黒い血脈 公演情報 黒い血脈」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    役者の足元が素晴らしい
    この距離感でこのクオリティを保てるものなのか感動。
    脚本は誰でも書いてみたい内容の域は超えていないが、兎に角役者の実力が目立つ作品だった。
    特に足元が素晴らしい緊張感で、ファンタジーもサスペンスも、どんな重みにも耐えられる根を貼って存在感を舞台上に花開かせていた。
    小林高鹿。玉置孝匡。へファンコール。

  • 満足度★★★★

    ペンギンの公演とはまた違った面白さ
    入り口には当日出演者がお出迎え、ウェルカムドリンクならぬウェルカムほうじ茶を戴きながら開場。各自、開演迄場内を物販案内とか座席案内とか注意説明とかしたが、普段とは違う客席の近さによる為か、かなり緊張していた表情も見えたけど、本番が始まってしまえばいつも通りの達者さで見せてくれた。
    当日販売していた書き込み台本によると「血脈」=仏教用語と注意書きがあった。
    「血脈」は「けつみゃく」ではなく、仏法の伝統の「けちみゃく」の方の読み方らしい。

    二日めにして千秋楽。
    ほぼ1人芝居のブラックなショートストーリー5篇。話の繋がりが物凄くスマートな見せ方だった。
    座布団席あり。ステージから通路やカウンターまで店内大活用。
    全編奇妙で暗黒めいて、ちょっと狂気のくすぐりを感じる面白い舞台でした。最後はハイタッチで〆、楽しかったです。
    本編約70分+お楽しみビデオ上映(HPにUPされた動画上映、オークション等)

    ネタバレBOX

    以下のような上演順、( )内は相手役やお手伝いのような役

    かわいがり/ぼくもとさきこ
    学生時代の友人とママになって再会、カフェで女子会のようなおしゃべり。当たり障りのないおしゃべりに花が咲くけど、ぼくもとママのママバッグから妙なニオイが‥。
    愛情が歪み狂い始めた瞬間からの、ぼくもとさんの平然とした表情が薄ら怖かった。冒頭から鳥肌立ちそうになった。

    弾丸ボクサー/吉川純広(玉置)
    訳ありボクサーと彼をサポートしているトレーナー、ボクサーにヤクザが絡んでいる模様。普通にドラマ劇で上演出来そうな話だった。

    リアルエステートキング/玉置孝匡
    ある男の家に来客が訪れる。どうやら、立ち退きを勧めている人物らしい。自己流の正当性を論じるも、すぐに嘘がばれる。開き直った怒りからくる憎悪の行動がまた恐ろしい。壊れっぷりが乱暴で恐いよ、玉置さん!
    タイトルの「リアルエステートキング」=不動産王=動かざる者、の意

    先生!大好き!/近藤フク(ぼくもと・吉川)
    近藤さんにいろんな役をやらせてみよう企画、だそう。
    生徒に信頼されてる元気な教師から、気鋭の政治家、優秀な医師、と「先生」にまつわるリ・インカーネーションな話。どの配役も「あー、いるいる」と言えそうな存在感だったが、それを導くのは次に登場する男。

    フラッシュクラッシュ/小林高鹿(吉川)
    ご機嫌な口笛を吹きながらBarに入ってくる男。手にはお気に入りの一眼レフのデジカメ。同席した女性といい感じになり、店を変えて飲み直そうと誘う。外は雨、その中で彼女の表情を捉えようとするが次第に彼の本当の姿が見えてきて‥。
    どーしゃぶりーの雨の中でー、ソウルPowerで殺す!高鹿版時計仕掛けのオレンジー!!

    ホラーで邪悪の連鎖なお話。最後はホッとする映像でクールダウンさせてくれました。普段の劇団公演とは違う、意外な一面を堪能しました。

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