満足度★★★
考えさせられる。
内容ではあるのだが、現代の問題点を突きつけるということが、何かの演劇賞や、そういう類のものを狙って書いたのだろうと、感じてしまい、冷めてしまった感がある。せっかく、架空の世界を生み出しているのだから、その世界で突っ走ってほしいと思ってしまった。役者の演技、セットの早替えは見事だった。欲情的なシーンなど、3時間の長丁場で観客を飽きさせない為にやるのはいいのだが、狙い過ぎているところもあり残念だった。
満足度★★★★★
それは、ずっと、かんがえてきたことだった…
つくすことだと、おもったときもある…
でも、ちがった…
うばうことだと、おもったときもある…
それもちがった…
はなれることだと、おもったときもある…
それも、ちがった…
みかえりをもとめないことだと、しんじたときもある…
どうやら、それも、わからなくなった…
いまはただ、そらにひかるものを、みあげるだけになった…
だたそれを、おもうだけになった…
きっと、ちがうと、おもうときまで…
わたしは、そのひかるものを、ただ、みあげるのだろう…
もし そらに月がのぼらなくなったら…
胸にのこる 白い光をだいて
砂になろう…
満足度★★★★★
時代の流れと対峙する意志!
今の時代の流れに真正面から向き合い、格闘している芝居。
時代の流れに対する憤りは、脚本・演出・演技など、舞台を形作るあらゆる部分に強烈な熱量となって転化されている。とにかく強い。
ただ、ひっかる点も少しあった。
(箇条書きなので、後で整えます。)
満足度★★★★
戦っている劇団
今回は再演らしいのだが、現在のTPP問題を盛り込みつつ見応えがあった。一場の芸術と経済の話をずっと観ていられる役者のレベルの高さ、客を緊張させる演出も良い。客の媚を売らない、硬派な劇団という印象。相変わらず場転は圧巻なのだが、小さな劇場で観ていた頃の方が迫力を感じた。ラスト、軍が来ているのになかなか行かないのがちょっと残念だったかなと。そこだけ。
満足度★★★★
最終日観劇
芸術と経済の話がどうやって話の土台になり舞台が進むのか、全くもって不思議だったけど、差別や偏見、愛憎、自由、農業、日本のカオスな現状、情報の洪水の如く溢れる日々に同じサイクルで暮らしている、ちょっと、いや、かなり考えさせる内容だったけど圧倒され、3時間越えの舞台なのに見応えあり過ぎました。タイトルバックの映像もカッコ良かった。
緊迫した終盤の長台詞は説明くさかったけど面白かった。
満足度★★★★★
未来予測
劇団メンバーが最高傑作と認めるだけあって、見応えありすぎの3時間。
登場人物の口から出てくる芸術論は少々青臭い部分もありましたが、これまでに見た作品のうち最も大胆な近未来予想に身震いしました。今回もノックアウト。
劇中ステージでタバコを吸い過ぎ。煙がノドに辛かったです。終演後、ドアのすぐ外の狭いスペースに毒煙を吐く輩が20人ほどズラリでナチスのガス室状態だったのにも辟易。
満足度★★★★★
素晴らしい
まだTRASHMASTERSを知らない人がいるだろう。
一刻も早く観たほうが良い。
観た人は広めてほしい。
演劇の力で世の中を変えられる可能性を秘めた劇団だと思う。
満足度★★★★★
演劇(芸術)にずっと触れていたい☆
衝撃的で刺激的な舞台!怖い怖い気持ちにもなったり… 3時間15分も経っていたんだ!集中し過ぎてこんなに時間が過ぎていたとは気づかずに… 気持ちが激しく揺れた!深く広く重い世界に心が支配されて… こんな風に感じることができる自分が好きになって… この作品に出逢えて本当に良かった☆ 少し生き方が変わるかも…?
満足度★★★★★
長かったが・・・
長さをまったく感じさせない熱量が向かってきました!
凄かったー、この国の将来を憂い行動したいと考える人には必見ではなかろうかと感じました。
でも煙草はやめてね、ネオシーダーにしてね♪
(なので星は一つ引きます。
→でも5つあるって?そりゃー評価が5つ星以上だからっすよ(^^)
満足度★★★★★
相変わらずすごい!
3時間10分の時間休憩なしで寝ないで観続けることのできる舞台は数少ないだろう。そんな数少ない中のひとつである。「観たい!」にも書いたが、全てにおいて卓越している。
国家への矛盾、危機など問題定義など他では出来ないことを、この劇団は出来る。
映画監督の堤氏は脳髄がゆさぶられたと言っているが、日本人の魂をも揺さぶっているのではないかと感じる。
満足度★★★★★
観劇の感想です。
初めて拝見しました。最初のシーンからナレーションが入り、そこから学校の話になっていきます。インタビューのやり取りは面白いし、ひきこまれます。この場面から次のシーンに行くんだ!と後からすごいなと感心しました。生きることの苦しさをちょうど感じていた時なので、本当に励みになりました。かっこいいラストにも感動したし、詩人の方の声のよさ、かっこよさに大変感動しました。見るのに体力はいりますが、久々泣けました、私にとっては素晴らしい出会いになったお芝居です。思わず、ラストの続きを想像してしまいます。
“硬派な肌寒さに抱く、人間臭さ”
社会派の舞台に当てはまる声として、「今の時代だからこそ、意義がある」という評価の仕方が一般的だろう。
例えば、この国が徴兵制へ繋がるタイプの憲法改正に進みつつあり、それを容認してしまう日本人なるものをディフォルトする舞台。
しかし、『トラッシュマスターズ』は、今しか通用しない舞台は造らない。何度でも再演する。
極めて“普遍的なテーマ”を、社会へ、国へ、私たちへ投げかけるのである。
それは、肌寒く、不安な中の旅路かもしれない。そして、もがき続け、その先に 掘り出される、愛だとか、仲間だとか、きな臭い人間らしさが、 私たちの目の前に
きっと 現す。“きな臭さに賭けたい”、そう思えた時、下北沢の光景が、違って見える。
語る人には、力が備わる。
思想•コトバを持つ舞台には、力が備わる。
私たちは、劇場を漂う肌寒さの中で、日本の政治•社会システムの終焉と、そのオモテ裏に位置する人々の“些細な”行き違いを、確認した。
一定の速さで下ってゆく滑り台のようだった。
彼等は、太陽が登り、落ちていくリズムで、滑り台を下ってゆく。
その下降線を、私たち は 幼児を心配する母親のように、見守っていた。
TPPで変わる、日本の農業。
TPPで変わる、日本の暮らし。
歪曲し伝える、日本のマスメディア。
今、この国が直面する進路の、二歩先を まっすぐ描く。
賛否さえ越えた現実。
緊迫する身体だからこそ、その目は、コトバは、事実を語らなければならない。緊迫するシーンにおける、煽らない演出が、逆に事態を深刻にする。
私たち は もう、幼児だけ見守る母親ではない。この国の進路と、同時並行に歩む、一人ひとりが 力のない 演出家である。
満足度★★★★
TPPと芸術問題を問う
硬派の社会派の演劇。明治初期に、国際法に無知な日本に付け込んで締結された不平等条約にも等しいTPP問題を真正面から取り上げた作品だが、まず前半の芸術論が面白かった。そこからあれよあれよととんでもない展開になるが、私にはこの過程が一番興味深かったです。この、芸術による独立とその破綻の過程をもう少しじっくり見たかったなぁ。時間の都合でそこまではできないでしょうが、この過程をナレーションでもいいから作者がどのようにシュミレートしたのか知りたい。この過程が省かれてしまったので、後半の設定が掴み切れず、だいぶ後になってようやく納得できるものの、観客側としては戸惑ったまま後半に突入することになってしまう。台詞などもいきなり方言に変わるので、状況がよくつかめず苦労した。ただ、言葉がよく生きている劇団だなぁという感がとてもします。一つ一つの台詞が印象深く、重い。これで休憩なしの3時間10分。見るほうも結構体力が必要。
満足度★★★★
全身芸術家
2013年の旬な話題も盛り込みつつ、芸術とは、日本人とは、どんどん広がる大風呂敷(壮大な物語!)。ただ、大事な謎の部分が、ことごとく説明ゼリフで語られてしまうのが単調で残念。