満足度★★★
盛り沢山な笑いと毒
人間のダークな面を喜劇的に描いた作品で、4人の役者の素晴らしい演技が本多劇場の広いステージと2時間以上の上演時間を満たしていました。
関西でお笑いコンビを組んでいる幼馴染み2人の片方が結婚することになり、そのすぐ後に母が亡くなることによって家族のねじれた関係が明らかになって行く物語で、一軒家の庭先でテンポ良く展開して引き込まれました。どのキャラクターも可愛いらしい一面と恐ろしい一面を持ち合わせていて、笑いと毒がバランス良く描かれていました。
関西弁で喋る4人の演技が濃密で、台詞回しや間の取り方が魅力的なだけでなく、高い所に上ったり妙な歩き方をしたりと身体能力を活かした身軽な動きも素晴らしかったです。
初演、再演、今回と同じ役を演じ続けている広岡由里子さんのはっちゃけた演技が見事でチャーミングでした。
(おそらく)テレビや芸能人にまつわるネタが多くて、その辺りの話題に疎いので、周りが笑っているのに面白さが分からない所が多かったのが残念でした。固有名詞に乗っかった笑い(あと、下ネタもかなり多かったです)よりも、シチュエーションによって起こるおかしみをもっと見せて欲しかったです。
満足度★★★★★
シリーズ最笑!
初演は映像で、再演のスズキビリーバーズ版は劇場で観てるので内容は全部わかっていたけど、やっぱり面白かった。3つのうちでは今回のが一番好き。特に純粋に笑えるシーンは超絶妙!そして何より、ずっと変らずに見える広岡さんに驚愕。
満足度★★★★
沈黙の怖さ!
笑いがベースなのだが、ギャグ以外に人が言葉にしない ”沈黙の怖さ”というものが対照的に描かれている。相手の弱み、後ろめたさを解っているがあえて指摘しないでプレッシャーをかける。そんな怖さを感じました。
広岡さんは年齢を超えた可愛い上手な役者さんです。平岩さん普通の女性からだんだん女の本性むき出しの怖い女上手く演じてました。
舞台演出もとても良かったです。
ただ、ラストシーンが個人的にはちょっと物足リなく感じました。
満足度★★★★
広岡さん
不思議な可愛らしさがあります。
マシーン日記に続く松尾さんが描く男2女2の舞台・再演
映像で過去のは観ていたので改めての感想は少ないですが
広岡さんがいいと思ったのと、漫才ネタは1番面白いんじゃないかな?
先も見えない混沌とした終わり方ですが
なんか「仕方がない」と思えて納得してしまうんです。
冒頭から、いやそれ以前よりもこの家系は呪われてるんですね。
そんな気がする不思議な空気の舞台です。
満足度★★★★
見ました。
再演(宮藤、大浦、小島)観劇から12年ぶりの再々演。いつの間にそんなに年月が経ったの!?と驚いたが、当時と現代の小ネタが今もウケるのは松尾さんがキレ捲ってる証。
人にはわからない幸と不幸のせめぎ合い。緊張感覆う終盤に呪縛のような母性が支配する強烈な舞台。
広岡さんがその当時の役と変わりないのがまた驚き。掴みどころのない可愛さ健在であれは年齢抑止薬でも飲んでるに違いない(笑)。
あの映像は、作品スケールに比べ綺麗過ぎたような感じだったが、久しぶりに強烈で刺激的な舞台を味わいました。
約2時間10分。
満足度★★★★★
取り憑かれた!
面白い!面白かった。好きな作品に出会えた。わぁわぁ~~~って叫ぶ前に沈黙する。飲みこんでプハーっって意味を反芻して吐き出す。で、コワイ。
満足度★★★★★
圧巻の松尾world
初演の松尾さんも再演の宮藤さんも観ていませんが、三宅さんのタケヒコは強く哀しくとても魅力的でした。平岩さんは素敵なワンピースをひらひらと可憐に着こなしつつ、時に妖艶な小悪魔を演じ、ベテランに混じって奮闘する若手イケメン俳優の賀来さんは松尾worldにどっぷりハマっていたと思います。想像以上に良かったです。初演からご出演の広岡さんについては、言うことは有りません。オカンも下女もギャグぅも歌もダンスも全て完璧!涙が出るほど笑かしてくれます。大満足!松尾スズキさんは少しも枯れませんね。天才です。
満足度★★★★★
ギャグの中の叫び
初日に友人と見ました。4人で2時間びっしりと演じる中でドキドキしながら笑いの中にいろいろと考えさせられる深みのある作品でした。いろいろなところにエンディングの伏線があり、一度見ただけでは十分に消化できないところもありますが、それでも久しぶりに良い作品に出合った感じです。