満足度★★★
夜の部鑑賞
世話物と舞踊の2本立てで、歌舞伎の様々な魅力を楽しむことが出来る公演でした。
『籠釣瓶花街酔醒』
佐野の商人が吉原の花魁と恋仲になるものの、金を貸してもらえなかった男の策略によって縁を切ることになり、破滅的な結末を迎える物語で、前半の艶やかな華やかさと終盤の怒りと悲しみの対比が印象的でした。
主役を演じた尾上菊五郎さんの最初のとぼけた雰囲気から最後の凄味までの変わり様が良かったです。
『奴道成寺』
有名な『道成寺』をアレンジした作品で、男の狂言師が女主人公・白拍子に変装していたという設定となっていて、滑稽味が増していました。途中、3つの面を取っ替え引っ替えして1人3役をしながら踊る場面があり、楽しかったです。
坂東三津五郎さんの舞はダイナミックさはあまり感じられませんでしたが、顔や手の表情が豊かで魅力的でした。立唄の声の調子が良くなかったのか、何回も音を外していて不安定だったのが残念でした。
満足度★★★★★
今回当たり
籠釣瓶花街酔醒は世話物、佐野次郎左衛門役の菊五郎の切なさと、無念さがひしひしと伝わってくるいい芝居であった。
奴道成寺は三津五郎の冴え渡る舞がきらびやかに訴えてくる。
今回は2作ともあたりだった
満足度★★★★★
【夜の部】菊之助の八ッ橋
30代で八ッ橋ができる人はそんなに多くはないので、見ておいて損はない。とにかく綺麗!死にざまも綺麗!物語も難しくないのでおススメ。菊五郎の次郎左衛門も珍しい。【昼の部】はちょっととっつきにくいが、面白い勧進帳が見られる。