息を止めるピノキオ 公演情報 息を止めるピノキオ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★

    21世紀版「RUR」か?
    機械人間への情操教育、という出だしから21世紀版「RUR」か?と予見した通り、ピノキオの設定(の一部)を借りて語られるストーリーはRURや鉄腕アトムなどを想起させる。
    そんな中に画一化教育と言うか、自分が思う1つの理想型に嵌め込むことだけを考え、せっかく芽生えた独自の才能を摘み取ってしまう育て方への警鐘を鳴らし、愛とは?人間とは?などを考えさせたり、人のエゴや嫉妬を示して見せたり、「ナンバーワンでなくオンリーワン」を訴えたりするのが素敵。
    とはいえ中盤の鉄琴のあたりから謎の女が「愛」を語るあたりまでに共鳴して大興奮したためにそれ以降の部分が(客観的に観ればよくできているんだが)比較的フツーに感じられてしまったのが惜しいと言おうか何と言おうか…。
    言い方を変えれば、そのあたりにテーマがぎっしりと集中してしまい、それをすべて捕らえようとするのはやや忙しい。(笑)
    もう少し小出しにして分散させれば…あ、逆に散漫になるのか?
    なお、あるシーンで「綾波?」と思ったが、佐野木さんにその意図はなかったそうで。が、そう思われたお客さんは他にもいらしたとのことで、「やっぱり!」みたいな。(笑)

  • 満足度★★★★★

    無題725(13-150)
    19:30の回(晴)。5Fです、19:00受付、開場、入って左壁側が客席、前列は座敷ですがクッションあり、正面の柱に椅子、左右にテーブル(本や新聞がある)と椅子、奥の壁には汚れた布がかけてある、19:26前説(105分)、19:33開演の挨拶、19:35暗転〜21:23終演。「ナスカ(2回みました)」からで2作目です。説明にあるように「人間と機械」のお話で特に難しいところはなく、それは(どこかに)ありそうなお話でもあったためですが、ロボット物も好きな私としては次回もみようと思ったのでした。

    ネタバレBOX

    「ピノキオ」と「エレナ」をみていて、「アン・サリバン」と「ヘレン・ケラー」のように感じ、自分の息子=ロボットは、アトムの頃からある設定で、アトムは機械でありながら悩む…いや、SFに登場するロボットの多くは悩み、惑う、それは「人間」が映り込んでいるから。

    兵器としてのロボット開発は一人や二人ではできない…それだからこそ狙う者がやって来る、という設定としてもちょっと無理があるように感じました。

    エレナのスカート、糸がほつれていました。
  • 満足度★★★★

    無題
    掘り下げ方、広げ方が気に入った。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!
    地に足の着いたSFファンタジーでした。

    ネタバレBOX

    ピノキオのことを人形と考えていたので機械と認識していることに現実的生々しさを感じました。

    ピノキオはゼペット博士の幼くして亡くなった次男なのか、それともそもそも次男は存在せず足の不自由な長男の代替品なのかどちらかだと思いますが、人間らしい心の発露を期待されて家庭教師を採用したはずなのに、ピノキオが相手の気持ちを考えて独自の行動をし始めると、開発者であるゼペット博士は理想の息子像と異なるとして不愉快になります。

    父親に気持ちを受け止めてもらえないことに失望し、また兄からエネルギーがもうすぐ尽きてしまうことを教えられ、データ情報を収集することだけが目的の単なるピノキオ32号であったことを知ると、軍事兵器開発会社にロボット開発に利用されるべく自ら赴きました。

    将来人類が滅亡したときに眠りから覚めるという条件を付してもらって倉庫の隅に置かれたピノキオ32号ですが、ラストシーンで目を覚ましました。

    ああ人類は滅びました。

    変なダンスのようなものは無く、ストレートプレイでぐいぐい押してきて見応えがありました。

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