満足度★★★★
…すみません、思わず腐女子(中2?)視点で観てしまいました。
最初に通常の演劇ファン目線の感想だと→殺陣や背筋がゾクッとするカッコよさ(正確にはカッコよくあろうとする姿勢)とグロさ、いい意味でセンスの悪い装置や小道具の味わい深さ、愛すべき人間たちの葛藤が良かったです。
役者の溢れるパワー(やや暴走?)は初見だからそう感じただけかもです。二度目は馴染むかも。
腐目線の感想だと→スカウターもぶっ壊れる程の萌えを感じました。(すみません、キモ客で)
腐女子というよりは中2目線と言った方が正しいかも。懐かしい!楽しい!ワクワク!精神的DTだった頃を思い出す!根拠のない万能感?高揚感?みたいな中2的感情がだーっと押し寄せてきて上映中ずっと楽しくて(懐かしくて)仕方ありませんでした。
体の中の音叉が共振してる感じで、うわー!うわー!なんか凄く好きだー!って。
他の作品も是非観てみたくなりました。
これからも応援します!!
満足度★★★
殺し合い
キャラクター同士の絡み具合が中途半端な感じでした。
それぞれの持つ背景とストーリーが深みを増す前にみんな死んでしまって、死に際だけドラマチックにされても伝わるものが弱いかな。
満足度★★★
面白かったですけど、
B級ホラーコメディかと思いきや、少しシリアスになって、最後は大殺戮・・・。いろいろてんこ盛りで面白かったですけど、ちょっと後味悪いなー。ハンターのお姐さん、艶っぽくてよかったです。
「本当の弱者」って、誰なの?
「本当の弱者」の正体を、ミカンの汁で記された文字を炙り出すように教えてくれた。
物語は、「人喰い小説家」の住む邸宅で、ヴァンパイアに噛まれた青年が 起き上がるシーンを起点とし進む。
特徴だったのは、舞台の奥行があり過ぎる ところ。
逆T字へ広がった その両脇に、二つの小部屋。
趣向を凝らす装飾•セットではなかったが、場面展開をせず、3つの「場」を生かしたのは『シチュエーション•コメディ』を謳うだけある。
チラシ等の記載通りにいけば、「ヴァンパイア」達とテレビクルーの騒動を描くことになる。
だが、両者に加え、「ヴァンパイア•ハンター」なる機関の人々や、テレビクルーの中にも剣術に長けた狂乱者がいたことが 判明する。
私が強調したいのは、この劇団の「殺陣の技術」に他ならない。
『某SFハリウッド映画』と同格の、殺陣アクションだけでも観る価値のある舞台だった。
チャンバラではない。
人間の感情のぶつかり合いであって、効果音すら要らない迫力だった。
実際、『チャリン』という効果音を封じ、アルミ(?)の ぶつかる音が奥行のあり過ぎる劇場に響いた。
血糊や、残虐なシーン等あり、「ヴァンパイア」の登場するグロテスクである。
しかし、「ヴァンパイア」を舞台化する者にとって、「本当の弱者とは誰なのか?」を提示するのは一種の義務ではないだろうか。
そして、今作は「本当の弱者」を見事に考察し、観客に訴え掛けた。
「殺陣だけでも観る価値がある」
と私は言ったが、それならパフォーマンス•ショー公演でいい。
「殺陣に価値がある」のは、剣を操る人物の心情表現が あってこそ、観客の心を震わす。
もちろん、心情表現において核となったのは「弱者としてのヴァンパイア」である。
輸血用の血液を利用するため、「人喰い小説家」の「ヴァンパイア」達は一人を除き人間を噛み付かない。
彼ら自身も、フロリダの仮装パーティーに出場する目的で「ヴァンパイア」に変身したのではなく、「ヴァンパイア」から噛み付かれた結果、“血を飲む怪人”に至っているのだ。
事実、中世ヨーロッパでは鼻の高い女性を狙った「魔女狩り裁判」が横行し、市民の迫害に遭った歴史がある。
「弱者としてのヴァンパイア」は こうした人類の歴史を考えても、リアリスティックなテーマだ。
改めて「本当の弱者とは誰なのか?」を私たちは確認する必要がある。
それは、「弱者」のコードから外れた名もなき人々に違いない。
「ヴァンパイア」の女性が剣術に長けた乱心者に斬り込められる姿に反応した観客は、皆無だった。
その、あまりの悲劇性に、声を出すことも出来ない。
(「シチュエーション•コメディ」は、どこにいったのか…)
そう思っていたら、テレビクルーの出演者とプロデューサーの2人がコメディの要素であった。
関西中心の劇団が、舞台上で吹かせた風は「殺陣」と「本当の弱者」の二つである。
この二対二による、邸宅の中の争いは見応え十分だ。
満足度★★★★
面白かったです!
初めて観た劇団さんです。
今回の作品は夏に相応しい(?)ダークテイストだったんですが、
テンポもよく、笑えるところもあって、楽しい時間はあっという間でした!
面白いハイテンションの役者さんが多かったです\(^o^)/
そして何より殺陣のシーンがとっても格好良かったです!必見!
また観たい作品です!!