだろうか
自立ってすごい
中島さんと柿丸さんが観たくて行きましたが、ほかの役者さんもよかった
満足度★★★
良く出来た薄口のストレートプレイ。
観終わった後に
大きく心を動かされるタイプの演劇ではないし、
キモチの奥に染み込んで来るタイプの演劇でもない
かな。
満足度★★★★
しとやかで繊細な作品
無機王の中島佳子さんと柿丸美智恵さんの関係性の描き方が痛くてとても素敵でした。
役者さんがみんな素晴らしい!
じんわりと余韻にひたってます。